スズキ

バレーノ1.2L・XGの試乗記(走り・加速性能)リニアな操舵感と長距離ドライブにも適したクルマ

スズキ「バレーノ1.2L・XG」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

バレーノの運転席画像

バレーノの外観・内装へ

バレーノ1.2L・XGの走行性能

スッキリと軽快な走り

バレーノを運転してみた感想としては、思っていたよりも走りは軽快と言った印象です。
ボディーがワイドでエンジンも自然吸気の1.2Lと小さいのでボテッとした走りを覚悟していましたが、重量が910kgと軽いのでスッキリした走りです。

バレーノのハンドル画像

加速時はエンジンがかなり唸る

出だしは至ってマイルドですが、流れの良い道に出て早く加速させたいシーンではアクセルをかなり強めに踏み込まないといけません
特に30km/hから60~70km/hくらいまで持っていきたい時はエンジンをかなり唸らせます。

バレーノの1.2LはATではなくCVTを採用しているので嫌な癖があるのではないかと心配していましたが、軽い車体と相まってなのかCVTの癖はあまり気にならないです。

バレーノのメーター

凸凹や段差もうまく処理して乗り心地は悪くない

乗り心地は悪くないですね。足回りもしっかりした印象です。多少の凸凹や段差も上手く処理をしてくれています。一言で表すと「しなやかな乗り心地」です。

バレーノはサスペンションのレイアウトと剛性を最適化。さらに専用チューニングを施すことで、意のままに操れるリニアな操舵感とロングドライブに適した乗り心地を実現したのです。

バレーノのシフトノブ

ワイドボディーでしっかりしたボディーなので、コーナリングでのロールも少なくハンドリングも扱いやすい印象です。

まとめてみると、走行時の追加加速では若干の不満はあるものの、走り出しのマイルドな感じや走行時の安定感や乗り心地は申し分ありません

バレーノのサイドブレーキ

もし加速が良い方が欲しいと言うのであれば、1.0Lのターボを選択することをおススメしますね。
このターボは体感では1.6~1.8Lエンジンの車と同等のポテンシャルを持っています。

ハイオク仕様のブースタージェットエンジンなので、高出力、高トルクで噴けが良い走りを体感できることでしょう。

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バレーノ1.2L・XGの安全性能

バレーノの安全性能はミリ波レーダー方式の衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポートⅡ」を標準装備しており、多くの機能によって安全に運転することができるのです。

その機能は4つあり、「前方衝突警報機能」「前方衝突警報ブレーキ機能」「前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能」「自動ブレーキ機能」です。

スズキ・バレーノの全体画像

試乗中には全く使用しませんでしたし、普段の運転でも作動しないに越したことはありませんが、万が一の時に役立つ機能なので、ここで紹介しておきたいと思います。

まず「前方衝突警報機能」は走行中に前の車と急接近し衝突の可能性がある時、ブザー音とメーター内にある警報表示によって、ドライバーにブレーキ操作を促します。
静止している車には5~80km/h、移動している車には5~100km/hと範囲が広く作動します。

さらに衝突の可能性がある時は「前方衝突警報ブレーキ機能」によって、軽いブレーキを作動させてドライバーにブレーキ動作を促します。

バレーノの助手席

衝突の可能性が高い時、ドライバーが強いブレーキを踏むとブレーキアシストが作動して制動力を高めます。
これは衝突回避または衝突時の被害軽減を図る機能で「前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能」です。

最終段階では、衝突が避けられないと判断した時は「自動ブレーキ機能」で自動的に強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。
これら4段階によって衝突回避や被害軽減につながっています。

もう一つの機能としてドライバーの疲労軽減に効果的な「アダプティブクルーズコントロール」を紹介していきます。

この機能は高速道路で非常に役に立つ機能で、先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、車間距離を保つよう自動的に加速・減速します。
車間距離は短・中・長の3段階で設定できるので、アクセル・ブレーキ操作が減り運転が楽になります。

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バレーノの燃費

バレーノの燃費を見ていきましょう。今回試乗した「XG」を含めた全グレードのJC08モード燃費と実燃費を紹介します。
実燃費は営業マンの持っている顧客情報やインターネットの口コミなどを参考に算出してみました。

バレーノの実燃費は17km/L前後

(km/L)1.2L1.0Lターボ
XGXSXTXT(セットオプション装着車)
2WDJC0824.624.620.020.0
実燃費18.718.716.216.2

今回試乗したバレーノ「XG」のJC08モード燃費は24.6km/Lでしたが、実際の走行では5kmの走行での実燃費は15.8km/Lでした。
実際のオーナーさんの実燃費の大体の平均が18km/Lから良い方で20km/Lを超える方も多くいる様です。

今回は実燃費を18.7km/Lとしましたが、この数値でも燃費達成率は76%なので、かなり優秀ではないでしょうか。

バレーノの横画像

一方1.0Lターボエンジンの「XT」はハイオク仕様で燃費も1.2Lより若干下がる結果となっています。
JC08モードで20.0km/L、実燃費では16.2km/Lとこちらの燃費達成率も81%と驚異的な成績です。

どのグレードでもバレーノの燃費はかなり低燃費であるということが分かりました。
これはどちらのエンジンであっても、熱効率や燃焼効率を向上させており、余分な燃焼を抑ええいるので、燃費も良くなっているのだと思います。

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バレーノ1.2L・XGの運転まとめ

今回はインド生まれのグローバルな「バレーノ」に試乗しましたが、参考になったでしょうか?

バレーノの横画像

バレーノはコンパクトカーでありながら3ナンバーでワイド&ローのボディーでゆったりとした空間と安定した走行性を実現した新しい車です。

今回は1.2Lの「XG」に試乗させてもらいましたが、1.0Lターボの「XT」も中々見どころが多そうです。

バレーノの後方画像

今回バレーノに興味を持った方は、是非スズキのお店に足を運んでみてください!

バレーノの外観・内装へ

 

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