三菱デリカD:5アクティブギアの試乗記（走り・加速性能）「走る弾丸」の様にパワフルな加速

2017.12.16

三菱デリカD:5アクティブギアを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

では早速試乗をしていきます。まず乗り込んだ感じですが、地上高が高い車なので視点も高くなっているのだろうと思っていました。

モデルチェンジ前のデリカにも乗ったことがあり、2tトラックにでも乗っているかと思うほど視点が高かった印象がありました。

しかし今回のデリカD:5は視界が高すぎず、他車のミニバンに乗っている方ならばすぐに馴染みやすい視線作りになっています。

エンジンをかけてみてもディーゼルの独特の音は気になりません。ドアや窓を開けていれば聞こえますが、閉めている状態ではしっかりと遮音されています。

走り出しはディーゼルエンジンの最大トルク36.7kgf・mのビックトルクが低回転から発揮されるので、力強い走りを得ることができます。

国道に出て走行するとそのパワーの凄さが顕著に表れます。

ディーゼルターボが3500回転で最高出力をマークするデリカD:5はトルクの太さと相まって「走る弾丸」の様にパワフルな加速をしてくれます。

電子制御4WDの切り替えダイアルを2WD→4WDへ切り替えるとその走りは更に機敏さを増します。

カーブを通過する時や、細い路地に入る時もハンドルの切角と同じ様に瞬時にタイヤが反応してくれるので、とても扱いやすいですね。

電子制御4WDは路面状況や走行条件に応じて、前後に駆動力を適切に配分する「4WDオート」、強力なトラクションが得られる「4WDロック」、燃費のよい「2WD」の3モードになっているので、自在に切り替えることができます。

地上光が高く、車体も高いので直進安定性に不安がありましたが、オフロードに強い車とは思えないほど、オンロードの操縦安定性も高いと感じました。70km/hで走行しても安定しています。

今までのデリカはパジェロをベースに作っていたので、ゴツゴツした足回りで高速走行時に弱い面も多かったですが、今回のデリカD:5はアウトランダーをベースに改良されているので、今までのデリカの悪い部分を上手く仕上げてきた感じが伝わり、とても乗り心地の良い車でした。

デリカD:5の持ち味はやっぱりオフロードですね、今度は是非オフロードで試乗してみたいと思います。

デリカD:5は単眼カメラやレーザーレーダーを搭載していませんので、先進の安全技術には至っていません。

付いている装備は、クルーズコントロール、マルチアラウンドモニター、アクティブコーナリングライト、デルタウィンドウ＆サイドアンダーミラー、アクティブスタビリティコントロール、ABS、ヒルスタートアシスト、各種エアバックです。

まずクルーズコントロールですが、最近増えている追従式のACC（アダプティブクルーズコントロール）ではありません。

予め設定した40～100km/hの一定速度を維持して走行すると言う物です。

高速道路の走行では疲労軽減になりますが、前走車が止まっても自車は止まりませんので、気を緩めすぎてはいけません。

次にマルチアラウンドモニターです。死角になりがちなノーズビューや左サイドビュー、リアビューの様子をディスプレイ画面に映し出します。

見通しの悪い交差点の左右確認、後退時の後方確認など安全な運転を支援します。

アクティブコーナリングランプは40km/h以下でターンシグナルランプの連動に加えて、ステアリング舵角に連動し、車両の進行方向を明るく照らします。

暗い交差点やカーブなどで安心して走行することができるのです。

ヘッドライトを点灯中にシフトレバーを「R」に入れると、左右両側のコーナリングライトが同時に点灯し夜間の縦列駐車や車庫入れのフロント周りの視認性を高めてくれます。

エアバックは「運転席＆助手席SRSエアバック」「運転席SRSニーエアバック」「SRSカーテンエアバック」を備えており、万が一の衝突に備えています。

その他、是非知っておいて欲しい装備が「復元性の高い樹脂フェンダー」です。柔軟性・復元性に優れた樹脂素材を傷付きやすいフロントフェンダー部に採用。軽い接触などにも高い復元性を発揮します。

スーパーのショッピングカードが衝突した位の衝撃ならば、しっかり復元されるので驚きです。

一般的にはクリーンディーゼルは燃費が良いと言われていますが、デリカD:5の燃費は如何なものでしょうか？カタログ燃費と実際の燃費をディーゼル・ガソリン車の両方で見ていきましょう。