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ハリアー・プレミアムの試乗記(走り・加速性能)ソフトな乗り心地で街乗り快適

ハリアー・プレミアムを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

ハリアー・プレミアムの運転席画像

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ハリアー・プレミアムの走行性能

まず運転席に座ってみると、ダークサドルタンのシートが凄く座り心地が良いです。

車高が高いので視界も良く、車両感覚も凄く掴みやすいです。

周囲が良く見渡せるので運転しやすいですね。

ダッシュボードの上の形状もフラットに設計されているので、ボンネットも良く見えます。

ハリアー・プレミアムのインパネ周り

試乗してみての第一印象は乗り心地がかなりしなやかでソフトな感じです。

クロスオーバーSUVなのでもう少し粗々しい感じもあるのかな?と思っていましたが、全くありません。

発進の感じもエンジンの回転数がすごく上がることもなく、とても自然でスムーズな加速が味わえます。

60km/hまでの加速であればアクセルを深く踏み込むことも必要ありません。

ハリアー・プレミアムのハンドル画像

2000ccはシリーズの中でも一番非力なのですが、これ以上の馬力を持っているターボやハイブリッドは一体どんな加速ができるのか気になります。

ソフトな乗り心地なので街中での運転は快適です。

しかしながら速度をあげていくと、路面のちょっとした凸凹での跳ね上げが若干強い様に感じました。

信号待ちではアイドリングストップが作動します。

作動するとTFTディスプレイにストップ時間が表示されるので、どの程度エコに貢献しているのかが目で見てわかるようになっています。

ハリアー・プレミアムのメーター

アイドリングストップ時でもエアコンが弱まらない様に蓄冷エバポレーターが付いているのでエアコンが弱まる心配もありません。

パーキングブレーキは電動なのでシフトポジションを「P」に入れると自動で作動し「D」に入れると解除されるオート機能付です。

また「ホールド」スイッチを押し、システムを作動させておけば、ブレーキを踏んで停車した際にブレーキを保持してくれ、アクセルを踏みと解除になります。

ハリアー・プレミアムのシフトノブ

この機能はイチイチ手での操作を都度行わなくていいので、ストップ&ゴーが多い街乗りでの運転で疲労を軽減してくれます。

ハリアーはCVT車でありながら、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを採用しており、マニュアル感覚の操作が楽しめます。

シフトをMに入れることで素早いシフトチェンジを実現しています。

これによりスポーティーでアクティブなドライブが楽しめます。

ハリアー・プレミアムの後ろ画像

コーナリング走行ですが、ステアリングの手ごたえが若干薄い様な印象です。直進走行の時にも感じていましたが、手をステアリングに添えているだけでピタッと進んでいく感じも弱く、コーナリングでのステアリングの応答に素直さが弱い気がします。

走りのしなやかさや、走行中の静粛性の高さ、加速の滑らかさなどはかなり評価できますが、ステアリングの切れ味だけはちょっとした課題ではないでしょうか。この分を加味してもハリアーの総合的な走行性能は高いと思います。

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ハリアーの安全性能

ハリアーには、トヨタセーフティーセンスPというミリ波レーダーと単眼カメラの2つの目を併用した高精度な安全装備が付いており、新安全性能評価では最高ランクのファイブスターを獲得、予防安全性能評価でも最高ランクのASV+を獲得した評価の高い安全性能装備です。

ハリアー・プレミアムの正面画像

ミリ波レーダーは検知できる距離が長いので高速走行でも対応できます。

単眼カメラは物体の形や大きさが識別できるので、車のみならず歩行者の認識も可能になりました。

これにより事故の回避や衝突被害の軽減に役立っています。

トヨタセーフティーセンスPには「プリクラッシュセーフティーシステム」や「レーンディパーチャーアラート」「アダプティブハイビームシステム」「オートマチックハイビーム」「レーダークルーズコントロール」などの機能が満載です。

今回は試乗中にも試してみた「レーダークルーズコントロール」と万が一の時に役立つ「プリクラッシュセーフティシステム」を紹介したいと思います。

ハリアー・プレミアムのリア画像

まずは「レーダークルーズコントロール」です。

このクルーズコントロールは速度を一定に保つだけでなく、車速に応じて車間距離を保ちながら追従走行を可能にしています。

ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識してくれるので、先行車が停車すれば自車も停車し、先行車が発進すればドライバーの操作により発進して再び追従走行を行います。

高速道路の走行や渋滞時はかなり重宝しますね。

今回の試乗は流れの良い国道だったので、直線を走行中にステアリングスイッチで操作をすれば、簡単に追従走行に切りかえることができました。

設定した車間距離もしっかり維持して走行してくれるので本当に運転が楽になると思います。

「プリクラッシュセーフティーブレーキ」も万が一の時に役立ちます。

この機能は前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出し警報やディスプレイ表示で衝突の可能性を知らせてくれます。

ブレーキを踏めばプリクラッシュブレーキアシストを行い、ブレーキ力を強力にサポートします。

ブレーキを踏まなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させます。

プリクラッシュブレーキは対歩行者には自車速度10~80km/hで作動します。

ハリアーの安全装備はトヨタセーフティーセンスPのみならず、他にも充実しています。

「ブレーキホールド」「ヒルスタートアシストコントロール」「全方位コンパティピリティボディ構造」「LEDコーナーリングランプ」「ドライブスタートコントロール」なども安全運転をアシストしてくれるのです。

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ハリアーの燃費

今回試乗させて頂いたハリアーの2000ccガソリン車は、吸気バルブリフトを連続的に変化させるバルブマチック付で、さらに吸排気バルブタイミングを最適制御するDual VVT-iを採用しています。

低燃費や低排出ガスなど、優れた環境性能を獲得しています。

ハリアー・プレミアムの横側画像

また、通常走行時にスムーズさと低燃費を実現し、減速時はダイレクトなエンジンブレーキ力による減速感と燃費の向上させるSuper CVT-iを採用しているので、ガソリン車であっても燃費は期待できそうです。

気になるハリアーの燃費をパワートレーンも交えてみてみましょう。

グレードエレガンスプレミアムプレミアム
メタル&レザー
パッケージ
プログレスプログレス
メタル&レザー
パッケージ
ガソリン2WDJC0816.016.016.016.016.0
実燃費11.411.411.411.411.4
4WDJC0815.215.215.214.814.8
実燃費10.910.910.910.510.5
ターボ2WDJC0813.013.013.013.013.0
実燃費9.79.79.79.79.7
4WDJC0812.812.812.812.812.8
実燃費9.39.39.39.39.3
ハイブリッド4WDJC0821.421.421.421.421.4
実燃費14.614.614.614.614.6

まず今回試乗したガソリン車2000ccです。JC08モードは16.0km/Lでしたが、実燃費では11.4km/Lです。

今回私が試乗した7kmの道のりでの平均燃費は9.8km/Lであったので、口コミでの燃費は若干低燃費な結果になっています。

今回の試乗では走行性能をチェックする為に、アクセルは余分に踏んでいたことや、猛暑でエアコン全開にしていたこともあり、エコでない結果になったのだと思います。

ハリアー・プレミアムの後ろ画像

ガソリン車なので高速道路の走行が多かったり、クルーズコントロールを多用して走行をすれば、自分でアクセルとブレーキを操作するよりもさらに燃費が良い結果となるでしょう。

ハイブリッドはJC08モードで21.4km/Lですが、実燃費では14.6km/Lとガソリン車の実燃費と3.2km/Lしか差がありません。

モーターを2つ搭載して価格差が80万円もするのであれば、私はガソリン車でいい様に思います。

ただハイブリッドは燃費だけがウリではなくトルクの高さや静粛性などもあるので、一概には言えないですね。

ターボはJC08モードの燃費が13.0km/L、実燃費が9.7km/Lでシリーズの中で一番燃費が悪いです。

燃費達成率は75%と悪くありませんが、他のパワートレーンと比較すると不利な結果になりました。

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ハリアー・プレミアムの試乗記まとめ

今回はトヨタハリアーのガソリン車2000ccに試乗させて頂きました。

ハリアーは皆さんも知っての通り、高級クロスオーバーSUVで人気車です。

エクステリアの精悍さやインテリア装備の充実は他の高級SUVの追随を許しません。

ハリアーの全体画像

走行性能もステアリングの機敏さは若干弱い物の、加速性能や静粛性、楽しさや安全性は申し分ありません。

私がハリアーを買うならばコストパフォーマンスでみてもガソリン車2000ccですが、皆さんはどれが良いですか?

乗ってみないと分からない、見てみないと語れない、そんなハリアーをトヨペットのお店で是非見て欲しいと思います。

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【5人乗り】ハリアーのメリット・デメリット(欠点)

 

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