スズキ・スペーシアギア「XZターボ」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
試乗車はスペーシアギア・XZターボ
今回見せていただいたのはスペーシアギアの「ハイブリッドXZターボ」です。
このグレードにはターボがついており、力強い加速でストレスフリーな走りを得られます。
また、「XZターボ」にのみ減速時に便利な「パドルシフト」や高速走行時や長距離走行に便利な「クルーズコントロールシステム」が搭載されているのも注目すべき点です。
「スペーシアギア」のエンジンはスペーシアカスタムと全く同じ仕様となっており、ターボ無で最高出力は52PS/6,500rpm、最大トルクは6.1kgf・m/4,000rpmとなっています。
「スペーシアギア・ハイブリッドXZターボ」はターボ付きなので、最高出力は64PS/6,000rpm、最大トルクは10.0kgf・m/3,000rpmでターボ無しよりも12PSも馬力が上がっており、トルクも3.9kgf・mも太くなっています。
なによりもターボを装着したことで、500~1000rpmもエンジン回転数が低い状態で最大の効果が発揮できるところが魅力ですね。
ボディーカラーは一番目立つ「アクティブイエローガンメタリック2トーンルーフ」でした。
この色は明るい黄色と屋根の部分がガンメタになった2トーンでアクティブな感じが男女問わず受け入れられるカラーだと思います。
他にも7色のカラーバリーエーションがあります。
モノトーンがお好きな方には「ピュアホワイトパール」や「ブルーイッシュブラックパール」「スチールシルバーメタリック」がおすすめ。
2トーンが好みな方には「プリスクブルーメタリック」「オフブルーメタリック」「ツールグリーンパールメタリック」「フェニックスレッドパール」などがあり、どれもガンメタリックの2トーンルーフのアクセントが良いバランスになっています。
今回見せていただいた「ハイブリッドXZターボ」の価格は1,695,600円からとなっています。
「スペーシアギア」はターボ有とターボ無のみのグレード設定となっており、ターボなしの「ハイブリッドXZ」は1,614,600円からとなっています。
今回は「スペーシアギア」を見せてもらうだけでよいかなと思っていましたが、見せてもらっているうちに走らせてみたいという欲求が強くなり、結局試乗させてもらうことにしました。
スペーシアギア・XZターボの走行性能
実は昨年にスペーシアカスタムのノンターボ車に試乗して「少しパワーに不満」を感じていました。
今日は試乗するならばターボがいいなと思っていましたが、たまたま見せていただいた試乗車がターボ車だったので試乗させてもらいました。
「スペーシアギア」はマイルドハイブリッドなので、減速時にチャージしたエネルギーが走行時にエンジンアシストしてガソリン消費を抑えています。
加速時にはモーターの力で出力もアシストするので、トルクもアップするのです。
今日「スペーシアギア」のターボ車の実力を体感します。早速行動に出て直線で加速をかけます。
アクセルを踏むとすぐにターボが回り加速します。
「スペーシアギア」は、車体が軽いだけにアクセルは思いっきり踏み込まなくてもしっかり加速してくれますね。
2000rpmくらいからターボの回るゴーといったノイズが若干聞こえてきます。
車内の遮音性が高いのでかなり耳を澄ませていないとわかりません。
3,000rpmで10.0kgf・mのトルクを発揮しているので、力強さに加えてトルク感もしっかり感じられます。
なんせ「スペーシアギア」の車重は890kgしかなく、他社の軽はトールワゴンでお馴染みのタントやN-BOXと比べても60kg以上も軽いのはかなりのアドバンテージです。
身軽な車体である分、同じ性能のエンジンを積んでいても早さは歴然ですね。
今まで試乗した軽トールワゴンの中で今回の「スペーシアギア」の加速はピカイチでよいです。
運転してみると感じますが、Aピラーが開放的で死角が少ないので、全体の視界がよくなっています。
これは運転手だけでなく、後部座席からのパノラマも良いのでうれしいですね。
次に気になるのは、背が高い車なのでコーナリングでの挙動です。
カーブでは背が高い分ロールしますが、バランスが良いのでしっかりと受け止めることができます。
カーブの出口を目指して加速しても、踏ん張って前に突き出てくれるような感じです。
「スペーシアギア」にはパドルシフトもついているので、坂道でのエンジンブレーキもリニアに操作できます。
何より便利なのは追い越しの時です。今回も合流でスピードを瞬間的に上げたい時も、ギアダウンさせて一気に加速させることができました。
瞬時にスピードを上げたい時にはターボとパドルシフトはありがたいですね。
国道を走行させていただいたことで、ターボも「スペーシアギア」の実力はかなり分かった気がします。
スペーシアギアの安全性能
「スペーシアギア」の安全性能はASV++のスズキセーフティーサポートを搭載しています。
事故を未然に防ぎ、万が一の時も乗員の安全を確保するために運転をサポートする様々な技術でヒヤリとする場面も限りなくゼロに近づけています。
スズキサーフティーサポートには「デュアルセンサーブレーキサポート」「誤発信抑制機能」「車線逸脱警報機能」「ハイビームアシスト」「先行車発進お知らせ機能」「ヘッドアップディスプレイ」「後退時ブレーキサポート」「ふらつき警報機能」「標識認識機能」「全方位モニター用カメラ」がついています。
今回の試乗ではスズキセーフティーサポートは「車線逸脱機能」と「先行車発進お知らせ機能」だけ意図的に作動させましたが、一番目玉の「デュアルセンサーブレーキサポート」も紹介したいいと思います。
まず「車線逸脱機能」ですが、走行中に左右の区画線を検知して進路を予測、前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促します。
今回の試乗では国道を65㎞/hで走行時にわざとセンターラインを踏もうとしたときに作動しました。
60㎞/h~100㎞/hで走行中でウィンカー操作がないときに作動する様です。
60㎞/h~100㎞/hで走行中でウィンカー操作がないときに作動する様です。
つぎに「先行車発進お知らせ機能」です。これも後続車がいませんでしたので作動させるためにわざと発進を遅らせました。
停車中、前の車が発進して約5m以上離れても停車し続けた場合、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに先行車の発進をお知らせします。
最後に「デュアルセンサーブレーキサポート」です。
フロントガラスに設置した「デュアルセンサー」が前方の車や人を検知します。
近距離や夜間の検知に優れたレーザーレーダーと、中長距離に強く歩行者も認識する単眼カメラを組み合わせて、万一の危険を察知し、自動ブレーキなどで衝突回避をサポートします。
システムが衝突の恐れがあると判断すると、警報音やヘッドアップディスプレイなどの表示によってドライバーに警告します。
ブレーキを踏むとブレーキ力をアシスト、衝突の可能性が高まると自動で強いブレーキをかけ、衝突回避または衝突時の被害軽減をはかります。
「スペーシアギア」はこの様にスズキセーフティーサポートの機能によって安全なドライブを楽しむことができるのです。
スペーシアギアの燃費
今回試乗した「スペーシアギア」の平均燃費は16.6km/Lでした。
約7kmの国道メインの試乗でしたが、ターボのパワーや性能を試すにはもってこいのルートでした。
実際に「スペーシアギア」に乗っているオーナーさんの実燃費が気になるところですので調べてみました。
燃費 km/L | XZ | XZターボ | |
---|---|---|---|
2WD | JC08 | 28.2 | 25.6 |
実燃費 | 19.2 | 17.6 | |
4WD | JC08 | 26.4 | 24.0 |
実燃費 | 18.3 | 16.1 |
「スペーシアギア」のターボは、ノンターボよりもJC08モード燃費で2.6㎞/Lも燃費が悪いとなっていますが、実燃費ではその差は縮まり1.6㎞/Lの差となっています。
燃費においては大きな差とは思いませんし価格差も8万円程度の差なので、走行時のストレスフリーのパワフルさを得られるターボ車がおすすめですね。
スペーシアギア試乗記まとめ
今回はスペーシアのアクティブになった新しい仲間「スペーシアギア」を紹介させていただきました。
「スペーシアギア」はターボ、ノンターボ共にワングレードになっており、必要な装備もしっかり装着されており、スズキセーフティーサポートもついて充実しています。
エクステリアもインテリアもアウトドアを意識した男女ともに受けるアクティブな印象なので、スペーシアカスタムと共に注目されること間違いありません。
価格帯も170万円を切った良心的な価格設定になっており、ホンダのN-BOXを追い抜く日も来るかもしれませんね。
今回の試乗で「スペーシアギア」が気になる方は、是非スズキのお店に足を運んでみてほしいと思います。
※ガリバーで非公開在庫が探せます。