トヨタ・プリウスPHVの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
2012年から発売され、世界で75,000台を売り上げた3代目プリウスのPHVモデル、そのモデルチェンジに注目が集まっています。
2017年2月にモデルチェンジしたプリウスPHVはトヨタ「セーフティーセンスP」を標準装備にして安全性を高めると共に、プラットフォームを根本から見直し、運転しやすい低重心パッケージをウリに、最新の溶接技術やプレス加工で高剛性・高強度ボディに生まれ変わっています。
世界で最も売れているプラグインハイブリッドとして認定されたプリウスPHV、その実力を伺い知る為にトヨタのお店で試乗してきました。
試乗車はプリウスPHV・A
今回試乗したのはプリウスPHVのAグレードです。プリウスPHVの中では中間的なグレードで価格は3,807,000円からとなっています。
パワートレーンはハイブリッドと電気自動車を合わせたプラグインハイブリッドで、プリウスで磨いたハイブリッド技術をフル活用し、ガソリンで走っても37.2km/Lというトップレベルの低燃費です。
電気のみのEVモードで走行しても68.2km走行することが可能なので、日々の移動の殆どを賄うことができます。
走り出しがEVでスタートするので、パワフルな加速がこの車の魅力です。充電も急速充電を使えば、約20分で80%の充電が回復します。
気になる走行性能は、エンジンでは最高出力が98ps/5200rpm、最大トルクが14.5kgf・m/3600rpmです。
モーター出力の最高出力は72psで最大トルクは16.6kgf・mです。ジェネレーターもモーターとしての機能を併せ持ち、31ps、4.1kgf・mの出力をデュアルに発揮します。
プリウスPHVは先進の安全技術トヨタ「セーフティーセンスP」を全車標準装備している他、AグレードとSナビパッケージにはTコネクトSDナビゲーションシステムが装備されています。
乗車定員は5名ではなく4名にして、後部座席のアームレストを特殊な大型の物にして、左右の座席の居住性を高めおり、何かとプリウスとの差別化も見られます。
今回試乗したプリウスPHVのボディーカラーはパールホワイトクリスタルシャインというメーカーオプション色で32,400円別途かかります。他にもエモーショナルレッドやサーモテクトライムグリーンなどのオプション色もあり、通常色と合わせて9色のカラーラインナップになっています。
プリウスPHVは全5グレードあり、それぞれの価格を下記にまとめていますので、みていきましょう!
プリウスPHVグレード別価格
(円) | S | Sナビパッケージ | A | Aレザーパッケージ | Aプレミアム |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 326万 | 366万 | 380万 | 406万 | 422万 |
プリウスPHV・Aの外観
まずはエクステリアをみてみましょう。今回試乗したプリウスPHVには、モデリスタのエアロキットが装着されています。シルバーガーニッシュをアクセントとした力強い印象が特徴的です。
エアロキットはフロントスポイラーとサイドスカート、リアスカートがセットになっており、価格は160,920円になっています。
プリウスPHVのフロントデザインは今までのプリウスのまん丸したヘッドライトやボディーラインとは対称的にシャープでキリっとしたラインになっています。ヘッドライトは4灯式のLEDヘッドランプになり、ブラック塗装のグリルとの相性も良いです。
両サイドには縦型のLEDアクセサリーランプとフォグランプが付いており、縦型のアクセサリーランプは近未来的なデザインで次世代自動車の印象をしっかりと与えてくれています。
カラードドアミラーにはLEDサイドターンシグナルがついており、フロントから見ると、ヘッドランプ、アクセサリーランプ、フォグランプ、そしてサイドターンランプと、LEDで揃えており、ヘッドランプの横とアクセサリーランプの縦型が、空力に配慮したバンパーサイドの造形を際立て、ワイド&ローの構えを強調します。
リアのデザインは空力性能を追求したこだわりのデザインになっています。全高を低く抑えて、正面から見た時のボディ面積を小さくすると同時に、ルーフ頂点とリアスポイラーの高さが最適化されています。
さらにドアミラー前方とリアコンビネーションランプ側面にはエアロスタビライジングフィンを配置し、さらに後方の空気整流効果があるリアバンパーコーナーと、上面を整流するダブルバブルウィンドウ、下面の気流を最適化するリア回りの造形など、空力性能を向上させる数々の工夫がデザインに現れています。
ダブルバブルウィンドウは聞きなれない名称ですが、バックドアガラスに波を打たせた形状で2つの膨らみを持つことから、「ダブルバブルウィンドウ」と言う名がついています。このガラスの窪みを伝って、後方に空気が流れていくので空力性能がアップしています。
この「ダブルバブルウィンドウ」から連続しているハイマウントランプとリアコンビネーションランプが、サブウィンドウを取り囲むよう赤いラインを描き、リアスタンスをワイドに強調しています。
このランプは中央が明るく、外側に向かうほど暗くなる光のグラデーションになっており、夜間暗い時でも、ひと目でプリウスPHVだと分かります。フロント同様に、縦型のターンランプをバンパーサイドに配置、空力を織り込んだ機能美をアピールしています。
サイドラインは空気の流れを描くシャープなボディーラインと、モデリスタのサイドスカートが立体造形となり車のスピード感を強めています。アルミホイールも社外の18インチアルミを履いています。
アンテナは標準装備でシャークフィンアンテナを採用していたり、プラグインハイブリッドのエンブレ部も両サイドとリアに入っているなど、細かい点にも配慮の行き届いたエクステリアになっています。
プリウスPHV・Aの内装
プリウスPHV・グレードAの内装は、全体的にブラックにまとめられています。シートはファブリック、シートステッチはグレー、サイドレジスターやコンソールトレイ、アームレストまで全てブラックです。
ブラックが苦手な方は、クールグレー&ホワイト基調の内装色にすることも可能です。
ステアリングは全グレード標準装備で本革巻き3本スポークステアリングホイールになっています。ホワイト加飾をあしらったデザインは斬新で近未来的な印象を与えています。
シフトノブはエレクトロシフトマチックです。今回のプリウスPHVはセンターパネルの角度がきつい為、シフトもセンターコンソールから90℃の角度で付いているので、手をシフトノブにもって行き難いです。慣れるまでの問題かもしれませんが。
メーター類はセンターにまとめられており、スピードメーターはデジタル表示です。4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用しており、トヨタセーフティーセンスPの状態やエコドライブの状態、ナビ画面のタッチ操作の状況まで表示させる様になっています。
センターパネルには11.6インチのTコネクトSDナビゲーションシステムが付いており、ナビやオーディオ、空調などに関する様々な情報をディスプレイに集約されています。フルHDなので視認性が高く、タブレット感覚で操作ができます。
後席は2人掛けとなっています。中央に大きなコンソールを設けることで、ゆったりとくつろげる程良いパーソナル感を生み出しています。前席と合わせて4席独立を強調し、大人4人が快適に過ごせる雰囲気を作りだしています。
しかしながら、4名しか乗れないと言うのは時にデメリットでもあり、家族が多い方にはこの1名分の乗車定員が少ないことで購入を断念しなくてはいけない、なんてこともあるようです。
シートは6:4分割可倒式になっているので、荷物が多い時などは両側でも片側でも倒してラゲージスペースを拡げて積むことができます。
ラゲージスペースは、大容量のリチウムイオンバッテリーをラゲージスペース下に搭載しているにも関わらず、デッキ面の上昇を最小限に抑えて広さが確保されています。さらにデッキサイド両側を深く凹ませることで、ゴルフバックなども2個収納できます。
さらにデッキアンダースペースがあり、充電ケーブルなどを収納するのに最適です。デッキサイドボックスにはパンク修理キッドなども収納しておけます。トノカバーも付いているので、後部座席から目隠ししたい時などはラゲージスペースにかけておくとよいでしょう。
プリウスPHVの収納は9つの収納スペースがあります。フロントでは、フロントコンソールトレイと大型コンソールボックスがセンターに配置されており、リアも大型センターアームレストにカップホルダーとボックスが付いています。
プリウスPHVの車内は空間を贅沢に使用して、便利収納なども多い使い勝手の高い空間作りを徹底しています。
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