ビートルの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
1941年に初代として販売されたのがフォルクスワーゲン・タイプ1、これは現在のザビートルの始まりの車です。
そのかわいらしい円弧の形からカブトムシという意味をもつ「ビートル」の通称で人気のあった車でした。
1998年から2010年には「ニュービートル」として販売、2011年からは「ザ・ビートル」として販売されています。
今回はザ・ビートルを見にフォルクスワーゲンに行ったのには訳があります。なんとこのザ・ビートルは80年近くあった長い歴史に終止符を打つべく、2019年で生産を終了するというのです。
カブトムシの様な愛嬌のあるボディーは日本国内でも人気があり、熱狂的なファンも多かったようです。
車に詳しくなくてもその奇抜な形から知名度が高い車でした。そんなザ・ビートルが生産終了と聞いて、私も最後に試乗しておきたいと思い居ても立ってもいられずディーラーに駆け込んだわけです。
今回はザ・ビートルについて詳しく紹介していきたいと思います。
ビートルの外観
ザ・ビートルになってからは円弧を基本とするスタイルから一転して、ワイド&ローなフロントフェイスになり、スポーティーな味付けを加えています。昔のタイプ1のころのほんわかした感じに比べると引き締まって鋭くなっています。
フロントデザインを見ると、ヘッドライトはLEDではありませんが、従来のライトの2倍の光量もある最新のバイキセノンヘッドライトを装着しており、優れた視認性とデザイン性を両立しています。
ポジションランプにはLEDを採用しています。
ふっくらと盛り上がったボンネットや大きく反っているバンパーなど曲線を使いながらも、スポーティーな印象を与えています。
リヤはリヤエンドに向けてなだらかに傾斜しており、フェンダーは丸みのあるワイドフェンダーです。これぞまさにビートルといったデザインです。
リヤコンビネーションランプはD字型で横方向に広がっており、クーペの様な力強さがあります。
上級グレードではリヤスポイラーが標準でついており、まるでポルシェの911の様な格好良さがあります。
サイドは17インチの専用アルミホイールを装着しています。長いフロントノーズとなだらかなルーフラインが特徴的で、2ドアでワイド&ローなのでクーペの様です。
先代のビートルは円弧のかわいらしさが強調されていましたが、ザ・ビートルは大きく形は変わっていないですが、パーツ毎の形は拘りを持って変えられているので、引き締まったスポーティーな印象に変化しています。
ビートルの内装
エクステリアのデザインの奇抜さに比べて、室内のデザインはおとなしめな印象です。しかしながら、ザ・ビートルらしいポップなところもしっかりと存在しています。
例えば、室内のパネルはボディーカラーと同色のパネルがはめ込まれており、楽しい気持ちにさせてくれます。黒やシルバー系の色であれば落ち着いた雰囲気に、オレンジや赤、白であれば明るい気持ちにさせてくれます。
シートはブラックでファブリック素材です。レザーを希望する方はオプションでブラックレザーかベージュのレザーに変えることができます。
運転席はゆったりとしていて座り心地は悪くありませんが、椅子は少し固めな印象でした。私は沈み込むふわっとしたシートよりは少し固めのザ・ビートルの様なシートが好きです。
ステアリングは革製でステアリングホイールにボディーカラーの同色のパネルがはめ込まれています。パドルシフトやマルチファンクションボタンがあるので、運転中も手を放さずに操作できます。
メーターは丸型3連メーターで真ん中に大きなメーターでスピードを表示し、左がタコメーター、右が燃料計になっています。
さすが外国車260㎞/hまで表示できますが、国内ではリミッターが220㎞/hでかかるそうです。デザインはレトロではありませんがシンプルで丁度良いところを狙ってきていますね。絶妙です。
ナビは標準装備で、フォルクスワーゲンの純正ナビゲーションシステム「716SDCW」です。簡単に操作できる直感的な操作と多彩な機能が特徴なナビで目的地を音声で設定できる「インテリジェントボイス」も搭載しています。
エアコンは見た目はアナログチックなデザインで、操作方法もわかりやすいです。2ゾーンのフルオートエアコンです。運転席と助手席でそれぞれ独立して温度・風量の調節が可能です。フレッシュエアフィルターが内蔵されているので花粉やダストの除去、アレルゲンの除去機能がついています。
前席はゆったりとして窮屈な感じはありませんが、リヤは窮屈です。2ドアなのでそこは仕方ありませんが、身長180㎝ある私が座るとかなり窮屈でした。足元もですが、頭回りもかなり狭いですね。長時間のドライブは覚悟がいります。
ラゲッジルームは310Lで先代と比べて1.5倍の広さです。荷物が多いときは後部座席は倒すことができます。ザ・ビートルの形が尻つぼみで他のハッチバック車よりも荷室高が低いので、使い勝手は少し悪いかもしれません。
後部座席やラゲッジルームの広さなど実用性の面では少し難もありますが、インテリアパネルのポップなところやデザイン性を重視する方には気に入ってもらえる面が多いと営業マンが語っていました。
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