スズキ・エスクード1.6Lと1.4Lターボを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
エスクードの走行性能
エスクード1.6はスムーズに加速
エスクードの走行性能を見てみましょう。まずはエスクード1.6Lです。
走り出しはボディーの大きさや重さを感じさせることなくスムーズに加速してくれます。
オールグリップをオートにして走行しているので2WDをメインとしていますが、特にストレスを感じる様なもたつきなどもなく走行できます。
オールグリップをスポーツモードに入れると4WDで走行になります。
オートモードに比べると4輪で駆動するので、アクセルを踏んだ時の加速がリニアになり機敏な走りの印象に切り替わります。
1.4Lターボは伸びのある加速
1.4Lターボも走り出しの印象は1.6Lと全く同じです。
1.4Lでダウンサイジングしているので、走り出しが悪いのでは?と心配していましたが、そんなことは一切ありませんでした。
1.4Lの実力の凄さはここからです。国道に出て60km/hまで加速させてみると、1.6Lとの違いが大きく出ます。
2100回転で最大トルク21.kgf・m発生させる1.4Lターボは低速域からその力強さを体感できます。
内から湧き出る様なパワーが惜しみなく動力に伝わり加速していくのです。
アクセルを少し踏み込むだけで伸びのある加速をしてくれます。
「スポーツモード」で力強いタフな走り
1.4Lターボもオールグリップをオートからスポーツモードに切り替えるとターボの力強さに加えて4輪駆動の俊敏さが合わさることで、どんな道でも走り進んで行けそうなタフでスポーティーな走りを体感しました。
この走りを一度体感してしまうと、例え燃費が悪くなろうともオールグリップをオートモードに戻したくなくなりますね。
新型エスクード、スポーツモードにしてフル加速すると速い!
2.0Lの前エスクードでは味わえない加速感。
静かだし速いしパワフルだし。
乗らなきゃ分からないもんだな。— ぐっちぃ🐝 (@XR1200FANFANFAN) 2018年1月27日
ワインディングでの安定感抜群
1.6Lも1.4Lもどちらもワインディングでの安定感は抜群です。
車体が高いので撓むかなと思っていましたが、4WDの機敏な動力でしっかりカバーしてくれています。
ちょっとした凹凸もしっかり処理して滑らかにしているので、乗り心地も非常にいいですね。
普段はあまり走りを重視せず、いざという時に発揮してくれればいいと思う方には1.6L、いつも機敏にスポーティーに走り進みたいと思う方には是非1.4Lターボがおススメです。
私は俄然1.4Lターボが欲しくなりました。
エスクードの安全性能
「自動ブレーキ」が標準装備
安全性能は先進のブレーキサポートシステム「レーダーブレーキサポートⅡ」を標準装備しています。
これはミリ波レーダーにより前方の車両を検知、衝突の回避や衝突時の被害の軽減を図ります。
このシステムは緊急の度合いにより、前方衝突警報機能、前方衝突警報ブレーキ、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能とレベルを上げていきます。
そしてシステムが衝突を回避できないと判断した場合は自動的にブレーキを掛ける「自動ブレーキ機能」が作動します。
自動ブレーキ機能の作動可能速度域はかなり広く、移動している車に対しては5~100km/h、静止している車に対しては5~30km/hまで対応しているので、かなり信頼できる機能だということがわかります。
ACC装備で運転の疲労軽減
エスクードはミリ波レーダーを搭載しているので、ドライバーの疲労軽減に大きな効果を発揮する、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」も装備しています。
これは先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、予め設定した速度で先行車との車間距離を保つように自動的に加速・減速を行います。車間距離の設定も3段階で調節が可能です。
試乗中に国道走行で使用しましたが、前の車を追従してくれるのは非常に助かります。
ただ信号が多いので、自分でブレーキをかけないといけないシーンが多いため、実用性で見ると高速道路で使用する物だと思いました。
操作はステアリングスイッチのみで行えるので、ハンドルから手を離す必要がないので、慣れれば楽に操作できます。
雪道の下り坂も一定の速度(10km/h)で走れる
エスクードは4WDなので悪路走行もできますが、その際に重宝するのが、「ヒルディセントコントロール」です。
これは滑りやすい急な下り坂で、ブレーキ操作をしなくても一定の速度(10km/h)で下ることができるシステムです。気をつかう雪道や砂利道の下りでも安心してステアリング操作に集中できます。
その他見ておきたいのは1.6Lと1.4Lターボの安全装備差です。
装備の差としてはSRSカーテンエアバックとフロントシートSRSサイドエアバックが1.4Lターボにだけ付いています。
エスクードの燃費は最大17.4km/L
エククードの走行性能はかなり素晴らしくパワフルでした。
では燃費はどうでしょう?走行性能と燃費性能が両立していたら申し分ありませんよね?
実際エスクードの燃費はどうなのか?カタログに記載されているJC08燃費と実燃費で比較してみましょう。
(km/L) | エスクード1.6 | エスクード1.4ターボ |
---|---|---|
JC08 | 17.4 | 16.8 |
実燃費 | 13.0 | 11.0 |
1.6Lの実燃費は13.0km/L程度
エスクード1.6LのJC08燃費は17.4km/Lでした。ネットの口コミや営業マンの話では実燃費13.0km/Lです。
燃費達成率は75%とまずまずと言った結果です。
また1.4LターボのJC08燃費は16.8km/Lでしたが、実燃費は販売して間がなく情報が全くありません。
今回試乗させて頂いた7kmで平均燃費は8.9km/Lでした。
ターボの性能を存分に発揮させ、オールグリップも「スポーツモード」にしていたので燃費がかなり悪い走りだったと思います。
街乗りの実燃費は11~12km/L程度
これを街乗りの走行をイメージしてみるとおそらく11~12km/L位は走行できるのではないかと思っています。
仮に11km/Lで走行できれば燃費達成率は70%ととなり、ターボ車の中ではまずますの結果になるのではないでしょうか?
1.6Lのエスクードにはゆとりある走りと燃費性能を両立したVVTエンジンを採用しており、1.4Lターボには4気筒エンジンに燃焼効率を追求した直噴化技術を採用しているので、消費燃料を抑える効果をもっており、どちらのエンジンも低燃費に効果を発揮しています。
エスクードの試乗まとめ
今回はエスクードの1.6Lと1.4Lターボに試乗してみました。
1.6Lは街乗り重視の落ち着いた作りこみになっており、1.4Lターボは走行性能を重視したスポーティーな作りこみになっていました。
それぞれ好みが分かれる所だと思いますが、私個人としては1.4Lターボが気に入っています。
価格差24万円でターボを搭載し、ルーフレールや6スピーカー、SRSエアバックなどの装備が充実しているのであれば、これはかなりコストパフォーマンスが良いですね。
見た目も乗り心地もユーリティSUVなのに、いざという時にはオールグリップを搭載しているので、悪路や雪道、砂利道をしっかり走破できる力を持っているのも心強いです。
今回新たに1.4Lターボが加わり選択肢が増えたエスクード、気になった方は是非スズキのお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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