スズキ・エスクード1.6Lと1.4Lターボの外観と内装を見てきたので、写真付きでレビューしたいと思います。
約30年前に登場したスズキのエスクード、当時はライトクロカンというジャンルで登場し今のSUVの先駆けとなりました。
当時は本格的な4輪駆動と、走破性の長けているラダーフレームを採用していました。
現在は本格SUVというよりは普段使いを重視したユーリティークロスカントリーセダンという位置づけになり、フレーム構造もセパレートフレーム構造を止め、モノコックボディーにラダーフレームを溶接して一体化させる構造に変えています。
これにより乗り心地や快適性がかなり向上しており街乗りでの使い易さがアップしました。
今回試乗するのは4代目になるエスクードです。特にターボ車は7月に販売開始したばかりです。
どんな走りを楽しめるのか注目したいと思います。
エスクード1.6L(4WD)と1.4L(4WD)ターボを試乗
今回は、スズキエスクードの1.6L4WDと1.4L4WDターボを試乗させてもらいました。
ボディーカラーは全6色
ボディーカラーは、1.6Lがアトランティッスターコイズパールメタリックブラック2トーンルーフで、1.4Lターボがブライトレッドブラック2トーンルーフです。
エスクードのカラーラインナップは全6色になっています。
1.6Lは116馬力、1.4Lターボは136馬力
1.6Lエンジンは最大馬力が116PS、最大トルクは15.4㎏m・fを4400回転で発揮します。1.4Lターボはエンジンをタウンサイジングしてターボを搭載しているので税金が1.6Lよりも年間4,900円も安くなります。
走行性能も最大馬力が136PSで最大トルクは21.4㎏m・fを2100~4000回転で発揮できるので、低速域から力強い走りが得られます。
オールグリップで雪道・悪路に強い
どちらもスズキの先進4WD性能「オールグリップ」が搭載されており、燃費を重視した「オートモード」、積極的に4WDを使う「スポーツモード」、雪道やアイスバーンに適した「スノーモード」、悪路走破に強い「ロックモード」をダイアルで選択することができます。
オールグリップ利用者の声
埼玉でも20cm越え
エスクードに乗り替えてからの初めての雪
オールグリップ👍
前は車高が低いFRだったから
それに比べて安定感と安心感が全然違う pic.twitter.com/smAOKCrUcY— KITA@サバンナアイボリー (@KITA_cb50v_vu51) 2018年1月22日
通勤オールグリップ
AUTOモードでも全然余裕#エスクード pic.twitter.com/V5YZbRfjQE— K.I.T.A@箱付忍千銀(Ninja1000) (@Kita_cb50v_ZXT) January 22, 2018
自宅前の坂(斜度8%くらい)の登り、路面は雪が凍り始めたくらいのとこで、停止状態(基本FFのAUTOモード)から乱暴にアクセルを踏んでみたんだけど、何事もなかったかのようにグイッと発進したのは正直驚いた。スズキのオールグリップ、もっと評価されていい。
— ををもり (@Wowmori) January 23, 2018
「レーダーブレーキサポートⅡ」標準装備
エスクードには、安全性能も先進のブレーキサポートシステム「レーダーブレーキサポートⅡ」を標準で装備しています。
そのため先行車との車間距離が保てるアダプティブクルーズコントロールもしっかり付いています。
以上の様に装備も充実したエスクード、気になる価格は以下の通りです。
価格 | エスクード1.6 | エスクード1.4ターボ |
---|---|---|
4WD | 234万 | 258万 |
エスクードの外観はヨーロピアンテイスト
エスクードの外観をみていきましょう。
まずフロントデザインは最近の主流でもある丸みを持たせたデザインで、つり目型のLEDヘッドランプと大きめに取られてグリルが一体感があってヨーロピアンテイストのスタイリッシュな作りになっています。
フォグランプとは別にLEDイルミネーションランプがフォグランプの横に縦型に埋め込まれているのも特別感があります。
フェンダーについているフェンダーガーニッシュもエスクードの伝統的な装備です。4代目もきちんと引き継いでいます。
1.6Lも1.4Lターボもデザインはほぼ同じ
エスクードの1.6Lも1.4Lターボもデザインはほぼ同じですが、グリルとアルミホール、ルーフレールの有無で違いを持たせています。
まず1.6Lのグリルは「フィンタイプの2本スポーク」デザインとなっており、1.4Lターボは「5スロットル」デザインのグリルになっています。
フィンタイプはラグジュアリーな印象が強く、スロットルタイプはスポーティーな印象に仕上がっています。
エスクードのアルミホイールはどちらも17インチアルミホイールを採用していますが、1.6Lは切削加工とガンメタリック塗装のシックなデザインで、1.4Lターボはブラック塗装でクロカンの車によく装着されている様なワイルドテイストなデザインになっています。
ルーフレールは1.4Lターボのみ標準で装着されており、ルーフレールが付いているだけでSUVらしさが増し、スポーティーな印象になりますね。
エスクードのリアデザインは、フロントデザインと比較するとシンプルにまとめられており、5角形のLEDコンビネーションランプのデザインが映えているので、フロントデザイン同様にヨーロピアンテイストに仕上がっています。
アンダーガーニッシュがフロント・リアともについていて、グレーメタリック色が特に明るいグリーンやレッドの色に映えて、見た目が走破性の高い車の様に見えます。
フェンダーアーチモールやサイドアンダーモールもその効果を増幅させています。
ミラーはカラードミラーになっており、LEDサイドターンランプが埋め込まれています。
1.6Lはボディーと同色に塗装されており、1.4Lターボは高輝度シルバーになっています。
エスクードには2トーンカラーあり
今回試乗したエスクードのカラーリングはどちらも2トーンでしたが、アクティブな印象を強めたい方には、この2トーンのカラーリングがおススメできます。
最後に、スズキの先進4WD「オールグリップ」のエンブレムもリアの「エスクード」のエンブレムの下についています。
エスクードの1.6LはSUVでも『セダンよりに落ち着いた』イメージを、1.4Lターボは『スポーティーでアクティブ』なイメージを与えるようなデザインに仕上がっています。
エスクードの内装は落ち着いた黒
エスクードの内装は、ブラックベースの落ち着いた色合いになっており、これ以外のカラーを選択することができません。最近のスズキはこのパターンが多いですね。
シートは本革&スエード調シート表皮を採用しており、1.6Lはホワイトステッチ、1.4Lターボはレッドステッチが施されています。
エスクードのハンドルは本革巻きステアリングでこちらもシート同様にステッチが施されています。
デザインは3本スポークでオーディオスイッチとアダプティブクルーズコントロールのスイッチが組み込まれています。
メーターは2連の丸メーターのセンターにインフォメーションディスプレイを埋め込んだ標準的なレイアウトです。
タコメーターとスピードメーターはシンプルでスポーティーなデザインです。
マルチインフォメーションディスプレイは平均燃費や航続可能距離などの切り替え表示に加え、アダプティブクルーズコントロールの作動状況や「オールグリップ」の走行モードも表示します。
インパネガーニッシュは金属調になっており、ブラックの全体色にアクセントを加えています。
サイドとセンターのエアコンルーバーリングもメッキが施されています。
シフトゲートガーニッシュやドアアームレストオーナメントもシルバー加飾されています。
もちろんインサイドドアハンドルにも加飾があり、この様な加飾を多用していることでインテリアの質感を上げてくれます。
シフトノブのデザインと質感がコンパクトカーの様なチップな感じが否めません。
エスクードは、外観も内装も価格以上の質感を感じていたので、少し勿体ないと感じてしまいます。
「オールグリップ」のダイアルはアナログですが、このアナログ感が本格SUVの様で個人的には好感が持てます。
またアナログでもデザイン性が高いので、車内の質感を下げることはありません。
エスクードのセンターパネルには、アナログの時計がついています。
いまどきアナログ時計が付いている車は見かけませんが、この時計がエアコンルーバー2つと合わせて3連メーターの様に見えてスポーティーで面白いデザインに仕上げていると感じます。
後部座席はそこそこの広さ
エクスードの後部座席は決して広いとは言えませんが、窮屈さを感じる程でもありません。
6:4で分割可倒できるので、荷物が多い時はラゲッジスペースを広くすることができます。
荷室には9.5インチのゴルフバック2個積める
エスクードの荷室自体はリアシートを立てた状態でも375Lの大容量、シートを倒すことで更に広い空間を確保できます。
荷室開口部を広く設計しているので荷卸しも楽に出来そうです。
荷室にはラゲッジボードがあり上段下段にセットすることができます。
ラゲッジボードを外せば深さを確保できる為、9.5インチサイズのゴルフバックを横置きで2個積むことができます。
エスクードの荷室には「ラゲッジルームランプ」や「アクセサリーソケット」、「ラゲッジフック」などもあり、便利な装備が充実しています。
最後に1.6Lと1.4Lの装備差としてスピーカー性能と「コンソールボックス」が挙げられます。
スピーカーは1.6Lが2スピーカー、1.4Lターボが6スピーカーになります。
またコンソールボックスも1.4Lターボはアームレストが付いています。
↓運転した感想はこちら
※ガリバーで非公開在庫が探せます。