ホンダ・シャトル ハイブリッドZの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
ホンダ・シャトルは、趣味やレジャーを愉しむユーザーに合った独自の価値観を最大限に反映させた車種として開発されました。
元々はフィットのステーションワゴンとして販売されていましたが、フィットとは異なる価値観を与える為に、フィットの名を外しています。
シャトルは5ナンバーのステーションワゴンでハイブリッドとガソリン車の両方で販売しています。
そのため使用用途も自家用のみならず、車に積める容量の多いことから商用車や社用車として用いられることが多く、様々なニーズに合った車なのです。
単なるワゴンに留まらず上質な雰囲気のインテリアや新発想の収納スペースなどシャトルならでは個性も主張しています。
シャトルという名前はスペースシャトルになぞらえて名づけられており、人と荷物を安全に、そして先進の技術で運ぶというイメージを込めているそうです。
そんな先進の技術を詰め込んでいるシャトル、その居住性や走り心地はいかがなものなのか?体感したくてホンダのディーラーに足を運んでみました。
試乗車は1.5L、ハイブリッドZ
今回試乗させて頂いた、ホンダのシャトルは1,500ccの4気筒エンジンを積んだハイブリッド車です。
エンジンの最大出力は110ps/6000rpm、最大トルクは13.7kgf・m/5000rpmとなっています。
ハイブリッドはパラレル方式を採用しており、エンジンの動力が主流で発進時や加速時などの燃料を消費するシーンにおいて、モーターがアシストしてくれます。
モーターの最大馬力は29.5ps/1313-2000rpm、最大トルクは16.3kgf・m/0-1313rpmです。
モーターは発進時のアシスト向けになっているので、低速域から発揮できるようになっています。
今回試乗したシャトルは、ハイブリッドでモーターを搭載している「ハイブリッドZ」です。
このグレードはシャトルのグレードの中でも最上級グレードとなっており、インテリア装備やエクステリアが充実しています。
外観では、「ルーフレール」や「16インチアルミホイール」、「LEDヘッドランプ」に「フォグランプ」が付いており、内装では「プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコン」や「シートヒーター」、「木目調のガーニッシュ」などが付いています。
ボディーカラーはミッドナイトブルービーム・メタリックという闇夜に閃光が走る精悍なダークブルーです。
このカラーはオプションカラーで、他にもプレミアムクリスタルレッド・メタリックやミスティックガーネット・パールなど特徴的なカラーを含めて全7色のカラーリングが用意されています。
今回試乗させていただいたシャトル「ハイブリッドZ」の他にも3つのグレードがありますので、それぞれの価格を以下の表で紹介したいと思います。
グレード | G | ハイブリッド | ハイブリッドX | ハイブリッドZ |
---|---|---|---|---|
2WD | 169万 | 195万 | 219万 | 239万 |
4WD | 188万 | 218万 | 238万 | 255万 |
シャトルの外観は精悍な印象
それではシャトルのエクステリアからみていきましょう。まずはフロントデザインです。
フロントデザインはホンダ車に共通して取り入れられている「ソリッドウィングフェイス」でシルバーのグリルとつり目のヘッドライトに一体感を感じます。
このグリルとヘッドライトの一体感や少し斜めに上がったデザインはシャトルを精悍な印象に仕上げています。
ヘッドライトは、ハイブリッドXグレード以上のシャトルにはLEDヘッドライトが標準装備になります。ハイビーム&ロービーム共にLEDになっているのも嬉しい装備です。
ハイブリッドX以上のグレードにはフォグランプも標準で付いています。デザインがオシャレに仕上がっているので、フォグランプが付くことでフロントデザインの質感を更にアップさせています。
シャトルのサイドはウィンドウラインが特徴的でフロントドアから後方に向けて1本の筋の様に伸びておりテイルレンズまでつながっています。風の流れを目で見ることができそうなデザインです。
リアデザインは大きなテールランプが特徴的で、バンパーも凹凸が多い力強い印象に仕上がっています。ハイブリッドには専用のエンブレムが付いているのも特徴です。
ハイブリッドZには「ルーフレール」が付いているので、他のグレードよりもアクティブな感じが強くなります。
また、シャトルは全車標準で「シャークフィンアンテナ」がついているのは良心的です。
ハイブリッドZのアルミホイールは「16インチアルミ」を採用しています。
他のグレードは15インチタイヤに「フルホイールキャップ」になってしまうので、足回りの印象はハイブリッドZが群を抜いて良いですね。
シャトルの内装は無駄な空間がない
ホンダ・シャトルの内装をみていきます。ドアを開けて最初に感じることは、運転席がコックピットの様に包まれていることです。
インパネデザインがハイデッキセンターコンソールを採用しているので、助手席と仕切られていることで独立した感じになっています。
シャトルのシートはダブルステッチ付でデザイン性が高く、なめらかで柔らかい触感のファブリックをメインとしたコンビシートです。
サイド部にプライムスムースを使用しています。座った感じも触感と同じく柔らかく包み込んでくれます。
ハンドルはチープさが目立つ
シャトルのハンドルは本革巻きステアリングホイールでデザインは3本スポークになっており、メッシュやシルバー加飾を加えています。
しかしスムースレザーで色合いがグレーで薄いことや、ステアリングスイッチの作りが安っぽく見えてしまうことで、折角の質感を落としています。
これから紹介しますが、他のパーツの質感が高い分、ステアリングのチープさが目立ってしまっているのかもしれません。
メーターは立体的なグラフィックデザインでワンメーターの丸デザインとインフォメーションディスプレイの組み合わせで、必要最低限の情報に留めています。
ここでもハイブリッドインジゲーターなどを丸デザインにして2連メーターにすることでデザイン性をさらに上げて欲しかったです。
センター部はピアノ調のブラックパネルで加飾されており、ブラック部が広く取られています。
さらにインストルメントパネル部やドアライニング部には木目調ガーニッシュを入れており、これらが相まってインテリアの質感を高級車並みに引き上げています。
シャトルは、エアコンもパネル色に合わせてブラックでまとめており、パネルとの一体感が出ています。
エアコンはフルオートエアコンでプラズマクラスター技術を搭載した優れものです。
更に左右独立温度コントロール式なので、運転席・助手席でそれぞれ温度を設定できます。
シフトノブはスペースシャトルの操縦桿を思わせるような、近未来的なデザインで大人の遊び心を擽ります。
シフトノブ周辺もブラックパネルでまとめているので質感は落としていません。
後部座席は大人でもゆったり座れる
シャトルの後部座席の乗り込みも開口部が広くてラクラク乗りこめます。
シートの座面も十分な奥行きがとられており、身長180cmの私が座っても膝周りに余裕があります。
女性や170cm位の男性ならばかなりゆったりとした空間に感じると思いますね。
後部座席のシートは跳ね上げでスッキリ
2列目シートは座面をスッキリと折り畳むことができるので、スーパーで買物をした荷物を載せたりと使い勝手が良いです。
荷室は広々、シートアレンジ豊富
ホンダの特許技術センタータンクレイアウトを駆使した広い荷室空間を作っており、5名乗車時で570L、2名乗車時ならば1170Lの大容量収納になっています。
また開口部も広く、開口部幅が110cm、開口部荷室高は84cmもあり、開口部地上高は64cmと低床なので積み下ろしも楽です。
荷室長は5名乗車時でも100cmもあるので、9.5型のゴルフバックを4個積載できます。
フルフラットで車中泊も可能
シャトルは、2名乗車時であれば奥行き184cmもあるので、サーフボードも余裕で積み込むことができます。
また、フラットで段差もほとんどないので車中泊もしやすそうです。
ハイブリッド=荷室が狭いというイメージを強く持っていましたが、シャトルを見て私の常識は覆されました。
更にシャトルの荷室には工夫があり、水や汚れに強いワイパブル使用の床下収納があるので、靴や濡れた物でも気にせずに収納できます。
後部座席のシートバックには大切な物を載せられる「マルチユースバスケット」が付いているので、後席の方のハンドバックや帽子なども後部座席に置くことなく、「マルチユースバスケット」に収納でき空間を無駄に使わせることがありません。
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