トヨタ「カムリ ハイブリッドG」の外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
2017年7月にフルモデルチェンジを発表し販売を開始した10代目のトヨタ・カムリは「ビューティフルモンスター」のキャッチフレーズの通り、進化した外観が美しい仕上がりになっています。
重心を低く、安定感が高いTNGAプラットフォームを採用しており、同乗者にもやさしい横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行を実現したスポーティーな走りを予感させるスタイリングになっています。
見た目もスタイルも一新した今話題のカムリを一目みてみたいと思いトヨタのお店に足を運んできました。
試乗車はカムリ・ハイブリッドG
今回試乗したカムリはハイブリッド専用車で、直列4気筒の2.5Lダイナミックフォースエンジンと、120PSのモーターを搭載しており、小型・軽量・高効率化技術を組み合わせることで、優れた動力性能を発揮します。エンジンもモーターもどちらも新設計の物を採用しています。
システム出力は211PSを有しながら、燃費は33.4km/L(X)とかなり低燃費でトルクもエンジンで22.5kgf・m/3600~5200rpm、モーターで20.6kgf・mと太めのトルクです。
ボディーサイズは全長4885mm、全幅1840mm、全高1445mmと国産車の中では大型クラスとなっており、トヨタ店で販売するクラウンロイヤルサルーンよりも全幅は40mm大きくなっています。
カムリは全車標準装備で先進安全技術のトヨタセーフティーセンスPが付いているので、全車追従機能付のレーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティーシステムも搭載しており、安全面は充実しています。
今回試乗したカムリのボディーカラーはアティチュードブラックマイカでした、カムリのボディーカラーは全7種類となっており、オーソドックスなプラチナホワイトパールマイカをはじめ、サクラ色っぽく見えるスティールブロンドメタリックや、淡い青のダークブルーマイカメタリックなど個性的なカラーが目立ちます。
今回試乗したカムリはGグレードでしたが、カムリのグレード構成はX・G・Gレザーパッケージと3グレードになっており、価格帯も広く設定されています。そんな気になるカムリのグレード別価格を下記に紹介しておきましょう!
■カムリグレード別価格一覧
(円) | X | G | Gレザーパッケージ |
---|---|---|---|
2WD | 329万 | 349万 | 419万 |
カムリ・ハイブリッドGの外観
エクステリアはトヨタ車特有のキーンルックを進化させており、アッパーグリルをスリムにして立体的なロアグリルと対比させるデザインになっています。ヘッドランプのデザインも鋭くなっており、日本のトヨタ車ではあまり馴染みがないデザインです。
このデザインは北米のトヨタ車では珍しくない様で、アバロンなどでもこのデザインを採用しているそうです。日本では少し派手な印象もありつつ、見慣れないデザインなので新鮮でいいですよね。
ヘッドランプはLEDで3層になったLEDクリアランスランプを備えたBi-BeamLEDヘッドランプになっています。3層になっていることで立体的になり、点灯時にクリスタルの様な上質な輝きを放ちます。1灯の光源でロービームとハイビームが切替られるBi-Beamは、前方を明るく照射しながら省電力に繋がっています。
リアデザインはリアスポイラーみたいな盛り上がりのある造形になっており、風の流れを意識している様に思えます。前モデルまで左側に配置されていた「CAMRY」のロゴはバックドアガーニッシュに刻み込まれています。
リアコンビネーションランプもLEDになっており、均一な光にこだわりながら、異なる光り方を組み合わせて奥行き感と上質感を追求したライン発光部分が個性的な演出です。
サイドのデザインは重心感を表現する為にフードとフェンダーを低く構えて、ベルトラインも低い位置に設定しています。これらによりセダンと言うよりもクーペに近いデザインになっています。
アルミホイールは17インチでサイズは良いのですが、デザインと質感が大型セダンの割には少しチープな印象を受けます。Gレザーパッケージで履いている18インチの切削光輝のアルミホイールであれば車格に見劣りしない足回りになったと思います。
とにかくTNGAプラットフォームの採用効果で重心高が低くなっているので重厚感があります。それだけにチープなアルミホイールはバランスを台無しにしかねません。
フロント・リア・サイドと全体的にエクステリアのデザインを「ビューティフルモンスター」というキャッチフレーズにフレーズ負けしない様な進化を加えたデザインになっていると感じました。
カムリ・ハイブリッドGの内装
内装はブラックを基調としており、センターコンソールやダッシュボードにはアクセントとしてブラックアイ調の模様を採用しています。素材の使い方にこだわりを感じ、デザインもハイテク感があって、かつスッキリしています。
まず座ってみて感じることは、前方の視界が良いことです。低フード化で見晴らしが良いことに加え、フロントピラーのスリム化やドアミラーをドア部に取り付けることにより、左右に広い前方視界が確保されています。
ドライビングポジションもフロントシートの位置を後退させ、ヒップポイントを低く設定しているので、自然でストレスの少ない操作性を実現しています。
Gのシートはファブリックですが、安っぽさを感じない上質な質感とホールド性の高い造りになっています。運転席は8ウェイパワーシートになっているので、位置調整も楽にできます。
ステアリングは本革巻き3本スポークステアリングホイールを採用しており、本革の質感が高くグリップの良さに加えて、メッキ加飾がより上品な印象にしています。
メーターは視認性に優れているオプティロン2眼メーターになっており、シンプルな目盛を左右対称に置いた見やすいデザインになっています。左はハイブリッドインジケーター、右はスピードメーター、センターにはマルチインフォメーションディスプレイが配置されています。
マルチインフォメーションディスプレイはナビやヘッドアップディスプレイと連携しており、運転状況なエコドライブをサポートする多岐にわたる情報を表示します。
メーターと同じ高さのセンターパネルにナビが配置されています。ドライバーの操作動線と視線移動を最適化することで、運転への集中を高め安全性を確保します。奇抜な造形も融合してインテリジェントな空間になっています。
シフトノブはステアリング同様に本革巻きになっており、6速シーケンシャルシフトになっています。シフトノブ周辺には3つのモードに切り替え可能なトライブモードスイッチとEVスイッチ、電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドが設置されており、駆動系の操作をコンパクトに行うことができます。
後部座席は大人3人でもゆったり広い
後部座席はアメリカンサイズで広々しており、大人3人が並んでもゆったり座れる広さになっています。
前後の座席間隔も確保されているので、膝周りも余裕があり座っていて心地が良いです。
スタイルがクーペライクなので後部座席の頭回りの空間が狭いのでは?と不安を持っていましたが、実際座ってみると180cmある私の身長で座ってみても窮屈さは感じませんでした。
スマホなどの充電に最適な2.1AのUSB端子が2つもコンソールボックス後部についているので後部座席からの使い勝手も便利です。
収納スペースはコンソールボックスやカップホルダーを含め、最大で8か所設置されており、それほど多い印象は受けません。
荷室は524Lの大容量
荷室スペースは524Lと大容量になっており、ゴルフバックならば4個収納できる十分なゆとりになっています。
更に大きな荷物を積む時には、後部座席は6:4の分割可倒式シートになっているので倒せば更に容量アップします。
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