トヨタ「アクアG・GRスポーツ」の外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
38.0km/Lの低燃費と可愛らしいフォルムで人気のコンパクトハイブリッドカー「アクア」が、スポーツテイストを増したモデル「アクアGRスポーツ」を販売開始しました。
GRスポーツはトヨタのレースコンストラクターである「GAZOOレーシング」がチューニングなどを手掛けたグレードで、スポーツマインドを前面に押し出したデザインと、専用サスペンションや剛性UPなどGRスポーツならではの強化を図っています。
そんなアクアGRスポーツが、家から少し離れたディーラーで試乗できると情報を得たので早速行ってきました。
試乗車はアクアGRスポーツ
今回試乗したのはアクアGRスポーツの「G“GRスポーツ”」というグレードです。
パワートレインはノーマルのアクアと同様に1,500ccのハイブリッドエンジンで、燃費もカタログでは34.4km/Lとなっています。
エンジンの最高出力は74ps/4,800rpmで最大トルクは11.3kgf・m/3,600~4,400rpmとなっています。
この数値もノーマルのアクアと全く同じです。モーターの最高出力が61ps、最大出力17.2kgf・mを合わせると、システム最高出力は100psとなります。
ボディーカラーはスポーツテイストに良く似合うイエローを纏っていましたが、この他にもスーパーレッドやブルーメタリックなどの目立つカラーから、オーソドックスなブラック、ホワイトまであり、全7色のラインナップになっています。
今回試乗した「G“GRスポーツ”」は専用バンパーやサスペンションチューニングなど様々なパーツでGRスポーツ専用を用いており、価格は2,332,800円となっています。
GRスポーツのベースになっているアクアGグレードが2,062,800円で販売されているので、約27万円でスポーツテイストなアクアにグレードアップすることができるのです。
「G“GRスポーツ」の他にも「G“GRスポーツ17インチパッケージ」というグレードがあり、価格も更に高くなっています。気になる価格は以下で確認しておきましょう。
価格 | L | S | G | G“GRスポーツ | G“GRスポーツ17インチパッケージ |
---|---|---|---|---|---|
2WD | 178万 | 188万 | 208万 | 233万 | 253万 |
アクアGRスポーツの外観
アクア「G“GRスポーツ”」のエクステリアはノーマルのアクアとは全く印象がことなったデザインになっています。
まず一番大きな違いはフロントデザインです。フロントは専用フロントバンパーと専用ラジエーターグリルでスポーツテイストが増しています。
グリルにはスモークメッキ加飾とプラック塗装が施されており、かなり格好いいです。
Bi-Beam LEDヘッドランプにもダークスモークエクステンション加飾が入っており、アクアに力強い印象をプラスしています。
リヤバンパーも専用バンパーになっており、ブラック塗装とシルバー加飾の組合せが映えています。
コンビネーションランプにもフロント同様にダークスモークエクステンション加飾を入れています。スポーツカーの定番、ルーフスポイラーも専用の物が付いています。
ボディーのサイドには専用サイドマッドガードがついており、フロント、リヤのバンパーとの一体感が生まれています。
足回りにはGRスポーツ専用の16インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)が存在感を放っています。
その他には、ブラック塗装のサイドターンランプ付ドアミラーやLEDイルミネーションビームがワンポイントアクセントになっていたり、「GRスポーツ」のエンブレムが前後左右4か所に付いているなど、GRスポーツでしか得られない特別な装備が盛りだくさんです。
エアロが組まれたことで、ノーマルのアクアとは全く異なったスポーツテイストな印象をしっかり植え付けることが出来ているGRスポーツです。
アクアGRスポーツの内装
インテリアはブラックでシックに纏められています。ステアリングは本革巻き4本スポークステアリングホイールを採用しており、シルバーのステッチがブラックの本革に目立ち過ぎずアクセントになっています。
シフトノブも専用本革巻きシフトノブで、ステアリングと同様にシルバーステッチダークスモーク加飾が施されています。
シートは専用スポーティーシートを採用しており、GRスポーツのエンブレムとシルバーダブルステッチが付いています。
セミバケットシートではありませんが、座面に深みがあるので、体をしっかりホールドしてくれます。
大きめのアームレストがついているので、助手席との距離も気になりません。ここにもシルバーのステッチが施されているので、ステアリング、シフトノブとの統一感があります。
コンソールパネルはピアノブラックをベースにしており、質感がかなり高くなっています。
それに加えてインパネ助手席オーナメントが合成皮革巻き+シルバーステッチでスポーティーでありながら高級感を演出します。
後部座席は正直に言えば広くはありませんが、スポーツカーという括りでアクアGRスポーツを見るのであれば、十分な広さではないでしょうか。
私は身長が180cmくらいありますが、後部座席に座ってみると、運転席のシートバックに膝が刺さってしまいます。
長距離ドライブでなければ我慢できる程度ではあります。
唯一の救いは、座面が長いことと、シートバックの角度にゆとりがあることで座り心地は悪くないことです。
ラゲッジスペースは奥行722mmとコンパクトカーにしてはゆったりしています。開口幅946mmと合わせると、容量もたっぷりです。
ハイブリッドのバッテリーをリヤシート下に配置したことで、ゆとりあるラゲッジスペースを作り出しています。
リヤシートが6:4分割可倒式なので、荷物が多い時や大きい時でも安心して積み込むことができます。
インテリアはエクステリアと同様にスポーツテイストを強めていますが、ベースのアクア同様に狭すぎない居住空間を確保しながらアクア本来の強みもしっかり生かした造りになっていると思います。
※ガリバーで非公開在庫が探せます。