MINIクロスオーバー・クーパーDを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
MINIクロスオーバー・クーパーDの走行性能
初めてのMINIの試乗をさせていただきました。今回はディーゼルエンジンの「MINIクロスオーバー」なので、エンジン音がどの程度の騒音を放っているのか気になっていました。
実際に試乗車を目の前に準備してもらった時に最初に受けた感想は「これガソリン車のMINIクロスオーバですよね?」と間違えるほど音は静かでした。
よくよく冷静に聞き分けると、ディーゼル特有の「カラカラ」っていう音は聞こえるものの、気になるレベルではありません。
驚くのは車内に乗ってからです。
外ではかすかにディーゼル音がしていましたが、車内では殆どきになりません。
「今エンジンかかっている?」と思うほど音は静かです。
ドアが厚く遮音性が高いとここまで音を遮ることができるのですね。
では早速「MINIクロスオーバー」を走らせてみます。
走り出しはディーゼルのあまりアクセルを踏まなくても前に進む感覚がやっぱり楽しいですね。
最近各社ディーゼル車を発売しているので試乗をすることが多くなりましたが、ディーゼルエンジンの性能の良さにいつも感動を覚えます。
しかもこんなコンパクトな車に2.0Lのディーゼルエンジンを積んでいるのですから、ある意味狐の皮を被った狼ですね。
今回の試乗はバイパスの様な少しスピードが出しやすい道路を試乗させていただいたので、加速性能をしっかり試すことができました。
やはり高速域まで速度を上げた時の「MINIクロスオーバー」の加速は非常になめらかです。
ディーゼルエンジンも低回転でパワーを発揮してくれるので気持ちがいい。
停止からのフル加速はガソリンエンジンの高回転な吹きあがりとは異なりますが、「MINIクロスオーバー」のディーゼルエンジンは、非常に伸びのある軽快な加速をしてくれます。
とにかく音も静かなので、静粛性と加速の良さを合わせるとかなり質感の高い乗り味になっていると感じました。
何度も言いますが、エンジンが本当に静かです。
ほかのディーゼル車よりもクルージング状態の静粛性はピカイチで静かに感じます。
コーナーを走行すると足回りは固めだということがわかりました。
街乗りではあまり固い感じを受けませんでしたが、ある程度スピードが乗った状態でコーナーに入ると足回りがしっかりしていることを体感します。
この足回りの味付けは、普段使いでも苦になる様な固さではなく程よいですね。
走る速度やシーンにしっかり馴染んでくれるのも「MINIクロスオーバー」の乗り味の良さかもしれません。
走行性能もエクステリアやインテリアと同じようにかなり上質です。
MINIクロスオーバーの安全性能
「MINIクロスオーバー」の安全性能は必要最低限の機能を装備しています。
ドライビングアシストで前車接近警告機能や衝突回避・被害軽減ブレーキを備えている他、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)やアクティブクルーズコントロールなどもついているので、詳しく見てみましょう。
まずドライビング・アシストは、車体前部のカメラが車間距離を測定し衝突の危険を検知すると、前車接近警告機能が作動し警告します。
また、ブレーキ圧を調整し反応を早め、ブレーキがかかりやすくします。万が一の際はブレーキを作動させ、被害軽減をサポートします。
また、ダイナミック・ブレーキ・」ライトも標準装備で搭載されているので、急なブレーキの時でも後続車にテールランプが点滅で知らせてくれるので追突を防いでくれるのです。
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)は、インテリジェントセンサーが車線の逸脱を検知し、エンジントルクを調整し各車輪ごとにかかるブレーキ量を調整します。
アクティブクルーズコントロールは希望速度を設定しておくと、その設定速度を保ちます。
前走車が遅い場合は、前方車両の速度に自動的に調整してくれます。
MINIには先進安全性能は決して多く装備されていませんが、車本来が持つボディー剛性に長けているので、安全性のみならず運転性能にも大きな効果をもたらせています。
その1つに上げられるのがシャシーです。
「MINIクロスオーバー」のシャシーは非常に頑丈でねじれ剛性が強いといわれています。
MINIの走行性を示す時によく用いられる「ゴーカート・フィーリング」と言われるのもボディー剛性の頑丈さがもたらせる走行フィールです。
MINIクロスオーバーの燃費
今回はかなり走行させていただき、約10㎞の試乗をさせていただきました。
外国車メーカーの車はある程度スピードに乗せてこそ乗り味がわかるみたいで、結構長いルートを選んでくださいます。
実際に試乗の時に出た「MINIクロスオーバー」の実燃費は13.7㎞/Lでした。
インターネットでの口コミを調べてみると平均実燃費は14.8㎞/Lとなっていますので、概ね合致していますね。
カタログ燃費を見ると21.2㎞/Lなので、実燃費はかなり下がる印象です。
セールスマンも言っていましたが、やはり街乗りには少し弱いそうですが、高速道路やロングクルージングの時には実燃費はかなり伸びるそうで、17~20㎞/Lになることも珍しくないそうです。
軽油なので単価がハイオクよりもかなり安いので、それでも燃料費でみれば経済的でしょうね。
ちなみにガソリン車の実燃費も気になると思いますので、以下に載せておきます。
◆グレード別燃費
グレード | エンジン | JC08 | 実燃費 |
---|---|---|---|
ONE | ガソリン3気筒 | 14.2㎞/L | 11.8㎞/L |
BUCKINGHAM | ガソリン3気筒 | 14.2㎞/L | 11.8㎞/L |
COOPER | ガソリン3気筒 | 16.6㎞/L | 12.4㎞/L |
COOPER D | ディーゼル4気筒 | 21.2㎞/L | 14.8㎞/L |
COOPER D ALL4 | ディーゼル4気筒 | 21.3㎞/L | 13.9㎞/L |
COOPER S | ガソリン4気筒 | 15.5㎞/L | 12.0㎞/L |
COOPER SD ALL4 | ディーゼル4気筒 | 20.8㎞/L | 11.2㎞/L |
MINIクロスオーバー試乗記まとめ
今回は初めてのMINIの試乗で非常に有意義な時間を過ごすことができました。
実は初めて知りましたが、MINIってBMWの傘下なんですね。全く路線や味付けが違う車なので、セールスマンに聞いてびっくりしました。
今回試乗した「MINIクロスオーバー」はコンパクトにまとめながらも、室内空間はしっかりと確保されており、居住性は悪くありませんでした。
エクステリアとインテリアデザインも先代からのMINIらしさも残しながら、進化させるところはしっかり進化させており以前からのファンもガッカリさせない、これからのファンもしっかり掴みとれる、そんな魅力的な車に感じました。
私も実際に見に来るまではMINIの良さを全然理解していなかったので「何であんな小さな車に400万円も出すの?」と思っていましたが、実際に見て乗ってみるとその考えの愚かさを反省せざる得ません。
今回試乗したことで、MINIの持つレトロな感じの中に先進技術が融合している魅力や、軽いボディーにパワフルなディーゼルで伸びやかな加速などを目の当たりにしたので、MINIが将来乗りたい車の1つにランクインしました。
MINIの良さは実際に見て触れてみないと理解が難しいと思います。この記事を見て少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひMINIのディーラーへ行ってみてください。
※ガリバーで非公開在庫が探せます。