ホンダ・新型N-BOXカスタムG・Lターボを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
新型N-BOXカスタムG・Lターボの走行性能
では実際にN-BOXに試乗してみます。運転席に座ると何やらミラーがやけに多いのに気が付きました。
3つミラーが多いのです。これは何かと言うと「ピタ駐ミラー」と呼ばれており死角をなくす3つのミラーの総称です。
これらのミラーにより、ハイトトールワゴンで死角が多くなってしまう、デメリットをしっかりカバーしているのです。女性ドライバーにも優しい配慮ですね。
まず1つ目の「サイドビューサポートミラー」です。これは助手席側のフロントガラスの左枠についているミラーが「サイドビューサポートミラー」です。
助手席側の死角をサポートする為に角度の違う2つのミラーをつけています。
走行時の進路変更や左折時にも死角に隠れやすいバイクや歩行者をきっちり映し出してくれるのです。
2つ目のミラーは「広角ドアミラー」です。これも左右の死角を減らすとともに広範囲で障害物や歩行者や走行している車を視認できます。
最後に「後方死角支援ミラー」です。これは後ろのハイマウントランプの裏側についており、駐車や方向転換の後進時に運転席に座ったままリア付近の障害物の確認を容易にすることが可能です。
セールスマンに後ろに立ってもらいましたが、足元までしっかり認識できるほどです。
これだけミラーがあれば、死角なんて怖くないですね!またフロントの視界は見晴が良いので、小柄な人でも車両感覚がつかみやすいと思います。
では早速走らせてみます。発進は静かに走りだします、大通りに出てアクセルを踏み込むとタービンのほのかに高い音が聞こえてきます。
この音もわかる人が耳を澄まさないと聞こえてこない程度です。
ターボは比較的低回転から効きはじめているので、周囲の流れに乗せる50~60km/h位まではスムーズに加速します。
今回の試乗は2名でしたが、乗車人数を4名乗せた時に660ccのエンジンでどの程度加速するのかは気になりますね。
そういった面でもN-BOXはターボ車にしておくべきだと私は思います。
アイドリングストップ機能が付いているのですが、試乗中は作動していませんでした。
アイドリングストップ機能が働いている表示は出ているのになぜなのか?営業さんも理解していないご様子でした。
調べてみたらエンジンの冷却水の温度が低い時や、エアコンの設定温度と車内の温度差がある時はアイドリングストップをしない様です。
おそらく今回はエアコンの関係だったのでしょう。
N-BOXはハイトールワゴンで高さがあるので、カーブなどでかなり撓むのだろうと思っていましたが、ハンドルの切角をリニアにタイヤに伝えてくれるので気持ちいいほど意のままに曲がってくれます。
ステアリング操作に対し、必要に応じてブレーキを制御してスムーズなコーナリングを支援する「アジャイルハンドリングアシスト」がこのような走りを実現しているのでしょう。
ベンチシートの乗り心地ですが、今回は短い距離の走行だったので気になりませんが、長距離運転だったら耐えられないかもしれません。
スーパースライドシート仕様のカスタムG・EXを選択すべきだと思いました。
新型N-BOXカスタムG・Lターボの安全性能
全グレードにホンダセンシングを標準装備したN-BOX、10の先進機能で安心快適な運転を支援してくれます。
衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システム、オートハイビーム、標識認識機能が支援します。
今回の試乗ではホンダセンシングを使用しませんでしたが、特に注目すべき10の機能を詳しく紹介したいと思います。
まずはぶつからないための衝突軽減ブレーキです。車両を歩行者を検知し、衝突の危険が迫っている時に音とマルチインフォメーションディスプレイで警告します。
緊急時は自動で強いブレーキ制御し、衝突回避や被害軽減を図ってくれます。
飛び出さない為の誤発進抑制機能です。前方に障害物があるにも関わらずアクセルを踏んだ際、エンジンの出力を抑制して急発進を防止するとともに音とマルチインフォメーションディスプレイで警告します。
不意の後退を防ぐ、後方誤発進抑制機能。後方に障害物があるにも関わらず、Rでアクセルを踏み込むとエンジン出力を抑制し急後退を防止します。
合わせて音とマルチインフォメーションディスプレイで警告します。
歩行者を配慮した、歩行者事故低減ステアリングです。10~40km/hで走行中に車線を外れ、路側帯の歩行者と衝突しそうな時、音とマルチインフォメーションディスプレイで警告します。ステアリングも制御して回避操作を支援します。
はみ出さない為に路外逸脱抑制機能。車線を外れそうな時、音とマルチインフォメーションディスプレイで警告し、車を車線内に戻すようにステアリングを制御します。逸脱が大きい時はブレーキも併用します。
適切な車間距離を保つために、アダプティブクルーズコントロールが役立ちます。
クルーズコントロールの機能に前車を検知し車間と車速を適切に制御してくれる機能が合わさり、高速走行で疲労軽減につながります。
ふらつかない為の車線維持支援システム。中高速走行時、単眼カメラで車線を捉え、車線中央に沿って走れるようにステアリング操作をアシストします。
車線を外れそうな時は、音とマルチインフォメーションディスプレイで警告します。
良好な視界確保の為にオートハイビームが役立ちます。前走車や対向車を検知してハイ/ロービームをオートで切り替えます。切り替え操作の煩わしさが無くていいですね。
先行車発進お知らせ機能で前の車の発進を音とマルチインフォメーションディスプレイで知らせてくれます。
最後に、みのがさない為の標識認識機能です。走行中に道路標識を認識してマルチインフォメーションディスプレイに表示してくれます。
新型N-BOXの燃費
今回試乗したN-BOXの燃費をグレード別に見ていきたいと思います。
カタログに記載されているJC08モード燃費も大事ですが、実際に走らせた時の実燃費の方が気になりますよね。
ちなみに今回試乗した5kmの道のりでの平均燃費は15.8km/Lです。試乗した際の累計平均燃費は12.8km/Lと表示されていました。
実はモデルチェンジしたばかりのN-BOXなので、まだ3~4日しか試乗されていないはず、色々な人が思い思いの運転をしているので、燃費も悪くなっているのでしょう。
フルモデルチェンジ後の実燃費情報が皆無な為、今回はグレード毎のJC08モード燃費と予想燃費を紹介します。
N-BOXのグレード別燃費
(km/L) | G | G・L | G・Lターボ | G・EX | G・EXターボ | |
---|---|---|---|---|---|---|
2WD | JC08 | 27.0 | 27.0 | 25.6 | 27.0 | 25.6 |
予想 | 18.9 | 18.9 | 16.4 | 18.9 | 16.4 | |
4WD | JC08 | 25.4 | 25.4 | 23.4 | 25.4 | 23.4 |
予想 | 17.8 | 17.8 | 16.2 | 17.8 | 16.2 |
N-BOXカスタムのグレード別燃費
(km/L) | G・L | G・Lターボ | G・EX | G・EXターボ | |
---|---|---|---|---|---|
2WD | JC08 | 27.0 | 25.0 | 27.0 | 25.0 |
予想 | 18.9 | 16.0 | 18.9 | 16.0 | |
4WD | JC08 | 25.4 | 23.0 | 25.4 | 23.0 |
予想 | 17.8 | 14.8 | 17.8 | 14.8 |
モデルチェンジ前のN-BOXの実燃費も参考にしていますが、前作でも実燃費18km/L超えているグレードは少ない様です。
今回のN-BOXは軽自動車初のVTECエンジンを採用しており、i-VTECエンジンは低速での力強さを高速での伸びやかさ、そして低燃費をウリにしているので、燃費が向上していることに期待します。
新型N-BOXカスタムG・Lターボの試乗記まとめ
今回はフルモデルチェンジしたばかりのN-BOXに試乗してきました。
前作が空前のメガヒット車種だったので、モデルチェンジしたN-BOXには注目が集まります。
グレード構成が豊富なんで、様々な人たちのライフスタイルにマッチしたN-BOXがきっと見つけられると思います。
今回興味を持った方は、是非ホンダのお店に足を運んでN-BOXに触れてみてください。
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