ホンダ・シャトル ハイブリッド1.5を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
シャトルHVの走行性能
モーターで走りの力強さ倍増
シャトルの走行性能を見てみましょう!試乗して感じることは走り出しの良さです。
1500ccのガソリン車では中々満足の得られる走行性能は体感できませんが、シャトルハイブリッドZはモーターでアシストしてくれるので、力強さは倍増します。
例えて言うならば、2,000ccクラスのセダンに乗っている様な感覚です。モーターのみならず、ハイブリッド車はトランスミッションに7速DCTを組み合わせいるので変速のフィーリングも良くトータルで137psとなっています。
60km/Lまでスムーズな加速
試乗ルートが片側3車線の大きな国道メインであったので、割とスピードを出せる道路でしたが、60km/hまでは唸る様子もなくスムーズな加速です。
80km/h位まで瞬間的に加速させてもアクセルを踏んだ瞬間にキューっと前に押しだされる様な加速を得られます。
中高速域での直進安定性も高いので、高速道路でも安心して走行することが出来そうです。
運転席シートは柔らかくて疲れやすいかも
インテリアを拝見した時にはシートが柔らかくて座り心地が良さそうと思っていましたが、実際試乗で座って運転をしてみると、シートが柔らかすぎて沈み込みが大きい気がします。
体重の負荷が分散せずに一点に集中しがちなので、長時間の運転では疲れも感じそうです。
セダン並みの安定した乗り心地
道路の凹凸などは上手く処理をしてくれているので、ミドルクラスのセダン並みかそれ以上の乗り心地は得られます。
いままでフィットシャトルだったのでフィットと比較してしまいますが、フィットよりも断然シャトルの方が乗り心地はアップしています。
カーブでも素直に曲がる
カーブなどの道もハンドル操作通りに凄く素直に曲がっていきます。
フロントがキュッと入ってリアもそれなりに踏ん張ってくれるので安定したコーナリングの処理をしてくれます。
走行時の静粛性もハイブリッドでアシストしているお蔭もあってかなり好印象です。
ガソリン車でもうるさいエンジンではありませんが、ハイブリッドになったことで、車内の快適性は格段に上がっています。
シャトルHVの安全性能
予防安全性能も最高ランク
シャトルの安全性能は高い評価を受けており、衝突安全性能評価で「最高ランクのファイブスター」を獲得し、予防安全性能評価でも最高ランクを獲得しています。
まず注目したいのはハイブリッドX以上のグレードについている「あんしんパッケージ」です。これは「シティーブレーキアクティブシステム」と「前席用i-サイドエアバックシステム」とあわせてあんしんパッケージとして設定しています。
先進の事故回避支援システム「シティブレーキアクティブシステム」は約30km/h以下での前方車両との衝突の回避と軽減を支援する自動ブレーキです。前方に障害物がある時はアクセルペダルを踏み込んだ場合に、急発進の防止を支援する機能も備えています。
その他にも「ヒルスタートアシスト機能」で坂道発進時の車の後退を約1秒間抑制する機能が付いていたり、雨や雪の日に起こる横滑りや急ハンドルで起こる横滑りを抑制するVSAが備えられています。
様々な面から安心と言う価値を追求しているのがホンダのシャトルなのですが、歩行者検知のシステムやアダプティブクルーズコントロールなどが装備されておらず、まだまだ努力すべき点は多い様に感じます。
シャトルの燃費最高32.8km/L
ガソリン車でも21.8km/Lの低燃費
シャトルのハイブリッドは発進時や加速時にモーターがアシストする為、かなり燃費が抑えられています。ガソリン車でもかなり低燃費なシャトルの気になる燃費は以下の通りです。
(km/L) | G | ハイブリッド | ハイブリッドX | ハイブリッドZ |
---|---|---|---|---|
JC08 | 21.8 | 32.8 | 32.0 | 29.6 |
実燃費 | 17.6 | 22.0 | 21.0 | 20.0 |
JC08 | 19.4 | 27.6 | 27.6 | 25.8 |
実燃費 | 18.3 | 19.2 | 19.2 | 18.7 |
ガソリン車の実燃費は17.6km/L
シャトルのガソリン車がJC08モードで21.8km/L(2WD)ですが、実燃費では17.6km/Lと燃費達成率が80%を上回る驚異的な燃費です。
ハイブリッド車の実燃費は22.0km/L
私が試乗したハイブリッドZも、JC08モードで29.6km/L(2WD)、実燃費で20.0km/Lと低燃費ではありますが、燃費達成率でみると67%くらいなのでズバ抜けて良いわけではありません。
私が試乗した7kmの道のりでも平均燃費が17.8km/Lと表示されていましたので、口コミで集めた20.0km/Lという実燃費もかなり信憑性はあると思います。
速度を上げて走行すると、モーターよりもエンジンを多用してしまうので、燃費は落ち込む傾向になります。街乗り重視で余り速度を出さないようにしてモーターを多用する運転方法をとれば、燃費もかなり抑えられると思います。
シャトルHVの試乗記まとめ
今回はホンダのシャトルハイブリッドZを試乗しましたが、いかがでしたでしょうか?
いままでのフィットシャトルというフィットの派生モデルという印象は若干薄れ、シャトルというクルマの独自の上質感やシャープさが上手く演出されていたと思います。
ハイブリッドの価格帯も200万円~250万円くらいで設定されており、ガソリン車は170万円で割と良心的な料金設定になっているところはかなりリーズナブルになっています。ファミリーカーとして購入しても、仕事用で購入しても満足できる1台です。様々なシーンで活躍すること間違いなしのシャトルを皆さんも一度ディーラーに足を運んでみてください。
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