トヨタ・パッソX LパッケージSの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
丸みが強調されて可愛らしいデザインとバリエーションの多い個性的なカラーラインナップで女性を中心に根強い人気のトヨタのパッソが2016年に3代目となるモデルチェンジを行いました。
そもそもパッソはデュエットの後継車という扱いで2004年に販売が開始されましたが、販売当時はトヨタの販売する普通車で一番小さい車として売り出されました。
今もその流れを汲んでおりCMでお馴染みの「軽じゃないパッソ」というキャッチフレーズが浸透しています。
2代目パッソまではトヨタとダイハツの共同開発車でしたが、今回の3代目からはダイハツブーンのOMEになっています。
見た目は小さいけれども「カイテキ」「カワイイ」「カッコイイ」パッソの居住性やそうっ高性能を大柄な私の身体で確かめてみたいと思い、トヨタカローラのお店に足を運んでみました。
試乗車はパッソ「X“L package・S”」
今回試乗させて頂いたのはパッソX LパケージSです。このグレードはパッソの中間グレードにあたり、安全性能のスマートアシストⅡを搭載しています。
パワートレインはガソリン車のみとなっており、駆動方式は2WDと4WDの両方あります。
エンジンは1000ccの直列3気筒のVVT-iエンジンで燃費性能を追求したエコカー減税の対象にもなっているエンジンで、最高出力は69ps/6000rpm、最大トルクは9.4kgf・mです。
アイドリングストップ機能を全車標準装備にしており、赤信号の手前から時速9km/hからエンジンを自動停止させているので、停止中だけエンジンを停止するアイドリングストップよりも長くエンジンを止めて、ガソリンの消費を抑えています。
スマートアシストⅡを搭載しているので、危険回避も万全!女性が運転しても安心ですね。
パッソは女性に人気の車で、ボディーカラーのラインナップも豊富なのが魅力です。
カラーはツートーンを含めて19パターンあります。今回のパッソはファイアークォーツレッドという淡い赤色です。
ワインレッドの様な色合いで大人の女性のイメージですね。
パッソにはヨーロピアンテイストのパッソMODAというグレードもあり、カラーは標準のパッソでは単色12色、MODAでは単色11色、ツートーン7パターンになっており、そのバリエーションは豊富すぎて迷ってしまいます。
今回試乗したパッソのグレードはX“ Lパッケージ”Sですが、MODAを含めて他にも様々なグレードがありますので、グレードと価格をここで紹介したいと思います。
(円) | パッソ | ||||
---|---|---|---|---|---|
X | X“S” | X“Lパッケージ” | X“Lパッケージ”S | X“Gパッケージ” | |
2WD | 115万 | 121万 | 125万 | 131万 | 144万 |
4WD | 132万 | 138万 | 142万 | 149万 | 162万 |
(円) | パッソMODA | ||
---|---|---|---|
MODA | MODA“S” | MODA“Gパッケージ” | |
2WD | 143万 | 149万 | 165万 |
4WD | 160万 | 166万 | 183万 |
パッソ「X“L package・S”」の外観
3代目のパッソは今までの女性ウケを重点に狙ってきたエクステリアデザインからは少し離れ、男性が乗っても使い易いデザインに路線が変わっています。
今まで丸みを帯びた女性的な部分は残しつつ、今までよりも幅広い層に好まれるデザインに仕上がっています。
試乗したパッソはヘッドランプがハロゲンランプで、今までのパッソよりも若干角ばったデザインになっています。
どちらかと言うとMODAの方が今までのデザインの流れを汲んでおり、丸目の可愛らしいデザインになっています。
パッソにはLEDヘッドランプがついたグレードとMODAにはBi-Beam LEDヘッドランプが標準でついています。
グリルは逆台形のメッシュ地になっています。フロントバンパーもあまり突起がなく、全体的に平べったい印象です。
グリルの中とフロントガラスにそれぞれスマートアシストⅡのカメラとレーザーレーダーがついています。
グリルもMODAの方が平べったいダイアモンド型でヘッドライトと丸いフォグランプとの相性が良く、ヨーロピアンテイストに上手くまとまっています。
価格は上がりますが、デザイン重視の方はMODAの方がいいかもしれませんね。
リアデザインもフロント同様にのっぺりした印象が強いです。
リアのコンビネーションランプはLEDテール&ストップランプです。コの字型で可愛らしいデザインです。
バンパーデザインがペッちゃんこなのも印象的ですね。
最近はこの形状のバンパーが流行なのか、スズキのイグニスもこの形状のバンパーを採用していますね。ボディーの全長が縮まるからでしょうかね?
ルーフには可倒式のアンテナが付いています。通常はルーフ後方のセンターについていることが多いですが、パッソは右側についているのも個性的です。
リアのピアーパネルがカラードではなく、ブラックになっているのもアクセントになっています。
足回りは、14インチのスチールホイールです。アルミになるのはパッソもMODAも上級グレードのみになっています。
パッソのアルミホイールはコンパクトカーらしからぬ格好良さがあるので、価格が若干上がってもアルミホイールにして欲しいですね。
パッソ「X“L package・S”」の内装
今回のパッソは「軽じゃないパッソ」というフレーズ通り、ボディーサイズは今までの全長3650mm、全幅1665mmと変えず、室内空間をより広くしています。
パッソのホイールベースは2490mmと2代目よりも50mm拡大され室内長145mm広くしています。
また前後のシート間隔が広くなっているので、後部座席に座っていても膝周りに十分なゆとりがあります。
広さはコンパクトカーではトップクラスなので、乗り降りや座席の横移動も楽ですね。
シートはファブリックでグレー系の明るい色です。ファブリックと明るい色だと小さなお子さんがいる方にはあまりおススメできません。
ジュースをこぼされたら一発でシミになります。今回試乗したパッソも既にシミになっていました。試乗中にこぼされるとは何とも悲劇ですね。
MODAのシートはマゼンタを基調とした色になっているので、パッソよりは手入れがしやすいかもしれませんね。
後部座席シートをゆったり設計しているので、ラゲッジスペースは小さいのでは?と心配でしたが、見た目以上にしっかり積み込める様です。
開口部も大きく、大きなスーツケースを難なく積み込むことができます。
リアシートは6:4で可倒するので、荷物の積載量に応じてシートを倒して積み込む事ができます。
パッソのフロントはベンチシートです。個人的にはベンチシートはあまり好みではありませんが、パッソのベンチシートは、他車種のベンチシートに比べるとホールド性に配慮して作られていると思います。
今回のパッソはシートのフレームやクッションを一新しており、座った時の収まり感があり、しっかりホールドしています。
車内空間を広く感じさせる為にベンチシートは必須なアイテムなのでしょう。
ハンドルはウレタンの3本スポークステアリングです。オーディオスイッチのみなのでスッキリしていて良いです。デザインもオーソドックスなので不可はありません。
メーターは単眼のアナログメーターです。横にマルチインフォメーションディスプレイを配置しています。
情報はシフトポジション、平均燃費やアイドリングストップの状態などが表示されます。
エコインジゲーターもついており、点灯でわかります。視覚で入ってくるので、ドライバーとしてはエコをキープしながら走行することが楽しみになってしまいます。
エアコンはプッシュ式のオートエアコンです。シンプルなデザインですが、シルバーでスタイリッシュなのでオシャレです。
コンパクトな中にも収納スペースは全部で11箇所もあり、アームレストの中に小物を入れることができたり、カップホルダーをプッシュオープン式にするなど、随所に工夫がみられます。
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