トヨタ・ランドクルーザープラドTX Lパッケージの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
最近小型のSUVブームに火がついて各メーカーが挙ってSUVをリリースしていますよね。
ホンダのヴェゼルやトヨタのCH-Rなどは今も勢い収まらず大ヒット中です。
でも本格的にオフロードを楽しみたい方にはかなり物足りないのが小型SUV、今回紹介試乗させて頂いたランドクルーザープラドはオフロードでも十分楽しめる本格派のSUVです。
ランドクルーザー100やサファリではちょっと街乗りで乗りにくいと感じる方に是非おススメしたいプラド、小回りが利いて女性にも乗りやすい設計になっており、オフロードでもオンロードでもバランスが良く根強い人気がある車です。
今日は本格SUVでありながら使い勝手の良いプラドに試乗してレポートしたいと思います。
試乗車はプラド・TX“Lパッケージ“
今回試乗したランドクルーザープラドはTX“Lパッケージ“というグレードで7人乗りです。グレードは上から二番目の上級グレードです。
エンジンは2.8Lクリーンディーゼル車です。パワートレインは2.7Lのガソリン車を選択することもできますが、今まで色々な車を試乗してきた中でもクリーンディーゼルの走り心地には心を奪われており、今回のプラドも絶対ディーゼルが良いと思っていたので、ディーゼルのあるディーラーを狙ってお邪魔しました。
今回試乗した2.8Lのクリーンディーゼルはとにかく走りの力強さが特徴で、最大トルクは45.9kgf・m/1600~2400r.p.mもあるので、走り出しの時やあまりアクセルを踏み込むシーンが少ない街乗り走行であっても、プラドの持つ力強さを感じることができるのです。
馬力は177psとこのボディーサイズにはこの位の馬力は必須になってくると思います。
『TX“Lパッケージ”』はTXをベースにした装備が豊富なグレードで、主な違いはクルーズコントロールが付いていることと、室内照明やシートヒーターがついていることが挙げられます。
また、『TX“Lパッケージ”』はシートが本革になることと、3列目シートの可動が電動であることもワンランク上の装備として付いています。クリーンディーゼルで7人乗り仕様は、べースグレードのTXにはありませんので、このグレードからになっています。
プラドのグレードは他にもTXやTZ-G、それに特別仕様車のGフロンティアがあります。それぞれのグレードの気になる価格も下記に載せておきますので参考にして下さい。
価格 | 定員 | TZ-G | Gフロンティア | TX“Lパッケージ” | TX |
---|---|---|---|---|---|
2.8Lディーゼル | 7人 | 513万 | 477万 | 469万 | – |
5人 | – | – | – | 396万 | |
2.7Lガソリン | 7人 | – | 403万 | 395万 | 350万 |
5人 | – | – | 380万 | 334万 |
ディーゼルはガソリン車よりも約74万円高くなっています。これは単純にエンジンの違いも金額に現れていますが、ディーゼルに付随するアクティブトラクションコントロールやEBD(電子制動力配分制御)付ABSなどの装備面でも違いもあると思います。
プラド・TX“Lパッケージ“の外観
エクステリアを見ていきましょう。まず圧倒されるのはこの大きなボディーです。最近私はコンパクトSUVばかり見てきていたので、凄く大きく感じてしまいます。
全長は4760mmで全幅が1885mm、そして全高が1850mmとなっています。サイズは規格外なわけではありませんが、タイヤが大きくて乗り込み位置が高いのでサイズ以上の大きさを感じてしまうのです。
フロントデザインは、ノーズの大部分を占めている大きなグリル、縦縞のフレームがワイルドです。グリルに入り込む様な切り込みの入ったヘッドライトは獲物を睨み付けたライオンの様な野性的な印象を感じます。
このライトは『TX“Lパッケージ”』のディーゼル車はLEDですが、同じグレードでも2.7Lガソリン車ではハロゲンになってしまいます。ヘッドライトの下についているフォグランプはどのグレードでも標準装備でついています。
リアデザインはひょうたん型のリアコンビネーションランプに挟まれたトヨタのエンブレムとランドクルーザープラドと刻まれたシルバーのプレートがアクセントになって上質な感じに仕上がっています。
パンパーの下がアンダーカバー調のデザインになっている所もオフロードも走れるぞという印象を与えています。
17インチ、肉厚なタイヤ
アルミホイールはかなり大きめで265/65R17で、デザインはTZ-G以外は同じデザインです。タイヤがかなり肉厚なので交換する時にさぞ高いのかなと思い営業マンさんに質問してみましたが、1本3万円位するそうです。4本で12万円は中々の出費ですね。
サイドミラーはかなり大きいので運転席からはメチャクチャ見やすいです。しかも2面鏡式の補助確認装置もかなり大きいので助手席側の死角をしっかりカバーできます。
今回試乗したプラドにはルーフレールがついていませんでしたが、Gフロンティアならば付いています。オプションでの付けられますので、もし購入する時は付けておきたいですね。
プラド・TX“Lパッケージ“の内装
室内は本革仕立てで黒基調の作りになっていることや、木目調のパネルを採用しているので、かなり落ち着いた大人の雰囲気になっています。
インパネは水平と垂直の造形で昔ながらの流れをそのまま組んでおり、使い勝手を重視したデザインとなっています。センターの配置は上段にナビ、中段にエアコンの操作パネル、下段に4WD関係のスイッチをまとめています。
最低地上高が220mmで床はかなり高いですが、シートに座った感じではドライビングポジション自然な感じで違和感はなく、視界が良くて運転しやすいと思います。フロントガラスも出過ぎていないので、開放的に感じます。
ステアリングは本革巻きの4本スポーク、シフトノブは木目調と本革仕立ての高級感あふれるシフトノブになっています。
シートは、運転席と助手席はパワーシートで運転席が8WAY、助手席が4WAYになっています。シート自体もゆったりしていながら、サイドの張り出しが大きいのでホールド性にも長けています。
後部座席は足を組めるほどゆったり
2列目シートは可動域が135mmありリクライニングも出来るのでミニバンにも劣りません。足元の幅はミニバンに比べれば若干狭いように感じますが、大柄な男性が座ったとしても足を組む位の余裕はあります。
足元のセンタートンネルの張り出しも少ないので、2列目シートに3人並んで座ってもスペースは充分確保できます。
3列目は補助席のようなデザイン
3列目シートはミニバンと比較してしまうと狭いですが、他車のミドルクラスのSUVで大大的に3列目座れますと謳っている車種よりは充分スペースはあります。
足元を低床化しているので、小学生までの子供や女性ならば何の不自由もありません。
しかしながらせっかくの本革シートですが、3列目シートのシート形状がマイクロバスの補助席見たいなデザインなのでちょっとがっかりです。
3列目シートはなんと電動で格納するスイッチが存在しています、しかも2か所に。1か所目はバックドア側に、もう一つはリアドア側にありどちらのスイッチもワンタッチ操作でシートの倒すことができます。
3列目シートへの乗り込みも2列目シートのサイドのレバーでワン操作のみでシートを可動・可倒させることができるのでラクラクです。
3列目格納でフルフラットな大容量の荷室に
ラゲッジルームは大容量で、3列目シートを格納すれば大きさや長さを気にせずに様々な荷物を積むことができる大容量のフルフラットになります。ゴルフバック4個くらいなら問題なく収納できそうです。
その他収納スペースでは、エアコン送風機能を搭載した大型センターコンソールボックスがあったりと様々な場所にドリンクホルダーやドアポケットなどがあります。
リアのバックドアにも工夫が施されており、ガラスハッチはスマートキーで開錠できます。バックドアが開けられない駐車場でもガラスハッチが開けられるので便利です。
ハッチドアも開放時に強風等で煽られてしまわない様にスプリングを強化して2本にして勝手に開いたり閉まったりしないように工夫されています。
↓運転した感想はこちら
【5・7人乗り】ランドクルーザープラドのメリット・デメリット(欠点)
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