ホンダ「シビックタイプR」の外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
「シビックタイプR」は、シビックをベースにエンジンやサスペンションをハイグレードにチューニングされたシビックの最高峰がとして販売されています。
ホンダのタイプRシリーズは「NSXタイプR」をはじめ、「インテグラタイプR」の3車種で販売されており、国内仕様のみならず海外では欧州仕様車も販売されています。
現在販売されているシビックタイプRは5代目モデルとなりますが、3代目は2010年9月で販売が終了され、その後5年ほど販売がありませんでしたが、2015年に4代目、2017年9月には5代目と立て続けてモデルチェンジを行っています。
5代目のシビックタイプRは国内販売枠4,100台という制限が設けられており、順調に予約数を伸ばしています。
モデルチェンジしたシビックタイプRが近所にディーラーに展示されていたので、その洗練されたボディーと走りを体感して見たくて、突発的にディーラーに引き寄せられてしまいました。
試乗車は「シビックタイプR」
ワングレードのみ450万円から
今回試乗したのはシビックタイプRです。車両販売価格は450万円で、グレードはタイプRというワングレードのみです。
実際見積もりを出してみると「ナビゲーション」や「ETC」「ボディーコーティング」「フロアマット」「ドライブレコーダー」を付属して諸費用込みで530万円くらいになり、納車は1年以上先になるようです。
ターボ・320馬力
シビックタイプRのエンジンはタイプR専用の2,000ccVTECターボエンジンを搭載しており、最高出力320PS/6,500rpm、最大トルクは40.8kgf・m/2,500-4,500rpmです。
出力とレスポンスを押し上げる為、低慣性モノスクロール・ターボチャージャーに加えて、排気側にVTEC(可変バルブタイミング・リフト機能)を、吸気側にVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を採用しています。
シビックタイプRは街乗りやスポーツ走行、サーキットでの走行などの様々なシュチュエーションに対応したセッティングを実現する為に、「コンフォート」「スポーツ」「+R」の選べる3つのモードを設定しています。
モードスイッチの操作により「アクセル」「ダンパー」「ステアリング」などの設定を一斉に変更し、各シーンに合わせた高いパフォーマンスを発揮するのです。
ボディカラーは全4色
今回試乗したシビックタイプRのボディーカラーは「フレームレッド」という鮮やかなレッドが存在感を強く主張しているカラーでしたが、他にも3つのカラーがラインナップされています。
シビックタイプRのメインカラーでもある「チャンピオンシップホワイト」、スポーティーなボディーに漆黒にパールがきらめき、質感をアップさせる「クリスタルブラックパール」、落ち着きと鮮やかさを表現する「ブリリアントスポーティブルーメタリック」がシビックタイプRをそれぞれのカラーで演出します。
シビックタイプRの外観
シビックタイプRのエクステリアは「風を制して、道を制する」という理念から空気抵抗を抑え、マイナスリフトを追求したエアフォルムに仕上がっています。
ボディーベースは市販車のシビックハッチバックと大きな差はありません。少し吊り上ったヘッドライトにメッシュ地にピアノブラックがかったフロントグリル、グリルセンターにはホンダのエンブレムとタイプRのエンブレムをあしらっています。
ロアグリルもメッシュ地になっており、両サイドは悪天候での視界を確保するLEDフォグランプが付いています。
両サイドにフロントエアカーテン
タイヤサイドへ空気を流すことでCD(空気抵抗)値を大きく低減させる効果があるフロントエアカーテンを両サイドに設けており、セットでフロントホイール後部にスリットを入れてホイールハウス内部の圧力を軽減しています。
フロントスポイラーも付いており、前後のホイールアーチ前側を細く持ち上げることでダウンフォースを発生させています。デザインもカーボン調でタイプRに相応しいデザインになっています。
リアデザインはコの字のシグネチャー型になったコンビネーションランプが躍動感を感じさせます。
カーボン調の「リアディフューザー」と「トリプルエキゾーストシステム」がシビックタイプRの見た目の印象をよりスーパーカーらしく演出します。
この「トリプルエキゾーストシステム」は見た目だけではなく、高出力に対応する2本の大流量メインパイプに加え、エキゾーストノートを演出するセンターテイルパイプを装備。アクセルを踏むほどに湧き上がる気持ちいいスポーツサウンドが体感できるのです。
大型のリアスポイラー
何より目立っているのは小さなボディーにアンバランスとも見える大型リアスポイラーです。スポイラーは大きいですが、厚みは薄型化と翼断面形状化を図っておりCDを抑えながらダウンフォースを発生させる働きを担っています。
ルーフに配した「ボルテックスジェネレーター」は、ルーフから後方に流れる空気の剥離を抑え、より効果的にスポイラーへと風を導きます。
軽量20インチ・アルミホイール
足回りでは、ブラック塗装の軽量20インチアルミホイールを履いており、赤いブレーキキャリパーとの相性よく仕上がっています。
フロントからサイド、リアにすらっと走るレッドラインがブラックのスポイラーに映えてスポーティーな印象を強めながら、タイプRのエンブレムカラーでもあるレッドとリンクしてタイプRらしさを演出します。
シビックタイプRの内装
内装は鮮やかなツートンカラー
ドアを開けて中を見てみると一番初めに興奮するのがインテリアカラーの鮮やかさです。インテリアカラーはレッドとブラックをコンビネーションにしてツートンタイプに仕上げています。
メインはブラックですが、アクセントとシートのメインカラーにレッドを仕様しており、タイプRのイメージカラーでまとめ上げることにより、スポーティーでアクティブに仕上がっています。
前席はセミパケットシート
パーツごとに見ていくと、シートはタイプRのロゴをあしらったセミバケットタイプのシートを採用しています。
このシートは胸部や大腿部をサポートするワイヤを設けており、大きな面を作りだすことで高速旋回時の横Gや制動時の前Gからドライバーを効果的にサポートしてくれます。また、座面には高密度ウレタンを使用し、疲れに繋がる底付きを低減しています。
試乗する時も私の体格が大きいから窮屈かなと思っていましたが、座ってみると慣れるまで違和感がありましたが、自然と楽な感じに収まっていました。
本革ステアリングホイール
ステアリングは吸い付くようなフィーリングのレザーを使用したタイプR専用のDカットタイプの本革ステアリングホイールです。形状や断面、ステッチの位置などにもこだわりを感じます。
メーターはブラックにレッドライトでアクセントを加えています。センターにはアナログ表示のタコメーターとデジタル表示のスピードメーターになっており、サイドに水温計と燃料計を配置しています。
スチール製のスポーツペダル採用
足元のペダルはスチール製のスポーツペダルを採用して、踏み易さは抜群です。サーキット走行やスポーツ走行時の「ヒールアンドトウ」もばっちり決められますよ。
アルミ製のシフトノブ
シフトノブはアルミ製のシフトノブで、ブーツは本革です。アルミの重量感がシフトチェンジでの手首の力を加えなくてもスコンと入るのでいいですね。
パーキングブレーキは電子制御を採用しています。最新のマシンだから仕方ありませんが、パーキングブレーキはハンドブレーキ型の物を採用してくれた方が、スポーツ走行時には適している様に感じますね。
コックピット周りは赤色を効かせたエネルギッシュな空間に仕上げており、高揚感を誘い出す様な設計になっています。パネル類もカーボン調パネルとメタリックな赤の輝きもスポーティーに演出していますね。
後部座席はそこまで狭くない
後部座席もクーペではなく、シビックハッチバックをベースにしているので、広々とはいきませんが、決して窮屈な感じは受けません。大柄な私が座っても膝周りに若干の余裕があります。
フロントに比べてリアはブラックの割合が多いですが、専用シートの淵などにイメージカラーのレッドを入れているなどはこだわりが見えますね。
荷室もそこまで狭くない
ラゲージルームも狭くありません。容量400L位は有りそうな感じです。ゴルフバックならば2個は確実に入るでしょう。後席シートバックを6:4で倒せるので荷物が多い時や長い物を積みたい時にも対応することが可能です。
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