スズキ「ソリオバンディット・ハイブリッドMV」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
ソリオバンディット・ハイブリッドMVの走行性能
今回のソリオバンディットは新プラットフォームの採用で先代モデルよりも100㎏も軽量化されたことにより走りのフィーリングも良くなっています。
ハイトワゴンなので動きが鈍いかななんて思って乗りましたが、きびきびと走ってくれます。
エンジンもマイルドハイブリッドを採用しているのでISG(モーター機能付き発電機)が走行中のエンジンをしっかりアシストしてくれているのですが、あまり加速に反映している感じはありませんでした。
しかしながらエンジンは1200ccで軽いと言うこともあり、エンジンの回転数を3000回転弱くらいまで上げていれば、停留所に止まっている路線バスも素早く軽快に追い抜いて行くことができます。
ただ1点残念に感じたのは走り出しが若干鈍いことです。今回は大人2人と子供2人で乗っていて若干重かったのかもしれませんが、0km/Lからのスタートはアクセルを踏んだ分だけ素直に加速してくれない、ちょっと足りない感じです。
長い下り坂ではアクセルを離すとしっかりと回生ブレーキが効いて充電のインジケーターが上がっていきます。
また回生ブレーキは普通のエンジンブレーキと比べても効きがよいので急ブレーキにはならない滑らかなしっかりとした減速を体感できました。
乗り心地もかなり滑らかなでした、と言うのも試乗時したコースは路面工事を行っておりちょっとした凹凸がある道路でしたが、凹凸面でも弾みを直に受けているような感じはありませんでした。
凹凸に乗ったのは分かりますが嫌な跳ね具合ではなかったです。
これはフルモデルチェンジでサスペンションのストロークを拡大したことでショックの収集が良くなった効果ではないかと思います。
今回は走れませんでしたが、この効果により急カーブなどのロールが大きくなりがちな所でもハンドル切り込んだ時の操縦性も向上して機敏に反応してくれるので車体が高いソリオが峠道の様なカーブの多い所を走っても快適に走行できそうです。
ソリオバンディット・ハイブリッドMVの安全性能
安全性能を見ると今回のソリオはフロントのサイドエアバックが標準で付いています。
スズキ車はサイドエアバックの標準装備が中々ないのでこれは嬉しい装備ではないでしょうか。
続いての安全性能はスズキのデュアルカメラブレーキサポートです、これはソリオバンディットにオプションで+59,400円で付けられるのでおススメします!
機能は前方衝突警報機能で前方の車両や歩行者を検知して警報と警告表示で知らせます。
これでも衝突の可能性がある時には自動的に弱いブレーキを作動します、極めつけはドライバーのブレーキをアシストしたり自動ブレーキを作動させて衝突回避・軽減を図ります。
その他にも誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能、ふらつき警報に先行車発進お知らせ機能を搭載しています。
私も試乗中に話に夢中になりすぎて「先行車発進お知らせ機能」が作動して警告音を鳴らしてしまいました。(不快な音ではありませんでしたが)
試乗では全てを体験することはできませんが、金額でみたらこれだけの機能が搭載されるデュアルカメラブレーキサポートは付けておいて損はないと思いますし、あったら安心して運転を楽しめるのではないでしょうか。
ソリオバンディットの燃費
気になるハイブリッドを搭載したソリオバンディットの燃費ですがカタログ燃費は以下の通りです。
今回試乗したマイルドハイブリッドのMV(2WD)は27.8km/L、ハイブリッドを搭載しEV走行を可能にしたSV(2WD)32.0km/Lとどちらも中々いい燃費です。
でも実際にはどのくらいで走るのでしょうか?口コミや営業マンの話しではMVが約17~18km/LくらいでSVでも20km/Lくらいの様です。
MVとSVはカタログ上では4.2km/Lも燃費に差がありましたが、実燃費は差が縮んでしまうようです。
私達が乗った時の実燃費は15km/Lでした、この日は寒くて気温6度の夕方で天気は曇りでしたので条件は決して良くはありません。
さらにこの日この車は初めてエンジンをかけたので暖気でエンジンを回転させていたことや充電が少なくエンジンアシストやアイドリングストップが作動しないことが多かったので燃費が下がってしまったのだと思います。
私がいつも通勤で使用しているプリウスがこの時期で実燃費17.0km/Lくらいなので、この大きなボディーで17~18km/Lも走ってくれるのであればかなり優秀だと思います。
ソリオバンディット・ハイブリッドMVの試乗記まとめ
今回初めてソリオバンディットに乗りましたが、イメージとしてボディーが大きくて走りもボテッとしていそうだと勝手に思っていましたが、イメージを裏切り期待以上の走行性能を持っていることを知りました。
走り出しだけは若干重いものの走行時の加速はかなり軽快で、足回りもしっかりしているので後部座席でも乗り心地も快適だと思います。
おまけに室内の居住スペースが広いので5人で乗る程度ならかなりゆったり座ることができます。
私個人としては最近シエンタやフリードの様なコンパクトでも7人乗りができる5ナンバーの普通車が増えてきているので、荷室を潰して7人乗りの設定を増やしてくれると尚購買意欲をそそります。
最後にパワートレインが2つあるソリオバンディットですが、マイルドハイブリッドとEV走行ができるハイブリドのどっちを選んだら良いか悩むと思います。
この2つの実燃費差であまり差がない点でみるとソリオバンディットは高い金額でハイブリッドのSVを選ぶよりも22万円安いマイルドハイブリッドのMVを購入して欲しいオプションを存分につける方が良いと思います。
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