ダイハツ

トコットX“SAⅢ”の試乗記(走り・加速性能)加速は遅いけど、ハンドルの取り回しは非常に良い

ミラトコットの運転席画像

ダイハツ・ミラトコットX“SAⅢ”を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

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トコットX“SAⅢ”の走行性能

ミラトコット・サニーデイブルーメタリックの全体画像

早速試乗をさせて頂きました。トコットにはターボ仕様がありませんので、エンジンは全てのグレードで同じです。

エンジンは660㏄で水冷直列3気筒12バルブDOHC横置エンジンを搭載しており、最高出力は52ps/6,800rpmで最大トルクは6.1kgf・m/5,200rpmです。

特段他の軽自動車と比較して特出する面はありませんが、低燃費をウリにするミラシリーズの一員で一般的なあまり運転を得意としない女性をターゲットにした車なのでエンジンのスペックはこんな所でしょう。

トコットX“SAⅢ”のインパネまわり

運転席に座った印象はとにかく視界がいいことです。ボンネットの先も左右の死角も少なくなっているので、見渡しがいいのが率直に感じるところです。

エンジンをスタートさせてみると、エンジン音は気になりません。室内の遮音は良くできていると思います。

一般道に出てアクセルを踏み込んでみると加速は若干アクセルを踏み込んだ時から遅れて加速してくるように若干のストレスを感じます。52psだから仕方ないかなと思います。

トコットX“SAⅢ”のハンドル

しかし、ハンドルの取り回しは非常にいいですね。軽くハンドルを切っても、しっかりと車が反応してくれるので、力の弱い女性が運転しても運転しやすいです。

CMでもやっていますが、左右の状況をナビモニターで確認することが出来るので、狭路にさしかかった時や駐車をする時は重宝します。

運転が得意でないという方には本当に良い車に仕上がっているとおもいますね。

反対にバリバリ運転したいという方には走行時のパワーの面ではかなり物足りなさを感じると思うので、ダイハツ車でいえばムーブとかタントカスタムを選択すべきかなと思います。

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トコットの安全性能

トコットX“SAⅢ”の正面画像

安全装備には3つ目のコンセプト「走って安心EasyDrive」が実感できる装備が備わっています。

上から見下ろす「パノラマモニター」

1つ目は軽自動車初の縦列駐車をラクにする、視覚と音の「ダブル安心」です。

トコットX“SAⅢ”のナビモニターで左右が確認できるパノラマモニター

パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックを装着していると、上から見下ろす様にクルマと周囲の様子をナビ画面に映すので、運転席から確認しにくい車両周囲を視覚で把握できます。

狭い場所でも安心「コーナーセンサー」

2つ目はコーナーセンサーです。コーナーセンサーが作動すると警告音で知らせてくれるので、縦列駐車や車庫入れを音でサポートしてくれます。

この2つの機能により、狭路や車庫入れなどが苦手な方でも安心してドライブに繰り出すことができますね。

衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」

トコットX“SAⅢ”の後方画像

トコットにはスマートアシストⅢという先進の衝突回避支援システムが付いているので、万が一の時も安心です。

これが3つ目のコンセプト「もしもの時の安心FeelingSafe」です。

スマートアシストⅢについている機能は「衝突警報機能」「衝突回避支援ブレーキ機能」「車線逸脱警報機能」「誤発進抑制制御機能」「先行車発進お知らせ機能」「オートハイビーム」です。

まずは運転中のヒヤリでしっかり作動してくれる「衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能」です。

前方の車や歩行者と衝突する危険性があると判断すると音や表示で警告します。さらに危険性が高まると緊急ブレーキで減速して衝突回避や被害軽減をサポートします。

2つ目は「車線逸脱警報機能」です。トコットが車線からはみ出しそうになると音と表示で警告して逸脱回避操作を促してくれます。

3つ目は「誤発進抑制制御機能」です。車の前後に障害物を認識している状態で踏み間違いを判定するとエンジン出力を抑制し、音と表示で警告します。

4つ目は「先行車発進お知らせ機能」です。信号待ちなどでぼーっとしていて先行車が発進したことに気が付かない場合に音と表示でお知らせします。

最後に「オートハイビーム」です。前方の明るさを検知し、前方の車や対向車がいない場合はヘッドランプをハイビームにして遠くまで見通しを確保します。

ロー/ハイビームの切り替えの煩わしさが無くなり運転が楽になります。

これら全ての機能はステレオカメラとソナーセンサーで歩行者や先行車、障害物などの情報を正確に捉えてくれるからです。運転があまり得意でない方には必須アイテムですね。

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トコットの燃費・実燃費

トコットX“SAⅢ”のスピードメーター

今回試乗したトコットのJC08モード燃費は29.8㎞/Lですが、実際に7㎞の試乗をした結果は21.7㎞/Lとなりました。

燃費達成率は72.8%なのでかなり燃費の良い車といえると思います。

トコットはミライースでも採用されている「POPAZ NEO」を採用しているので燃費が良いのです。

エンジンの圧縮比が従来の11.3から12.2に高められており、同時に吸気ボードを改良して高着火スパークプラグを採用しています。

さらにノッキング回避の為に圧縮比よりも膨張比が高く排熱の少ないアトキンソンサイクル化を採用し、燃焼効率を安定させるデュアルインジェクタを採用しているので低燃費を実現しているのです。

また停車前にエンジンが自動で止まるアイドリングストップ「エコアイドル」も低燃費に影響を与えています。

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トコットX“SAⅢ”試乗記まとめ

トコットX“SAⅢ”のインパネまわり

トコットの魅力は視界の良さ、運転のしやすさ、安全性能が充実、デザインがシンプルで飽きがないと言った所でしょうか。魅力が盛りだくさんな車です。

ベースグレードでもヘッドライトがLEDであったり、スマートアシストⅢが付いていたり、チルトステアリングになっていたりと標準装備もしっかりした内容になっているので、ベースグレードでも十分満足できる内容なのも驚きです。

ミライースでは少し物足りないけど、という方にはシンプルでいてしっかり可愛いトコットは是非検討して欲しい車です。

今回興味を持っていただいた方は是非ダイハツのお店に足を運んでみて欲しいと思います。

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