ダイハツ「キャストスポーツSAⅢ」の外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
丸い目をしたヨーロピアンテイストなキャスト、キャストはモダンなスタイルとSUV風のアクティバ、走りに特化したスポーツの3つ顔を持っています。
その中でもキャストスポーツは、ヨーロピアンテイストの可愛いフェイスと、ポップな出で立ちを纏いながら、走りの強さも意識した16インチのアルミホイールにハイグリップなタイヤをはいていたり、レッド調のメーター類やシートステッチ、それに本革のMOMOステアリングなどの装備で、他のキャストとの差別化を図っています。
エクステリアの可愛らしさと、走りに特化したスポーティーな走行性能を併せ持つキャストスポーツの実力を実際に体感したいと思い、ダイハツの店で試乗させて頂きました。
試乗車はキャストスポーツ“SAⅡ”
今回試乗したキャストスポーツは、スポーツ“SAⅡ”というグレードです。キャストスポーツのグレードはこのワングレードのみとなります。
パワートレインはインタークーラーターボを搭載した水冷直列3気筒の660ccエンジンで、最高出力は64ps/6400rpmで最大トルクは9.4kgf・m/3200rpmです。ターボは高回転域になるにつれて効果を発揮するタイプになっています。
キャストスポーツはキャストシリーズの中でも走りに特化しており、足回りは他のキャストと比べても差別化が図られています。サスペンションはスポーツサスペンションを採用しているので、街乗り走行などでも乗り心地は固く、コーナリングなどを機敏に走るのを得意としています。
今回試乗したキャストスポーツのボディーカラーはブラックマイカメタリックでルーフがクリスタル調のホワイトになっています。そしてミラーとピラーパネルがシャインニングレッドになっている個性的なカラーの組み合わせになっており、キャストの持つ可愛らしい感じをスタイリッシュな印象に変えています。
ボディーカラーは他にもシャインニングレッドやパールホワイトⅢ、ディープブルークリスタルマイカなど全4種類を基本としており、シャイニングレッド以外は単色にすることも可能です。
ワングレードのキャストスポーツでは中々比較が難しいので、スタンダードなキャストスタイルも交えてながら金額を紹介したいと思います。
(円) | キャストスタイル | キャストスポーツ | |||
---|---|---|---|---|---|
X | X“SAⅡ” | G“SAⅡ” | Gターボ“SAⅡ” | スポーツ“SAⅡ” | |
2WD | 122万 | 128万 | 141万 | 151万 | 162万 |
4WD | 134万 | 140万 | 153万 | 164万 | 174万 |
キャストスポーツ“SAⅡ”の外観
エクステリアのデザインはキャストの特徴でもあるヨーロピアン調の可愛らしさと、スタイリッシュさを融合しており、女の子っぽすぎない可愛らしさなので男性にも人気の様です。
見た感じは外車のMINIに似ていますよね?国産車で言えばトヨタパッソのモーダやダイハツのブーンにも似ています。エクステリアで特徴的なのはヘッドランプとグリルです。
楕円形のBi-Angle LEDヘッドランプとメッシュ地の大きなグリル、その中にあるキャストの「C」ロゴの配置バランスが一目でキャストと認識することができます。キャストスポーツ専用の「S」ロゴも特別感がありますね。
ボディーのツートーンの色合いやレッドピンストライプがついたスポイラー、それに赤く塗られたカラードミラーとピラーパネルがアクセントになり、ヨーロピアンテイストを更に強めています。
横型のフロントLEDイルミネーションランプとLEDフォグランプは夜間にみるキャストスポーツのスタイリッシュな印象を一層強めてくれるアイテムです。
リアのコンビネーションランプはLEDで立体的な3Dエフェクトになっており、ブレーキを踏んでランプを光らせると、蜘蛛の巣状にラインが強調されて格好いいですよ!
ルーフレールやドアアウターハンドルにメッキを使っており、細かい部分のオシャレにも気を配っています。足回りのオシャレでもあるアルミホイールは16インチが採用されており見た目もいいですが、ハイグリップタイヤと組み合わせて走行性能も高めています。
キャストスポーツのエクステリアはとにかく細かい所にまでこだわりを感じる、オシャレと個性に富んだアート性すら感じる素晴らしい作りになっています。
キャストスポーツ“SAⅡ”の内装
見た目はエクステリアに負けないくらいインテリアも完成度が高いです。まず車内を見ると強烈に目に飛び込んでくるのが、レッド&ブラックのプライムインテリアカラーです。
ブラック基調のインテリアカラーにインパネガーニッシュとエアコンのルーバーリングがレッドメタリック調になっているので、レッドメタリックが強調されてスタイリッシュです。スピードメーターやシートはステアリングのステッチもレッドに纏まっています。
シフトノブとステアリングは本革巻きになっています。驚くことにステアリングは何と「MOMO」製のステアリングを採用しているではありませんか!
走りにうるさい方ならば誰もが納得の「MOMOステ」ですが、今回キャストスポーツに採用されている「MOMOステ」はエアバックを搭載しているので、形状はかなり純正ハンドルに近い形になっています。スポークも太くなっており、折角のMOMO製なのに少しスポーティーな感じが薄まっています。
ペダル類も普通の軽自動車と同じで残念です。せめてアルミのスポーツメダルを装着するなど、運転の操作性を高めるペダルを採用して欲しいですね。
シートはレザー調のブラックシート表皮で、革の質感には程遠いですが、さわり心地は悪くありません。ベンチシートを採用していますが、スポーツをウリにしているキャストスポーツなので、ベンチシートではない方がいいですね。ベンチシートはお尻が流れるので余り機敏な動きには向いていません。
運転席に座った時の空間は狭く感じません。身長180cmある私ですが、窮屈さは一切なしです。軽自動車でありながら、頭上の空間も余裕があり、何より足元・膝周りはハンドルがチルトになっていることもあり、ストレスフリーです。
後部座席は240mmスライドできる
後部座席も左右分割で240mmもスライドするので、後席に乗る人の体格に合わせて足元を広げることができます。スライドを後ろいっぱいまで下げて座れば、私でもゆったり座ることができます。
ラゲッジスペースは開口部が大きく、開口幅925mm、開口高805mm、荷室フロア高660mmと大きな荷物でも積みやすい設計になっています。
後席シートを左右独立でスライドするので荷物が多い時は、後席の足元を狭めて荷室を広くすることができます。乗車人数が2~3名の時には後席の両側もしくは片側を倒してラゲッジスペースを広くとることもできます。
シートアレンジは後席肩口のレバーで荷室側から簡単にレバー操作ができるようになっているので便利ですね。
ナビゲーションはキャスト専用の洗練されたデザインと音響チューニングが楽しめる、操作性の高い8インチ大画面モデルがディーラーオプションで装着されていました。
キャストスポーツのインテリアはスタイリッシュな反面、スポーツと言うネーミングが付いていながら、ベンチシートやペダルが純正のままなのは個人的には納得ができませんね。
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