マツダ

アクセラ15XD Lパッケージの試乗記(走り・加速性能)ショックが少なく走りはスムーズ

マツダ「アクセラ1.5XDディーゼル」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

マツダ・アクセラの運転席画像

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アクセラ15XD Lパッケージの走行性能

ディーゼルエンジンを搭載しているアクセラ15XD Lパッケージですが、エンジンを始動してもあまり音は気になりません。
外に立ってみるとディーゼル特有のボコボコしている音は聞こえますが、室内に座っている分にはガソリン車と大差ありません。

マツダ・アクセラのハンドル画像

走り出しはディーゼル特有のトルクの太い感じが低回転から発揮されるので、力強い発進が体感できます。ガソリン車とは全く違うフィーリングです。

低回転での走行ではディーゼル音が車内に入ってきて若干気になりますが、私はディーゼル音が嫌いではないので「ああディーゼルに乗っているんだな~」と良い意味で実感することができます。中速域になり加速がついた状態では音は気にならなくなります。

アクセラ1.5XDのシフトノブまわり

アクセラのアクセルペダルはオルガン式を採用しているので、フロアに付けたかかとがずれにくく、ペダルがとてもコントロールしやすいです。このオルガン式ペダルも含めてマツダはペダルのレイアウトにかなり拘って配置しています。

本来ペダルは前輪をよけて配置する関係上、左側に寄せて配置をしています。しかしそれでは体も左に寄せなくてはなりません。本来運転しやすい姿勢は真直ぐ前を向いている姿勢です。前輪を前へ出し、ペダルを正面の足元に配置したのがマツダのレイアウトなのです。

マツダ・アクセラのメーター

減速時のブレーキの初動もマツダ車はガツンとこなくてスムーズに効くのでいいですね、自分の運転が上手になったみたいに感じてしまいます。

乗り心地もいいです、どこまででも走りたくなる乗り心地です。地面のザラつきも感じにくくて、まるで宙に浮いて走行しているのではないかと思う位ショックが少ないです。

マツダ・アクセラのインパネまわり

段差や路面の継ぎ目でもショックが全くない訳ではありませんが、滑らかに通過してくれます。

ハンドルもぶれにくいので運転しやすいです。遊びが小さいので、コーナリングや狭路に入る時も思いのままのハンドリングができますね。

マツダ・アクセラのタイヤ画像

アクセラはi-STOPというアイドリングストップ機構が付いているので、信号待ちで停止するとエンジンは停止します。元々停止中はエンジン音が気にならないので、停止しているのか否か判別しにくいのが正直な感想です。

アイドリングストップからの発進も全くもたつかないので、ストレスなく発進することができます。

アクセラの走行性能は1.5Lのディーゼルでも抜群ですね、1.5Lでもこの乗り心地を実現しているとなれば、2.2Lのディーゼルは更に馬力とトルクがあがるので、どんな走行性能なのか乗ってみたくなりました。

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アクセラ15XD Lパッケージの安全性能

アクセラ15XD Lパッケージの安全性能はフル装備と言っても良いほどの充実した装備内容になっており、装備内容は以下の通りです。

・アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
・スマート・ブレーキ・サポート(SBS)
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
・AT誤発進抑制制御(前進時・後進時)
・スマート・シティー・ブレーキ・サポート(SCBS R)
・交通標識認識システム(TSR)
・レーンキープ・アシスト・システム(LAS)
・車線逸脱警報システム(LDWS)
・ドライバー・アテンション・アラート(DAA)
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)&リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
・自動防眩ミラー
・エマージェンシー・シグナル・システム(ESS)
・ヒル・ローチン・アシスト(HLA)

今回は試乗の時でも試すことができる「スマート・シティー・ブレーキ・サポート(SCBS R)」と「AT誤発進抑制制御」を紹介したいと思います。

さらに走行時に役立つ「交通標識認識システム(TSR)」と走行時の疲労軽減を飛躍的に達成している「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」を紹介いたします。

まずは試乗でも試せる「スマート・シティー・ブレーキ・サポート(SCBS R)」です。

この機能は2~8km/hの徐行程度の後退時に、超音波センサーで障害物を捉え、衝突の危険性がある時に自動制御して被害の軽減を図ります。縦列駐車や方向転換の時に役に立つ機能です。

次に「AT誤発進抑制制御」です。最近はよくCMでも見かける安全性能ですが、時速10km/h以下の時や発進時にペダルの踏み間違いなどにより誤発進・急加速があった場合に抑制します。超音波センサーが障害物を検知し、前方や後方の状況に応じて適切に作動します。

ここからは走行時に役立つ2つの機能を紹介しておきます。まず初めは「交通標識認識システム(TSR)」です。

この機能はカメラが走行中に認識した標識をアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示してくれるので、速度超過の抑制や、一時停止のうっかり忘れ、進入禁止違反の防止に役立ちます。

意外と見落としがちな標識なので、ディスプレイに表示しておいてくれるのは、思いのほか便利でした。

次に紹介するのは「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」です。ミリ波レーダーで先行車との速度差や車間距離を認識、約30~100km/hの範囲で、先行車との車間を維持しながら追従走行を可能にします。

先行車の動きを正確にとらえて、減加速して調整してくれるので、高速道路の走行や長距離走行では疲労軽減につながります。

他にも紹介したい機能はたくさんありますが、アクセラの安全性能は豊富な内容で乗っている人のみならず、歩行者や他車の安全まで考えられている優れた機能です。

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アクセラの燃費・実燃費

ここでは気になるアクセラの燃費を紹介します。今回は試乗した1.5Lのディーゼルに加え、2.2Lのディーゼルと1.5Lのガソリン車、2.0Lのハイブリッドと全てのグレードのJC08燃費と実燃費を一覧で紹介します。

(km/L)1.5Lガソリン
15C15S15Sプロアクティブ15S Lパッケージ
2WDJC0820.620.620.620.6
実燃費16.716.716.716.7
4WDJC0817.817.817.817.8
実燃費13.513.513.513.5
(km/L)1.5Lディーゼル2.2Lディーゼル
15XD15XDプロアクティブ15XD Lパッケージ22XD プロアクティブ22XD Lパッケージ
2WDJC0821.621.621.619.619.6
実燃費18.218.218.216.216.2
4WDJC0818.018.0
実燃費15.615.6
(km/L)ハイブリッド
ハイブリッドCハイブリッドSプロアクティブハイブリッドS Lパッケージ
2WDJC0830.830.828.0
実燃費21.021.020.5

今回試乗した1.5LのディーゼルエンジンのJC08モード燃費は21.6km/Lです、実際に試乗した7kmでの燃費は15.4km/Lでした。試乗ということもありアクセルは終始開け気味でディーゼルの走行性能を短距離で体感した結果ですね。

実際に購入されている方の口コミと営業マンの持っている情報で実燃費を算出すると、18.2km/Lとなりました。燃費達成率でみると84.2%と驚異的な結果です。

マツダ・アクセラの正面画像

マツダのクリーンディーゼルはアクセラに限らずかなり低燃費だと評価が高いです。これはディーゼルに限ったことではなく、ガソリン車においてもJC08モード燃費20.6km/Lに対して実燃費が16.7km/Lと燃費達成率が81%を達成しており、ガソリン車でもかなり低燃費です。

マツダ車の中で唯一のハイブリッドがあるアクセラですが、ハイブリッドの燃費は平均的な印象を受けます。JC08モード燃費30.8km/Lに対して実燃費は21.0km/L、燃費達成率は68.2%です。

1.5Lのディーゼルが車両価格やその後のランキングコストで見ると一番おススメできると思います。車体は1.5Lガソリン車の同等グレードで比較すると30万円くらい高くなりますが、税制優遇や燃料の価格差で十分元は取れると思います。

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アクセラ15XD Lパッケージの試乗記まとめ

今回はマツダのスカイアクティブエンジンを搭載したクリーンディーゼルのアクセラ15XD Lパッケージに試乗しました。

アクセラの全体画像

エクステリアは魂動デザインでスポーティーでスタイリッシュに、インテリアはグレードの高い上質な仕上がりになっていました。

走行性能をとっても、クリーンディーゼルの太いトルクと運転のしやすさに特化したレイアウトでストレスのない快適で楽しいドライブを楽しむことができます。

アクセラ1.5XDの後方画像

アクセラはパワートレーンの選択肢が多く、価格帯も幅広いので様々な方のニーズに合致しやすいと思います。

今回アクセラが気になった方は、是非マツダのお店へ足を運んでみてください。

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