マツダ

CX-3・20Sプロアクティブ(外観・内装の評価)運転席は座り心地がよいが、後部座席は若干窮屈

マツダCX-3・20Sプロアクティブの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。

2015年に販売開始したマツダCX-3は1.5Lディーゼルエンジンと2.0Lのガソリンエンジンをパワートレーンにもつ新世代車種のコンパクトSUVです。

マツダCX-3の全体画像

「誰が運転しても、世界でいちばん走りが楽しいクルマを作りたい」というマツダの考えを実現する為に、クルマの基本をゼロから作り直すことを決意し、スカイアクティブテクノロジーを生み出した、その技術が投入されているCX-3は魅力が多そうです。

今回はそんなこだわり抜かれたマツダのCX-3の心地よいと感じる走りを実際に体感したいと思い、マツダのディーラーで試乗してきました。

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試乗車はCX-3「20Sプロアクティブ」

今回試乗させて頂いたのはCX-3「20Sプロアクティブ」というグレードです。エンジンはスカイアクティブ-G2.0を搭載しており、革新技術によって高圧縮比13.0を実現し、軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能、低排出ガス性能を発揮する高効率直噴ガソリンエンジンです。

2.0Lガソリンは、148馬力

最高出力は148PS/6,000rpm、最大トルクは19.6kgf・m/2,800rpmとなっており、高回転域で最大馬力を発揮し、中回転から最大トルクを発揮するスペックに仕上がっています。

他にも1.5Lのスカイアクティブ-Dというクリーンディーゼルエンジンがあり、低圧縮比化などによって、力強く軽快な走りになっており、ロングツーリングでも快適に楽しく走れる性能を実現しました。

1.5Lディーゼルは、105馬力

ちなみにディーゼルエンジンの最高出力は105PS/4,000rpm、最大トルクは27.5kgf・m/1,600~2,500rpmとなっており、中回転域で最高馬力に到達し、1,600回転という低回転域からトルクを発揮するスぺックになっています。

ボディーカラーは全8種類

今回私が試乗したCX-3のボディーカラーは「ディープクリスタルマイカ」という濃い青色でしたが、CX-3は全8種類のカラーラインアップになっており、全ての色でメタリックかマイカを配合して輝きを演出しています。

特にソウルレッドクリスタルメタリックやマシーングレープレミアムメタリックは「匠塗TAKUMINURI」という塗装技術で光のコントラストが惚れるほど素晴らしい色合いに仕上がっていて人気があるそうです。

CX-3は、全6グレード

今回試乗したのは20Sプロアクティブというグレードですが、CX-3は全6グレードで構成されているので、全てのグレードと価格をここで紹介しておきたいと思います。

(円)ガソリン車クリーンディーゼル
20S20Sプロアクティブ20SLパッケージXDXDプロアクティブXDLパッケージ
2WD210万228万253万240万260万280万
4WD233万251万276万263万282万303万

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CX-3「20Sプロアクティブ」の外観

CX-3のフロントマスクは欧州車を思わせるようなインパクトがあるルックスです。特徴的なのはマツダ独特の大きな逆5角形のフロントグリルと切れ長でシャープな仕上がりのヘッドランプです。

マツダCX-3の正面画像

ロングノーズでボンネットが長いCX-3は、大きなグリルの中に8本の横型スポークが入っており、グリルを含めたノーズの先端が絶壁の様に切り取られたデザインで斬新です。

シャープなヘッドランプはLEDヘッドランプでハイ/ロービームともに、明るい白色光を放つLEDを採用しています。CX-3では全てのグレードでLEDヘッドランプを採用しているそうです。

マツダCX-3の横画像

ヘッドランプはかなり明るくなっているため、補助的要素の高いフォグランプは最上級グレードのみ装備されているそうですが、マツダ車においてフォグランプはあくまでアクセサリー的要素でしかないそうです。

サイドデザインではブラックのサイドガーニッシュがついておりSUVらしさを感じます。

18インチアルミが標準装備

アルミホイールは切削光輝の18インチアルミを標準装備で履いています。光沢のあるブラックで質感が高いです。

マツダCX-3のタイヤ画像

リアデザインもマツダ車独特のスタイルが目立ちます。まずリアコンビネーションランプです。フロントのヘッドランプと同様に切れ長でシャープなデザインです。

マツダCX-3の後方画像

モデルチェンジ前のCX-3はふっくらとした丸みがあるデザインでしたが、シャープなデザインの方が高級感を感じますね。

マフラーカッターを全車標準装備

SUVなのでリアバンパーと地上との隙間が大きく開いており、マフラーがとても目立ちます。このマフラーもデザインの1つと捉え、マフラーカッターを全車標準装備で付けています。

マツダCX-3のマフラー

「リアスポイラー」や「シャークフィンアンテナ」など、通常は上級グレードやオプションで装着する様な装備も全て標準装備になっているのです。更に言うとCX-3のエクステリアデザインはグレード問わず装着されている物がほとんど同じなのです。デザインにこだわりが強いマツダの心意気を感じますね。

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CX-3「20Sプロアクティブ」の内装

アクセントカラーは「ダークレッド」

室内はブラックをメインにして、アクセントでダークレッドを入れています。主張しすぎていないダークレッドは程よいバランスで施されており絶妙です。

フロントドアを開けて室内を眺めてみると、ドアアームレストやエアコンルーバーベゼル、シートのステッチやニーレストパッドなどにダークレッドのアクセントが施されています。

マツダCX-3の運転席画像

室内は運転席を中心にシンプルに形成されており、派手さは感じませんが使い勝手を重視したレイアウトになっていることが一目で分かります。

例えば、センターには視線移動の少ない7インチのWVGAセンターディスプレイを設置しています。さらにセンターコンソール部にはコマンダーコントロールを配置しているので手元を見ずにマツダコネクトを操作できます。

マツダCX-3のモニター

正面にはアクティブドライビングディスプレイを配置してデジタルのスピード表示やナビ・道路標識の表示を行います。

これらは「ヘッズアップコックピット」という運転を楽しみながら、情報を逃さない工夫になっており、多くの情報を迷わず確認・操作でき、安全に運転に集中できるコックピット環境を構築しています。

ステアリングは本革巻きの3本スポークデザインになっており、スイッチパネルをサテンクロームメッキで加飾しており質感が高いです。

マツダCX-3のハンドル画像

シフトノブやパーキングブレーキノブも本革巻きになっており統一感がありますね。

マツダCX-3のシフトノブ

エアコンはフルオートエアコンを採用しながらも、3連ジョグダイヤルでアナログチックなデザインが、CX-3のシンプルでシックな印象に凄くマッチしています。

コンパクトカーでジョグダイヤルを使うとチープになりますが、CX-3ではスタイリッシュな印象になっています。

マツダCX-3のインパネ周り

シートは座り心地が良く長時間でも疲れにくい

シートは合成皮革のブラック基調です。ホールド性を重視しているのか、座り心地は良く長時間の運転でもストレスを感じなさそうです。

座った時に正面に来るメーターフードトリムも革の様に見える質の高い合成皮革を使用しているので、格好いいですね。

メーターも奥行のある立体的なデザインで、センターに「アナログタコメーター」と「デジタルスピードメーター」を一体にして丸メーターにしており、両サイドに「インフォメーション」や「トリップメーター」を配置している斬新なメーターレイアウトです。

マツダCX-3のメーター

足元が狭い後部座席

リアシートは座面の長さは申し分ないのですが、足元の空間は若干窮屈さを感じます。大人2人であれば問題ありませんが、3人座るとかなり窮屈に感じるでしょう。ヘッド周りの空間も私の様に身長が高い(180cm)人が座ると窮屈に感じます。

マツダCX-3の後部座席

SUVらしさという点ではリアシートはフロントと比べて座面の位置が高いので、前が良く見えて開放感があります。

350Lの容量がある荷室

フレキシブルボードが1枚入っており、上段にセットすればボードの下はサブトランクとして使用できます。ボードを下段にセットすれば空間をフル活用できます。

マツダCX-3のラゲッジルーム

リアシートは6:4分割可倒式なので、シートバックを倒して大きな荷物な長い荷物を積み込むことも可能です。

収納スペースは6か所とやや控えめになっていますが、必要最低限のサンバイザーやカップホルダーなどは網羅しているので、全く問題はありません。

↓運転レポはこちら

【5人乗り】CX-3のメリット・デメリット(欠点)

 

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