マツダ・ロードスターRF・RSを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
ロードスターRF・6MTの走行性能
今回は営業マンが同行しない息子と2人だけの試乗、制限時間は30分なので色々試してみたいと思います。
実際に試乗してみると、ソフトトップのロードスター1,500ccと比べて、ハードトップのロードスターRFはかなりパワーがあり、エンジンの余裕やトルクの厚みも感じることができました。
ソフトトップに比べてスポーティーさを求めているのかと思っていましたが、実際乗ってみると1,500ccのソフトトップの方が荒々しいスポーティーさが出ており、RFは2,000ccで排気量を大きくした分、大人の余裕のある走りを求めているように感じました。
シフトチェンジをする時のシフトフィールもなめらかで、ショートストロークなので手首の返しだけで正確に操作でき、シフトが入る手ごたえと軽快さもしっかり感じることができました。
トンネル内の走行やゴツゴツした路面の走行でもRFはロードノイズをあまり拾わず外からの騒音もしっかりカットされています。
今後はトップを収納し、オープンで走行してみます。オープンにしてもCピラーが残っているので、印象としてはオープンカーというよりもサンルーフを開けて走っているという気分です。
オープンカーというとボディー剛性が弱まるのではないかと思いますが、RFは悪路でも嫌な挙動はなく、しっかりとした剛性を保っています。ゆったりと乗れるので大人のスポーツカーに仕上がっています。
カーブの時のロールも程よく出ている感じで、ハンドルと切った分だけ素直に反応してくれるのでカーブに差し掛かるのが楽しくなってしまう様な動きをしてくれます。
今回のロードスターRFはマニュアル車でもアイストップが付いているので、信号待ちなどでアイドリングストップが働きます。
発進時にクラッチを踏み込むとエンジンが再スタートしますが、再スタート時のブルっとした揺れと音がシフトノブにまで伝わるので、雑な感じで若干気になります。
走行性能をトータルで評価すると、ソフトトップのロードスターと比べて、粗々しいスポーティーさが削れて、大人の余裕のあるスポーティーな走りを体感できる、そんな走りが楽しめます。
ロードスターRF・6MTの安全性能
ロードスターRFの安全性能は自動ブレーキが付いていませんが、安全運転をアシストする機能はいくつか装備されています。
まず、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)は15km/h以上で走行中に、隣車線上の側方や後方から接近する車両を検知するとドアミラーの鏡面にインジゲーターが点灯しドライバーに知らせてくれます。
またリア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)はバックで出庫する際に接近してくる車を検知してドライバーに警告してくれます。
どちらの機能も死角で中々目が行き届かないエリアをしっかりサポートしてくれるので安心して運転に集中できますね。
その他には車線逸脱警報システム(LDWS)はフロントガラスに設置しているカメラで車線を認識し、線を踏み越える可能性があるときに警報音で注意を喚起します。
夜間の視界を維持する機能としては、ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)やアダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)が装備されており、ハイビームを対向車に合わせてロービームに切り替えたり、ステアリングの角度に合わせて向きをコントロールしたりと安全運転をしっかりサポートしています。
ロードスターRFの燃費
カタログに記載されているJC08モードの燃費と口コミや実際に乗っている営業マンなどの情報をまとめた実燃費は以下の通りです。
燃費 (km/L) | S | VS | RS |
---|---|---|---|
JC08 | 15.6 | 15.6 | 15.6 |
実燃費 | 12.8 | 12.8 | 12.8 |
JC08モードではミッションに関わらずどのグレードでも15.6km/Lです。実燃費は燃費情報が少ないですが、約12~13.5km/Lくらいです。高速走行が主になるとJC08モード燃費よりも良い結果になります。
私が試乗した30分で約12km走行することができましたが、実燃費は11.9km/Lでした。試乗車ということもあり、走行性能を存分に楽しむためにかなり吹かしこんでいるので、若干燃費は落ちると思います。
個人的には、この余裕のある2,000ccのエンジンを発進時からしっかり回すような走りを楽しみたいので、多少燃費が下がっても楽しさを優先してしまいますね。
ロードスターRF・6MTの試乗記まとめ
今回のロードスターRFはソフトトップのロードスターと比べても、走行性能に余裕があり「大人のスポーツカーはこれだ!」というのを存分に実感することができました。
最近スポーツカーは減る一方で、若者のスポーツカー離れは加速する一方。しかし今回のロードスターRFを乗ってみて、若者じゃなくて私達の様な中年がゆったり楽しめ、価格の上でも無理のない範囲で購入できるそれがロードスターRFなのではないかと思いました。
トップを外して休日を楽しむもよし、トップを付けたまま街乗りや通勤で使うも良いと思います。私達のライフスタイルに合わせやすくて使い易い、そんなロードスターRFを一度試乗してみてはいかがでしょうか。
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