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CX-8・XDプロアクティブの試乗記(走り・加速性能)走行時の力強さと燃費の良さを両立

CX-8・XDプロアクティブを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

CX-8の運転席

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CX-8・XDプロアクティブの走行性能

ディーゼルとは思えない静かなエンジン

エンジンをかけてみると、「エンジンがかかったのかな?」って思うくらい静かです。

ディーゼルエンジンといえば「エンジン音がうるさい」というイメージを持つ方が多いですが、CX-8のディーゼルエンジンは静粛性も抜群なのです。

CX-8のハンドル

CX-8はCX-5とエンジンは同じですが、乗用人数が多く、積載が多くなるCX-8に合わせたチュウニングをとられており、トルクも厚くなっているのが特徴です。

アクセルを軽く踏むだけですーっと加速

早速ディーラーから出て走りだしてみますが、踏みだした時の加速がとても気持ちいいですね。アクセルを軽く踏むだけで太いトルクを感じることができ、すーっと大きな車体が前に突き出していきます。

CX-8のシフトノブ画像

常用域の1000回転付近でもその太いトルクは健在です。走行中もエンジンが静かなので、加速していても音が伴っていないので凄く違和感があります。

でもそれが乗っていると段々心地よくなっていくのです。室内の居住空間のレベルはかなり高いですね。何度も営業マンに「これって本当にディーゼルだよね?」って聞き返してしまうくらいです。

キツイのぼり坂もスイスイ走る

今回試乗したルートはディーゼルエンジンの特性を上手く体感できる様なルート組になっており、起伏が多い市街地でした。特に感動したのは勾配のキツイのぼり坂です。

CX-8の後方画像

これだけの重量級のボディーですから、当然エンジンも苦しそうに加速するだろうと思いきや、予想を裏切りスイスイ楽々登って行くのです。アクセルも深く踏み込む必要がなく、CX-8の実力を見せつけられました。

段差や凸凹道も揺れずに快適

それともう一つ感動したのは、走行安定性です。車高もある程度高く、ボディーが大きいので、段差や道路の凸凹ではボディーがたわむのではないかと思っていましたが、全く嫌なたわみはありません。ボディーは揺れずに快適に前進してくれるのです。

CX-8のインパネまわり

ミニバンだったらありえないですが、SUVであるCX-8はこのサイズのボディーでもそれを実現しているのです。

信号待ちでは、アイドリングストップ機構「i‐ストップ」が作動してエンジンが停止した時も、元々のエンジン音が静かなので、停止したことに全く気が付かないほどでした。

ブレーキを離した瞬間に瞬時にエンジンが再始動してくれるので、発進時のタイムラグを感じず、ストレスがありません。

最小回転半径は5.8mですが、左折時のハンドリングは悪くありません。実際には試していませんが、Uターンもさほど苦にならないと思います。

この走行性能は素晴らしいですね、今度は是非高速道路での走行で実力を見せつけて欲しい物です。

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CX-8の安全性能

CX-8にはマツダの先進安全技術群「アイ・アクティブセンス」が搭載されているので、良好な運転環境と優れた操縦安定性で安全運転をサポートするものから、衝突時の乗員保護と歩行者などの保護を優先する技術までたくさん詰まっています。

後退時も作動する「自動ブレーキ」搭載

その機能は多種にわたっております。目前に迫った事故の回避、被害軽減をサポートする「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」「スマート・シティ・ブレーキサポート」「スマート・ブレーキ・サポート」があります。

CX-8リアのライト

約15km/h以上で走行中、カメラとミリ波レーダーで先行車を捕捉して衝突の危険性がある時は音と表示で警告します。さらにはブレーキを自動制御し、衝突時の被害軽減や衝突の回避をサポートします。

後退時には、超音波センサーで障害物を捉え、衝突の危険性を判断、ブレーキを自動制御して衝突の被害を軽減します。

「誤発進抑制機能」も前進・後退対応

安全性能にはその他「AT誤発進抑制制御」がついており、センサーで障害物を検知し、ペダルの踏み間違いなどによる誤発進・急加速を前進と後進で抑制します。

CX-8の19インチアルミホイール

ヘッドライトはLEDが自動点灯

ドライバーの危険に対する認知をサポートする機能として「アダプティブ・LED・ヘッドライト」があります。

CX-8のヘッドライト画像

左右各12ブロックのLEDを個別に自動点灯・消灯して面倒な操作なしに昼夜を問わず前方を見やすい状況を作りだします。夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポートします。

「ハイビーム・コントロールシステム」で自動的にハイビームの状態を増やすことによって、更に視認性を向上させています。

車が接近するとサイドミラーに表示

ボディーの大きなCX-8は車体の死角も多くなります。そんな死角からの他車両の接近を通知するのが「ブラインド・スポット・モニタリング」です。

CX-8の横画像

「ブラインド・スポット・モニタリング」は15km/h以上で走行時に隣車線上の側方および後方から接近する車を検知するとドアミラーの鏡面が点灯してドライバーに通知します。さらにその状況でウィンカーを作動させると警報音で警告し、車線変更の中断を促します。

その他にも「交通標識認識システム」や「車線逸脱警報システム」など安全運転に貢献する様々な機能がCX-8には備わっています。

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CX-8の燃費と実燃費予想

ここではCX-8の燃費についてふれていきます。CX-8はクリーンディーゼル搭載で燃費が良いと評判ですが、実際に乗ってみるとどうなのでしょう?

CX-8のスピードメーター

JC08モード燃費とオーナーが口コミで上げている実燃費を比べながら解説したいと主増す。

(km/L )XDXDプロアクティブXD Lパッケージ
2WDJC0817.617.617.6
WLTC15.815.815.8
実燃費13.013.013.0
4WDJC0817.017.017.0
WLTC15.415.415.4
実燃費12.012.012.0

CX-8は市街地・郊外・高速道路の各モードを平均的な使用配分で構成した国際的な燃費基準「WLTCモード」の燃費がカタログに記載されています。

CX-8の燃費は最大17.6km/L

トータルでのWLTCモード燃費は2WDで15.8km/Lです。詳しい内訳は市街地モードで12.7km/L、郊外モードで15.7km/L、高速道路モードで18.0km/Lとなっています。

今回の試乗ではおよそ6kmの道のりを走行して9.8km/Lでした。走行ルートは起伏のある市街地です。ここだけ見てもWLTCモードと比較して約2.9km/Lも落ちています。

実燃費予想は13.0km/L程度

今回試乗したCX-8登場して間が無いこともあり、実燃費の口コミがかなり乏しいです。そのため、今回の試乗結果や営業マンの情報を元に予測で算出してみました。

実燃費は約13.0km/L位になると予測しており、JC08モードの燃費達成率は73.9%とかなり燃費効率が良い車になるとみています。

その理由は様々ありますが、一つはアイドリングストップ機構「i-ストップ」の実力です。ブレーキを踏んで停車するとエンジンを自動的に休止、ブレーキを離すと瞬時に再始動します。

もう一つは新しい燃焼です。新採用の「マルチホールピエゾインジェクター」がこれまで以上に自由度の高い多段燃料噴射を実現しました。

これにより燃料をきれいに燃やして効率的に力に変えることを可能にしました。これらの技術により燃費性能は格段に上がっているのです。

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CX-8・XDプロアクティブの試乗記まとめ

今回は新しく発売開始したCX-8の試乗をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?CX-8は国内では希少な3列シートのクロスオーバーSUVです。

CX-8の全体画像

クリーンディーゼルを搭載して走行時の力強さと燃費の良さを両立したパフォーマンスが良い車に仕上がっています。

デザインもスタイリシュでインテリアもかなり質感高く仕上がっています。この内容で400万円以下ならばかなりお買い得だと思います。

私もCX-8に関しては以前から目を付けていましたが、今回は本当に購入を検討しているくらいです。数年に1度の注目車種と言っても過言ではないと思います。

今回CX-8に興味を持った方は、是非マツダのお店に足を運んで試乗してみてください。このデザインとこの走りはきっと癖になるはずです。

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【6・7人乗り】新型CX-8のメリット・デメリット(欠点)

 

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