スズキ

新型ワゴンRの試乗記(走り・加速性能)ガソリン・ハイブリッド乗り比べ

スズキ・新型ワゴンRを運転した感想をご紹介します。

ワゴンRの運転席画像

新型ワゴンRの外装・内装レポへ

ワゴンRの走行性能

走行性能ですが、ワゴンRは馬力が52PSと他のスズキやダイハツのNA(ターボなし)の軽自動車と比べても馬力に大きな差はなく試乗もストレスなく走行できました。

マイルドハイブリッドのFZとFXではモーター馬力の3.1PS馬力がアシストしてくれるのでトータルの馬力は約55PS位になります。

ハイブリッドは20~30km/hからの加速が快適

ハイブリッドは信号待ちや停止時からの走り出しはモータークリープからの走り出しなので良い感じではありますが、EV走行時間が極端に短いのですぐにエンジンが始動してしまい「アイドリングストップ車が遅れてエンジンがかかる」といった印象をうけました。

ワゴンRの室内画像

これは停止する時も同様で、時速13km/L以下でEV走行に入るので「エンジンが停止するのがちょっと早いアイドリングストップ車」という印象で普段プリウスに慣れてしまっている私には違和感を覚えてしまいます。

しかしながら、ある程度速度が出ている状態(20~30km/L)からの加速はモーターアシストの効果が発揮されており体感ではターボの軽自動車に匹敵するくらい加速の伸びを感じます。

ガソリン車も今までのワゴンRとカタログ上の数値では変わりませんし、ハイブリッドと乗り比べてみても最初はそこまでパワーの差があるようには感じませんでした。(特に低速~中速時)

しかし50km/h超えた位くらいからハイブリッドのモーターアシストの効果は大きいのだと思い知らされますね、ハイブリッドよりもガソリン車の速度の伸びが悪いのが如実に現れます。

静粛性もハイブリッドは高いです、アイドリングストップの時の様に無音です。

しかしハイブリッドの効果は走り出しの時だけ、前述のとおりEV走行の時間が極端に短いのですぐにエンジンが始動してガソリン車と大差ありません。だからEV走行時の静粛性が高いのでロードノイズが耳障りに感じてしまいます。

ガソリン車も常にエンジンが稼働していますがエンジン音は割と静かで気になりませんでした。

ワゴンRを中古車検索

ワゴンRは燃費最大33.4km/L

今回のモデルチェンジで気になるのは燃費です。気になる燃費を以下で確認してみましょう!

グレードハイブリッドFZハイブリッドFXFA
駆動2WD4WD2WD4WD2WD4WD
カタログ燃費33.4km/L30.4km/L33.4km/L30.4km/L26.8km/L25.4km/L
実燃費予測20.0km/L18.0km/L20.0km/L18.0km/L15.0km/L14.2km/L

Sエネチャージからマイルドハイブリッドに進化したワゴンRですが、今までは大人の事情やEV走行ができなかったので「ハイブリッド」と名乗れませんでしたが、今回ワゴンRからはEV走行も可能になり晴れて「マイルドハイブリッド」と名乗れるようになりました。

ワゴンRの全体画像

ISG(モーター付発電機)は従来の約3倍の高出力化になり、100Vのリチウムイオンバッテリーを大容量化しました。

一番の大きな違いは停車からの発進時に最長10秒間モーターでのクリープ走行を可能にしました、しかしこの点は実際に乗ってみるとアクセルを踏まずに走りだすことが無いため試乗時の街乗り走行では殆ど効果を感じませんでした。

おそらく走り出しのアクセルをガバット踏むと燃費に悪影響になるのでその軽減の為の機能なのかなと思います。

また、今までのワゴンRではモーターアシストの限界が85km/hまででしたが、モデルチェンジ後は100km/hまで可能になり高速走行でも若干の燃費向上が期待できます。

気になる実燃費はフルモデルチェンジして間が無いため情報は乏しいながらもハイブリッドで約20km/L、ガソリン車でも15km/L程度の走行を見込んでいます。ハイブリッドの燃費(JC08モード)では33.4km/Lなので約40%程度も燃費が落ちますが決して燃費が悪いわけではありません。

実燃費においてカタログの40%減になるのはどの車でも結構普通にあることです。

ワゴンRのタイヤ

試乗の実燃費は平均24km/L

私は今回の試乗でハイブリッドとガソリン車を乗り比べましたが、ハイブリッドは約20分間の街乗り(渋滞なし)で平均燃費は24km/Lでした。

特に燃費を意識した運転はせずにアクセルも遠慮なく踏んでいたので走り方に気を使えば25km/Lは裕に超えそうな印象です。

ワゴンRのメーター

ガソリン車も同じコースで走りましたが、平均燃費が15.5km/Lでした、この試乗の感覚だけで言うとハイブリッドの方が実燃費を延ばせると思います。

但し高速走行はハイブリッドの苦手とする所で、ガソリン車は高速道路で燃費が伸びることが結構ありますが、ハイブリッドは燃費が下がることが多いので要注意です。

ワゴンRを中古車検索

ワゴンRの試乗記まとめ

今回ワゴンRの試乗ではハイブリッドとガソリン車と両方の乗り比べできたことはワゴンRを知るにはとても良い機会となりました。

ワゴンRは軽自動車とは思えないほどの室内空間の広さ、運転席もゆったりしていて背の高い私でも圧迫感はありませんでした。

ワゴンRの横画像

同日は大人3人+子供1人で試乗しましたが、室内は充分余裕がありました。

走行性能はガソリン車でもパワフルとは言いませんが、市街地の走行や近所の買い物、ちょっとしたドライブに出るくらいであれば十分快適に走ることができると思います。

今回の試乗も4人乗っていて加速しないなんて事はありませんでした。(急坂は試してないけどちょっと辛そうです)少しでも燃費がいい車に乗りたいのであればワゴンRはマイルドハイブリッド搭載のFZかFXをおススメします。

なんて言ってもハイブリッドとガソリン車の価格差は10万円しか変わらないのはとっても魅力です。しかもハイブリッドは購入時の取得税と重量税が免税ですから更にお得です。

新しくなったマイルドハイブリッドのワゴンRは見どころが多いですね、気になる方は是非スズキアリーナのお店へ足を運んで見て下さい。

↓外装・内装レポはこちら

 

※ガリバーで非公開在庫が探せます。

メーカー別・試乗レポート一覧へ移動します。
トヨタホンダ日産スズキダイハツスバルマツダ三菱

ピックアップ記事

  1. カローラスポーツ・ハイブリッドG“Z”(外観・内装の評価)後部座席は狭い
  2. トコットX“SAⅢ”(外観・内装の評価)死角が少なく視界良好で運転しやすい
  3. N-VAN+スタイルFUN(外観・内装の評価)フルフラットな荷室で車中泊にも◎
  4. 新型ジムニーXC(外観・内装の評価)乗り心地は良くなったけど後部座席は狭い
  5. スペーシアギア(外観・内装の評価)シート・荷室も防水のアウトドア仕様

関連記事

  1. ワゴンRスティングレーの全体画像

    スズキ

    ワゴンRスティングレー・Tターボ(外観・内装の評価)後部座席はスライド可能でゆったり広い

    ワゴンRスティングレーTターボの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹…

  2. ソリオバンディットのハンドル画像

    スズキ

    ソリオバンディット・ハイブリッドMVの試乗記(走り・加速性能)キビキビ走るが、加速は鈍い

    スズキ「ソリオバンディット・ハイブリッドMV」を実際に試乗運転してきた…

  3. ハスラーJスタイルの運転画像

    スズキ

    ハスラーJスタイル の試乗記(走り・加速性能)ターボで加速スムーズ

    スズキ「ハスラー・Jスタイル」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと…

  4. バレーノの画像

    スズキ

    バレーノ1.2L・XG(外観・内装の評価)後部座席の乗り心地は悪くないが、広さは天井が低く狭い

    スズキ・バレーノ1.2L・XGの外観と内装を見てきたので画像つきでご紹…

  5. SX-4 Sクロスの運転席

    スズキ

    SX-4 S-CROSS試乗記(走り・加速性能)スムーズで軽快な走り出し

    スズキ・SX-4 S-CROSSを実際に試乗運転してきた感想を書きたい…

  6. バレーノの運転席画像

    スズキ

    バレーノ1.2L・XGの試乗記(走り・加速性能)リニアな操舵感と長距離ドライブにも適したクルマ

    スズキ「バレーノ1.2L・XG」を実際に試乗運転してきた感想を書きたい…

最近の記事

  1. ザ・ビートル「デザインマイスター」試乗記、スムーズな加速でキ…
  2. VWビートル(外観・内装の評価)後部座席は窮屈、荷室は難あり…
  3. RAV4アドベンチャー2.0L試乗記(走り・加速性能)静かで…
  4. RAV4(外観・内装の評価)後部座席、荷室ともにゆったり広々…
  5. スペーシアギア試乗記(走り・加速性能)ターボとパドルシフトで…

最新!試乗レポ

  1. ワーゲン・ビートルの全体画像
  2. 新型RAV4の全体画像
  3. スペーシアギア「XZターボ」の全体画像
  4. ホンダ「インサイト」EXの全体画像
  5. MINIクロスオーバー・クーパーDの全体画像
  1. スペーシアギア「XZターボ」の全体画像

    スズキ

    スペーシアギア(外観・内装の評価)シート・荷室も防水のアウトドア仕様
  2. スポーツ“SAⅡ”の全体画像

    ダイハツ

    キャストスポーツ“SAⅡ”(外観・内装の評価)後部座席は240mmスライド
  3. インプレッサ正面画像

    スバル

    新型インプレッサスポーツ2.0i-S(外観・内装の評価)後部座席はかなり広い
  4. エルグランドの全体画像

    日産

    エルグランド350ハイウェイスター(外観・内装の評価)3列目まで広くてゆったり
  5. カングーゼンの全体画像

    輸入車

    ルノー「カングー・ゼン」(外観・内装の評価)後部座席は均等に3分割されている
PAGE TOP