スバル・レヴォーグSTIスポーツを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
レヴォーグSTIスポーツの走行性能
では早速試乗してみます。今回試乗するのは盆地で、平坦な市街地道路を約4kmくらい走行させてもらいました。
お店から出て2車線道路を一気に加速してみますが、軽くアクセルを踏むだけで2.0Lターボの持つ力強さが手伝ってスムーズに50km/hくらいまで加速します。
回転数も2000回転くらいで殆ど吹かしていません。
瞬時に高速まで持っていきたい方は、アクセルをグット踏み込んで2.0L直噴エンジンの圧縮比の高さや吸気量の増大などによる、スポーティーで力強い動力性能を体感してもらうと良いでしょう。
これを存分に味わうには高速道路に行くしかありませんね!
レヴォーグの走行で是非試してもらいたいのは、「SI-DRIVE」です。
これはエンジンとトランスミッションをコンピューターで統合制御することで、走行性能を自在に選択することができます。
通常の試乗では「インテリジェントモード」を使用して燃費や環境に配慮したドライビングをするのですが、今日はレヴォーグの持つ強靭な走行性能を体感したいので、「スポーツモード」と「スポーツシャープモード」も試してみます。
「スポーツモード」はアクセルワークをそのままで高いトルクを感じることができます。
素直で気持ちいい加速を愉しめるワンランク上の走行が体感できます。
「スポーツシャープモード」は、アクセル操作に対するダイレクトな反応と刺激的な加速を愉しめることができます。
段階を上げていく毎に、まるで馬力やトルクの高い、違った車に乗り換えたかの様な走行性能を味わえます。
普段はインテリジェントモードを多用し、ワインディングロードや峠ではスポーツシャープモードでレヴォーグの持つポテンシャルを最大限に発揮させたいですね。
街乗りなのではあまり無茶な運転はできませんが、カーブを超える時は減速もあまりせず突っ込んでも、安定したコーナリング性能を見せてくれます。
スバルのAWDシステムは前後輪のトルクを前45:後55に配分し、後輪へのトルク配分を増やすことで積極的なスポーツドライビングを可能にしています。
またVDC(ビークルダイナミクスコントロール)で横滑りなど車の不安定な挙動を抑えてくれるのです。
今回の試乗では全くと言っていいほど効果を実証する走行には至りませんでしたが、コントロールの限界付近では4輪個別のブレーキ制御、エンジン出力制御、AWDトルク配分制御によってドライバーをアシストしてくれます。
レヴォーグSTIスポーツは本来ならば、この様な街乗りでは勿体ない車なのですが、街乗り走行でも持ち味をしっかり発揮しています。
水平対向エンジンとターボで走行時の騒音が気になる所ですが、水平対向エンジン特有の「ボコボコ」というエンジン音があまり聞こえません。
レヴォーグは静粛性が高くて走行中もかなり静かでした。
短距離の試乗でしたが、本革シートの座り心地やステアリングの切れ味、シフトノブの質感など、走りを意識したスポーティーな車に見合った素晴らしい質感になっていて、運転席に座っているだけでワクワクしてしまう、そんな大人が楽しめる車でした。
レヴォーグSTIスポーツの安全性能
レヴォーグにはステレオカメラによる認識と、安全に向けて適切に制御する先進の安全技術「アイサイト」が搭載されています。
このステレオカメラは常に前方を監視し、人の目と同じ様に距離を測ることが可能です。
さらに車や歩行者、白線などを識別できるほか、広い視野角と視認距離、カラー画像によるブレーキランプの認識など、高い認識性能を誇ります。
カメラで得た情報と走行状況からソフトウェアが必要な制御を判断し、適正に制御するのです。
その技術を活用しているのが、ツーリングアシスト機能です。0~120km/hの幅広い車速域において、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作を自動でアシストしてくれます。
先行車と白線を認識することができるので、渋滞や高速走行時とあらゆるシーンでドライバーの疲労軽減に役立っています。
予防安全の面では、プリクラッシュブレーキや後進時自動ブレーキシステム、AT誤発進抑制制御やAT誤発進後進抑制制御などがドライバーの予期せぬ危険から守ってくれます。
プリクラッシュブレーキは、衝突の危険があると判断した場合、ドライバーに注意を喚起を行います。
その後、回避行動がとられない場合は、ブレーキ制御を行い自動的に減速や停止をします。前方車両との速度差が50km/h以下なら衝突回避や被害軽減します。
後退時自動ブレーキシステムは、車体後部に装着されたソナーセンサーが障害物を検知します。
衝突の可能性がある場合は、警報音と警告表示で、段階的に注意を喚起します。回避操作がない場合は自動的にブレーキをかけ衝突回避または軽減します。
AT誤発進抑制制御&AT誤発進後進抑制制御は、駐車スペースから出る時などの、シフトレバーやペダルの誤操作による急な飛び出しを抑制します。発進のみならず後進にも対応しているのです。
さらにハイビームアシストやスバルリヤビークルディテクション、スマートリヤビューミラー、フロント&サイドビューモニターでヒヤッとする死角もバッチリフォローしてくれます。
フロント&サイドビューモニターは低速時や発進時など車の死角に潜んでいる危険をマルチファンクションディスプレイに表示してくれるので、死角を低減し安全運転をアシストしてくれます。
ディスプレイに映し出される映像も直に見ているかの様に鮮明なのが凄かったです。
この様な多くの機能によりドライバーの安全運転と疲労回復に大きく貢献していることがわかりました。
レヴォーグSTIスポーツの燃費性能
ここではレヴォーグの燃費性能をみていきます。
まずはレヴォーグのグレード毎のカタログ燃費(JC08モード)と実燃費をみていきましょう。
(km/L) | 1.6GT アイサイト | 1.6GT アイサイトSスタイル | 1.6GT-S アイサイト | 2.0GT-S アイサイト | 1.6STIスポーツ アイサイト | 2.0STIスポーツ アイサイト |
---|---|---|---|---|---|---|
JC08 | 16.0 | 16.0 | 16.0 | 13.2 | 16.0 | 13.2 |
実燃費 | 12.0 | 12.0 | 12.0 | 10.7 | 12.0 | 10.7 |
レヴォーグの1.6Lモデルのカタログ燃費は16.0km/Lです。
2.0Lモデルでは13.2km/Lになっており排気量が大きい分、燃費も下がっています。
また燃料も1.6Lはレギュラーガソリンですが、2.0Lはハイオクになるのも経済的には大きな違いになりますね。
今回は2.0LのレヴォーグSTIスポーツに試乗し、約4km走らせてもらいましたが、燃費は約9.3km/Lでした。
試乗ではSI-DRIVEをスポーツシャープモードにして走っていた時間が長かったので、この様な結果になったのでしょう。
口コミサイトや営業マンの話から実燃費をまとめてみると、1.6Lで約12.0km/L、2.0Lで約10.7km/Lとなっています。
普段はインテリジェントモードで走行するのだと思いますから、多少燃費を伸ばすことができると思います。
レヴォーグSTIスポーツの試乗記まとめ
今回スバルのレヴォーグSTIスポーツの2.0Lに試乗させて頂きました。
スバルの水平対向エンジンとターボの相性って本当にいいですね!
さらにスバルが培ってきたAWDの高い技術が搭載されていれば、走りを楽しむという点では期待を裏切ることがありません。
価格が400万円を超える車なので簡単に購入することもできませんが、400万円出してでも買う価値はある車だということは、試乗した4kmの中でも十分感じ取ることができました。
大人が楽しめるレヴォーグSTIスポーツを是非一度スバルのお店で試乗してみて欲しいと思います。ディーラーを出る時には虜になっていると思いますよ。
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