トヨタ「カローラスポーツ・ハイブリッドG“Z”」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
カローラスポーツ・ハイブリッドG“Z”の走行性能
では早速「カローラスポーツ」ハイブリッドG“Z”を試乗してみます。
まずスポーツシートに座ってみるとしっかりとしたホールド性で座った時に安心感は抜群です。
運転席から見渡した前の視界も良好です。
1,800㏄のハイブリッドということでプリウスと同じですから走行性能にはかなりの期待が持てると思っています。
エンジンをかけても静かですね。
エアコンをガンガンかけているので、始動直後はエンジンが回転していますが、そこまで音は気になりません。
そのうちエンジンも停止してしまいますから、完全に無音になってしまいます。
走り出しはさすがトヨタのハイブリッドという感じで、トルク高めなのでアクセルを少し踏んだだけで、すーっと前に走りだします。
切れ目を感じさせない加速で気持ちが良いですね。
加えて段差などもマイルドに処理してくれるので、突き上げ感や跳ね上げ感などは一切感じることがなく、かなり乗り心地良く運転できます。
流れが良い道でアクセルと踏み込むとエンジンが回転を始めるので、エンジン音が車内に入り込んできます。
エンジンが回りだしたというのは認識できる程度の音ですが、ストレスに感じる程ではありませんでした。
スピードをある程度だした状態でも、「カローラスポーツ」はぶれずに安定感があります。
ここはTNGAを採用している効果がしっかりと表れていますね。
低重心ということもありコーナーリングも抜群の安定感です。
この「カローラスポーツ」には走行モードが3つあり、『エコ・ノーマル・スポーツ』が用意されています。
『スポーツ』にすると、ステアリングがスポーツ制御で反応が良くなり、加速もトルクが太くなります。
燃費面で見るとエコにしておくべきかもしれませんが、走行性能を優先で考えるのであれば、スポーツモードはおススメの走り方です。
個人的には「カローラスポーツ」のハイブリッドは期待通りの走行性能と言った所でしたが、8月に登場予定のガソリン車のMTも是非試乗させて頂きたいと思っています。
この安定感のあるボディーでMTのターボ車というのはかなり面白そうです。
カローラスポーツの安全性能
「カローラスポーツ」には全ての方の安全をサポートする為に、次世代の予防安全パッケージ「トヨタセーフティーセンス」を全車標準で装備しています。
トヨタセーフティーセンスには5つの先進機能が多くの状況でトライバーをサポートします。
- プリクラッシュセーフティー
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
以上の安全性能の中身を詳しく見ていきたいとおもいます。
まずプリクラシュセーフティーは前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出して、衝突の可能性がある時には警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイに表示してブレーキの作動を促します。
万が一ブレーキを踏むのが間に合わない場合には、プリクラッシュブレーキを作動させて衝突回避や被害軽減をはかります。
レーントレーシングアシストは、車線中央を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援します。
また車線をはみ出しそうな時はブザー&ディスプレイ表示に加えてステアリング操作の一部を支援します。
「レーダークルーズコントロール」は車速に応じて前の車に追従支援してくれる機能で、ロングドライブなどで重宝します。
高速道路での渋滞やノロノロ運転の時でも運転がラクになるのです。
「オートマチックハイビーム」は、歩行者や障害者をいち早く検知してハイビームとロービームの切り替えを自動で行ってくれます。
なので夜間の面倒なヘッドライトの切り替えがなくなり、安全な視界を得ることができるのです。
「ロードサインアシスト」は、カメラが道路標識を認識してディスプレイに表示します。
車両進入禁止や一時停止、速度超過などの交通違反を未然に防ぐことができますね。
その他、前の車が発進して自車が発進しない時に警告してくれる「先行車発進告知機能」や、車線変更時に後方確認をアシストしてくれる「ブラインドスポットモニター」などの機能も付いています。
カローラスポーツの燃費・実燃費
「カローラスポーツ」の試乗では約5kmの走行で実燃費は18.8km/Lでした。
この日は猛暑35度の中をエアコンガンガンで走行させて頂いたので、状況としてはかなり過酷ではないでしょうか。
「カローラスポーツ」のカタログに載っているJC08モード燃費は30.0km/Lとなっていますので燃費達成率でみると62.6%と若干低い印象となります。
メーカーが出しているWLTCモードでは市街地モードで24.km/Lなので、それよりも劣ってしまう印象です。
エコモードを多用したり、もう少し長い距離や期間で走行をすることで、よりWLTCモードの燃費に近づくのではないだろうかとは思っています。
他のグレードの燃費も見ておきましょう。
■カローラスポーツJC08燃費(km/L)
グレード | G“X” | G | G“Z” |
---|---|---|---|
ハイブリッド | 34.2 | 34.2 | 30.0 |
ガソリン2WD | 19.6 | 19.6 | 18.0 |
ガソリン4WD | 17.2 | 17.2 | 17.2 |
■カローラスポーツWLTC市街地モード(km/L)
グレード | G“X” | G | G“Z” |
---|---|---|---|
ハイブリッド | 29.4 | 29.4 | 24.9 |
ガソリン2WD | 12.9 | 12.9 | 12.9 |
ガソリン4WD | 12.3 | 12.3 | 12.3 |
■カローラスポーツWLTC郊外モード(km/L)
グレード | G“X” | G | G“Z” |
---|---|---|---|
ハイブリッド | 32.9 | 32.9 | 27.2 |
ガソリン2WD | 16.9 | 16.9 | 16.9 |
ガソリン4WD | 15.6 | 15.6 | 15.6 |
■カローラスポーツWLTC高速道路モード(km/L)
グレード | G“X” | G | G“Z” |
---|---|---|---|
ハイブリッド | 28.8 | 28.8 | 25.0 |
ガソリン2WD | 18.2 | 18.2 | 18.2 |
ガソリン4WD | 16.6 | 16.6 | 16.6 |
カローラスポーツ・ハイブリッドG“Z”の試乗記まとめ
今回は新登場した「カローラスポーツ」ハイブリッドG“Z”に試乗しましたが、スポーツ性をしっかりと重視した造りになっており、走行性能を重視する私としてはとても面白い車と感じました。
外観は大人な感じでスポーツと質感を上手く融合させており、これだけに出来栄えで上級グレードが260万円台で購入できるのはかなり驚きます。
「カローラスポーツ」が気になってくれた方は是非トヨタカローラのお店に足を運んで見てください。
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