フォルクスワーゲン ゴルフのミニバンタイプとして販売されていうゴルフトゥーランは2015年にフルモデルチェンジをして2代目になっています。
日本では少し遅れて2016年の1月より販売を開始し、安全装備の追加や全長・全幅の拡張による車内空間の拡大で売れ行きは好調の様です。
国内ではミニバン需要が多いので、国産自動車メーカー各社は競い合ってミニバンの販売に力を注いでいますが、外車でのミニバンはかなり限られた車種となってしまいます。
その中でもフォルクスワーゲンのミニバンは国内でも走行している姿を最も良く目にするのではないかと思います。
恐らくその理由としては、フォルクスワーゲンが国内の道路事情にマッチした車格になのもあるのではないでしょうか。
今回は日本の道路事情でも重宝されているフォルクスワーゲン「ゴルフトゥーラン」の試乗をさせていただく為にディーラーに足を運んできました。
試乗車は「ゴルフトゥーラン」TSI Rライン
今回試乗させて頂いたのはフォルクスワーゲン「ゴルフトゥーラン」のTSI Rラインというグレードです。
このグレードはゴルフトゥーランの中でも最上級グレードになっており、車両本体価格は3,939,000円からとなっています。
このグレードの特徴は迫力を演出するフロントバンパーをはじめ、ディフューザー付リヤバンパーやサイドスカートなどのエアロダイナミクスに満ちたRライン専用のエクステリアを装備していることです。
さらに、18インチアルミホイールやクローム仕上げのデュアルエキゾーストパイプなどが躍動感のある存在感を主張しているので、ダイナミックな走りを連想させる造りになっています。
ボディーカラーはインジウムグレーメタリックというガンメタリック系のカラーでRラインのスポーティーな感じを引き立ててくれる締まったカラーでした。
この他にも6種類のカラーがありますが、私個人としてはピュアホワイトもスポーティーなRラインにはお似合いだと思います。
グレードはRライン以外にもTSIトレンドライン、TSIコンフォートライン、TSIハイラインの全4グレードになっています。Rライン以外の気になる車両本体価格もここで見ておきたいと思います。
(円) | TSIトレンドライン | TSIコンフォートライン | TSIハイライン | TRI Rライン |
---|---|---|---|---|
価格 | 284万 | 329万 | 387万 | 393万 |
「ゴルフトゥーラン」TSI Rラインの外観
まずゴルフトゥーランのエクステリアのスタイリッシュなフォルムは誰もが魅了されるポイントだと思います。ボディーサイドのエッジの効いたキャラクターラインはまるで彫刻の様ですね。
各部をみていくと、フロントマスクは現代風のデザインにアップデートして先進性の高いデザインになっています。
同じフォルクスワーゲンのミニバン「シャラン」が若干旧モデルに近いデザインであるのに対して、ゴルフトゥーランのデザインは1歩進んでいます。
今回のモデルチェンジでは、MPVとしては初めてとなるMQBというプラットフォームが採用されており、旧モデル比62㎏の車体の軽量化をはじめ、ホイールベースが110mm拡大されるなど大きな変貌を遂げました。
その1つとして全高も30mmダウンしており、エクステリアを見た時の印象をよりスポーティーにしています。
また、全幅も35mm拡大したことでワイドな印象になり、全体的なフロントフォルムはワイド&ローな印象になっています。
ワイド&ローなゴルフトゥーランには3本ラインのグリルを採用したことで、より精悍な見た目になっています。アンダーグリルも同様に横ラインをワイドに引いていることが更に効果的です。
TSI RラインのヘッドライトはLEDヘッドライトが付いているので、夜間走行の際に白光を放って走行する姿も格好いいですね。
リヤのデザインはフロントのスポーティーなデザインとは違い、ミニバンらしいどっしりとした重量感のあるデザインとなっています。
ディフューザー付リヤバンパーとクローム仕上げのデュアルエキゾーストパイプがあることでミニバンの重厚感を少しスポーティーな印象に寄せてくれています。
リヤのコンビネーションランプもLEDのラインがアクセントを持たせているので、高級感があって印象をアップしています。
サイドのデザインは存在感のある18インチアルミホイールが切削光輝なクールな質感でRラインの精悍さを引きたてています。
さらにサイドスカートもボディーとの一体感が強く、サイドのアンダー部分だけみたらクーペと勘違いしてしまいそうな精巧な造りです。
Rライン専用のエンブレムも特別感を演出しており、デザインのセンスも良く素晴らしいと思います。
「ゴルフトゥーラン」TSI Rラインの内装
室内はプラットフォームの変更により従来のゴルフトゥーランよりも格段に広くなっています。居住性を重視するミニバンですら、スペースが広くなったのは嬉しいですね。
まずは運転席から見ていきましょう。シートの素材はマイクロフリースを採用しており、シートカラーはチタンブラックです。前席と2列目左右のみシートヒーターが標準で装備されています。
ステアリングは3本スポークのシンプルなステアリングデザインですが、ホーン部がかなり小さく作られているので、スッキリとしています。
最近はエアバックの関係でホーン部は大きく作られる傾向が強い中、このつくりは珍しいと思いました。
また、ステアリングについているエンブレムが黒地にシルバーの文字でロゴが描かれており高級感が漂っています。
スピードメーターは2連の奥行がある立体的なメーターになっており、真ん中にはインフォメーションディスプレイが配置されています。
センターコンソールは上からナビゲーション、エアコンの操作パネル、安全性能関係の制御スイッチ、ATのシフトノブとオートパーキングスイッチの順で配置されています。
ピアノブラック調にシルバーの金属質な質感とカーボン調を上手く取り入れたデザインとなっており、高級感とスポーティーなアクティブ感が上手く調和しています。
「ゴルフトゥーラン」の2列目
2列目のシートはかなりゆったりしています。スライドドア式のミニバンとして考えると相当な広さです。
膝周りは座った状態でコブシ3.5個分以上は裕にあります。天井もコブシ2~3個分くらいは入る広さを確保しています。
2列目シートは3座独立式を採用しているのでゆったりしていることや、シート可動幅は200mmもあり、シートバックテーブルもついているので快適な居住空間になっています。
「ゴルフトゥーラン」の3列目
3列目への乗り込みはスイングドアが付いているので、ドアを開いて2列目シートを倒しながら前にシートを押してあげると簡単にスペースが確保できて3列目に乗り入れることができます。
乗り込みの開口部もかなり広く確保することが出来るので、足場が安定していて乗り込みやすい作りになっています。
3列目の座り心地は2列目を後ろにした状態で膝周りがシートバックに当たる位です。私の体格が大きいので、160cm前後の女性の方くらいならばコブシ0.5個分くらいは余裕ができると思います。
頭上も天井すれすれなので、大柄な男性だと若干窮屈に思えるかもしれません。でもシートが2座独立式になっているので、幅のスペースはゆったりした印象です。
「ゴルフトゥーラン」の荷室
ラゲッジスペースはバックドアの開口部がスッキリと切り取られた形になっているので荷物の出し入れがしやすいです。
床下にはトノカバーの収納スペースもあるので、無駄がありません。パワーテールゲートになっているので、開け閉めも便利ですね。
3列目シートは5:5で収納することができ、2列目も3席独立で収納することができます。
さらに助手席も前に倒すことが出来るので、サーフボードの様な大きい物を載せることもできちゃいます。
フラットにする操作もレバー一つで簡単にシートを前に倒す事が出来るので、女性1人もらくらくフラットにすることができます。
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