新車情報

スズキ「バレーノ」の良い点・欠点(5人乗り)価格141万~、燃費24.6km/L、ターボあり

バレーノは2016年3月に日本で発売が開始された新型車で、生産はインドの現地工場から行われ、世界各地へと供給されています。
日本で販売される車両ももちろんインドから送られてくるので、輸入車の扱いとなります。
プラットフォームは、Bセグメント用に新開発したものを採用しており、室内の居住性・荷室容量もしっかりと確保しており、バランスの取れた仕上がりとなっています。

装備面でも本皮シートやステアリングにテレスコピック調整を付けるなど、このクラスの日本車にない装備が充実しています。
同じ車格のスイフトより1回り大きい3ナンバーサイズになりますが、前輪タイヤの切れ角を大きめに設計したことで最小回転半径4.9mと取り回しも良く、運転のしやすい車種です。

バレーノの良い点(メリット)

①1.2L車がコスパも良くおススメ

優れた燃費性能と力強い走りを高次元で両立させた1.2Lデュアルジェットエンジンを搭載した新型バレーノは、JC08モード24.6km/Lと低燃費を実現しています。(ターボ車のXTは20.0km/L)

1.2L車は平成32年度燃費基準を達成しており、自動車取得税は60%・自動車重量税は50%の減税対象になるなど、環境面にもお財布にも優しい仕様となっています。
ターボ車はハイオクになるので、維持費を考慮すると1.2L車がおススメです。

②1.0Lターボは抜群の走行性能

1.2L直列3気筒エンジンと1.0L直列3気筒ターボを搭載した新型バレーノは、1.2L車が最高出力91馬力・最大トルク12.0kgm、1.0Lターボ車が111馬力・16.3kgmとパワフルなスペックとなっています。

特に1.0Lターボ車は、低排気量ながら出力は1.5L並み・トルクは1.8L並みとなっており、坂道や高速走行もすいすいと走ってくれます。コンパクトカーでも走りも楽しみたい方には、バレーノはおススメの1台です。

③ゴルフバッグが横置き可能

フル乗車で奥行き660mm×幅1,050mm×高さ725mmの新型バレーノは、ハッチバックながら320Lの荷室容量を確保しています。
上下2段で高さの変えられるラゲッジボードを標準装備しており、シーンに合わせて使い分けが出来ます。
またラゲッジボードは折りたたみ式なので、使わないときも場所を取りません。

横幅は最小が1,050mmですが最大値は1,390mmもあり、コンパクトカーでは珍しく9.5インチのゴルフバッグも横積み可能となっており、大満足のラゲッジスペースです。

④軽自動車並みの価格設定

新型バレーノは、1.2L車が141万円~154万円・1.0Lターボ車が161万円~172万円の価格設定でレーダーブレーキサポートⅡとは言え先進の予防安全装備なども標準装備となっています。
最近は軽自動車でも予防安全装備はオプション扱いで、150万円~といった価格設定はざらにあるので、その点を考えると割安に感じます。

室内幅も1,440mmと一般的なコンパクトカーよりは広く、ファミリーカーとしても十分使えるので、ちょっとゆとりのある車種が欲しいといった方には最適かも知れません。

⑤5ナンバー並の取り回し

全長3,995mm×全幅1,745mm×全高1,470mmの新型バレーノは、全幅こそ3ナンバーサイズですがその他の項目は5ナンバーサイズに収まっており、女性や車歴の浅い方でも扱いやすい大きさとなっています。

また新プラットフォームの採用により前輪タイヤの切れ角を大きめに設計した事で、最小回転半径は4.9mと5ナンバーサイズ並みの取り回しの良さとなっています。(スイフトが4.8m)狭い路地や駐車場での運転もスムーズにでき、運転のしやすい車種になります。

バレーノを中古車検索

バレーノの欠点(デメリット)

①安全装備は歩行者は対象外

全車に先進の予防安全装備であるレーダーブレーキサポートⅡを標準搭載した新型バレーノですが、ミリ波レーダーのみで車輌にしか作動せず、歩行者は作動対象外です。

またセンサーはフロントエンブレム部分に付いており、フロントガラスにカメラが付いているものと違い、雨天時は検知機能がかなり劣ります。最近は軽自動車でもミリ波レーダーとステレオカメラの両方を併用したものも出てきており、その点ではかなり遅れている感は否めません。

②死角部分が多く、注意が必要

新型バレーノは、全体的に窓ガラスの面積が狭い&三角窓が付いていない(前方)のが難点です。
まず三角窓部分ですが、本来あるべきところは黒いパネルに覆われており、斜め前方の視界は良いとは言えません。
交差点など右左折の際にはしっかりと確認しないと、ちょっと怖いです。

側方はしっかりと三角窓があるのでその点は良いですが、後方の視界では車の形状がハッチバックになっている事から、サイド&リアガラスが小さく死角になる部分が生じます。購入前に一度試乗をしてみる事をおススメします。

 

※ガリバーで非公開在庫が探せます。

メーカー別・試乗レポート一覧へ移動します。
トヨタホンダ日産スズキダイハツスバルマツダ三菱

ピックアップ記事

  1. カローラスポーツ・ハイブリッドG“Z”(外観・内装の評価)後部座席は狭い
  2. N-VAN+スタイルFUN(外観・内装の評価)フルフラットな荷室で車中泊にも◎
  3. 新型ジムニーXC(外観・内装の評価)乗り心地は良くなったけど後部座席は狭い
  4. トコットX“SAⅢ”(外観・内装の評価)死角が少なく視界良好で運転しやすい
  5. スペーシアギア(外観・内装の評価)シート・荷室も防水のアウトドア仕様

関連記事

  1. CX-5の全体画像

    新車情報

    マツダ「CX-5」の良い点・欠点(5人乗り)ディーゼル燃費18.0km/L、246万円~

    新型CX-5は2016年12月に日本で発売が開始したクロスオーバーSU…

  2. NSXの全体画像

    新車情報

    ホンダ・NSX(新車情報)価格2370万~、燃費12.4km/L

    NSXは2005年12月に初代が生産終了していましたが、10年振りの2…

  3. 新車情報

    スバル・BRZ(新車情報)価格243万~、燃費12.4km/L

    BRZは2012年3月に日本で発売が開始された新型車になります。トヨタ…

  4. クラリティ フューエル セル

    新車情報

    ホンダ・クラリティフューエルセル(新車情報)価格766万~、燃料電池自動車

    クラリティフューエルセルは、ホンダで初の量産燃料電池自動車として開発さ…

  5. GT-Rの全体画像

    新車情報

    日産・GT-R(新車情報)価格996万~、燃費8.8km/L

    GT-Rは2007年12月に日本で発売が開始され、スカイラインGT-R…

  6. アクセラの全体画像

    新車情報

    マツダ・アクセラ(新車情報)価格176万~、燃費30.8km/L

    新型アクセラは、2013年11月に日本で発売が開始され現行モデルで3代…

最近の記事

  1. ザ・ビートル「デザインマイスター」試乗記、スムーズな加速でキ…
  2. VWビートル(外観・内装の評価)後部座席は窮屈、荷室は難あり…
  3. RAV4アドベンチャー2.0L試乗記(走り・加速性能)静かで…
  4. RAV4(外観・内装の評価)後部座席、荷室ともにゆったり広々…
  5. スペーシアギア試乗記(走り・加速性能)ターボとパドルシフトで…

最新!試乗レポ

  1. ワーゲン・ビートルの全体画像
  2. 新型RAV4の全体画像
  3. スペーシアギア「XZターボ」の全体画像
  4. ホンダ「インサイト」EXの全体画像
  5. MINIクロスオーバー・クーパーDの全体画像
  1. フリード+の全体画像

    ホンダ

    フリード+ハイブリッドEX(外観・内装の評価)後部座席はやや狭い
  2. 新型ジムニーの全体画像

    スズキ

    新型ジムニーXC(外観・内装の評価)乗り心地は良くなったけど後部座席は狭い
  3. SX-4 Sクロスの全体画像

    スズキ

    SX-4 S-CROSS(外観・内装の評価)後部座席は広め、リクライニングできる…
  4. ホンダ「インサイト」EXの全体画像

    ホンダ

    インサイト(外観・内装の評価)後部座席は広く、荷室はゴルフバック4個分
  5. トゥインゴの全体画像

    輸入車

    ルノー「トゥインゴ・インテンスCT」(外観・内装の評価)ルーフが開閉でき開放的!…
PAGE TOP