BRZは2012年3月に日本で発売が開始された新型車になります。トヨタの86とは兄弟車の扱いになり、生産はスバルの群馬工場で行われています。2016年にはビッグマイナーチェンジを行い、MT車では最高出力・最大トルク共に向上したほか、新たにトップグレードである「GT」が設定されています。
ラインアップは5グレードから構成されており、価格は267万円~337万円の設定で、全グレードにマニュアル車が用意されています。86に比べると走行・操縦安定性が高くなっており、スポーツカー初心者の方にもおススメの1台です。
BRZのメリット
①MT車は207馬力・21.6kgm
2.0L水平対向エンジンの搭載・、MT車用には専用吸排気システムを採用した事などにより新型BRZは、6MT仕様が旧型より7馬力・0.7kgm向上し、最高出力は207馬力・最大トルクは21.6kgmとパワフルなスペックとなっています。(6AT仕様は200馬力・20.9kgm)
また6MT車はファイナルギヤ比も引き上げられており、発進時からの加速がさらに力強くなったほか、高速回転域での加速を向上させています。
②全米ナンバー1の安全性
フロント・キャビン・リアそれぞれ求められる役割に合わせた3ゾーンマネージメントという考え方を採用した新型BRZは、キャビン周りの骨格をかごのように取り囲む環状構造となっています。また高張力鋼版を多用した事で、高剛性なキャビンを実現しています。
米国IIHS(道路安全保険協会)の衝突時の安全性能テストでは、2014年型のBRZが最高の栄誉となる「トップ・セーフティ・ピック」を受賞しており、前面衝突・後面衝突・側面衝突・ルーフの強度テストの全ての項目で最高評価を受けています。
③グリップ重視のセッティング
新型BRZは、サスペンションはショックアブソーバーのバルブ構造の見直しにより減衰力を変更・スタビライザーの強化などにより、操縦安定性が向上しています。
86は前輪のサスペンションは柔らかめ・後輪は硬めでドリフト重視でしたが、BRZは前輪が硬め・後輪は柔らかめに設計されており、グリップ重視のやや落ち着いたセッティングとなっています。どんな方でも安心してスポーツ走行が楽しめるように開発されており、運転歴の浅い方にもおススメです。
④質の高い走りのGTに注目
新型BRZは、新設定された最上級グレードのGTにカスタムスーパーカーでは定番とも言えるブレンボ製の17インチ対向4ポットフロントディスクブレーキ・17インチ対向2ポットリアディスクブレーキを搭載しています。トヨタの86には設定がなく、チューニングカーには欠かせない装備です。
また足回りには、専用の17インチアルミホイールとザックス製の高性能ダンパーによりさらに操縦安定性に磨きがかかり、運動性能を引き上げています。
BRZのデメリット
①バックモニターは必須か
新型BRZは、前方・視界はフロントガラスが大きく、ボンネットの先端も見切りが良い事もあり良好です。側方もサイドガラスの面積が大きくこちらも申し分はありません。
しかし、斜め後方の視界は、Cピラーがかなり太く死角になる部分が多くなっています。また後方視界はリアガラスの面積が小さい&リアワイパーが付いていない事もあり、ただでさえあまり視界が良くないのに悪天時は最悪の状況です。バックモニターは付けておくことをおススメします。
②雪国には向かない
FR仕様の新型BRZは普段の走行性能は抜群ですが、雪道となるとからっきしです。ちょっとした雪なら後輪にチェーンを巻くかスタッドレスタイヤを履けば何とかなる事もありますが、どかっと降ると諦めた方が良いかもしれません。特に坂道の途中で止まってしまうとスタッドレスを履いていても滑る事が考えられるので、雪道を運転する際には注意が必要です。
また最低地上高は130mmしかなく、ちょっとの段差でも車体の底を擦ってしまうかもしれません。雪見だけでなく、普段のコンビニの駐車場や急なスロープなども気を付けた方が良いです。
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