マツダCX-3「20Sプロアクティブ」を実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。
CX-3「20Sプロアクティブ」の走行性能
では早速CX-3に試乗してみます。実はモデルチェンジ前のディーゼルエンジンのCX-3には乗ったことがありました。CX-3の運転席の座り心地はコンパクトSUVとは思えないほどの座り心地です。
ボンネットの先も良く見えて運転しやすい
着座位置がSUVなので高めに設定されていて視界が良く、ボンネットフードやその先も良く見えて、運転しやすいです。
アクセルペダルもオルガン式のペダルになっているので、フロアにつけたかかとがずれにくく、ペダルコントロールがしやすいです。
運転席は快適な乗り心地
マツダは車を人間に合わせて作る「人間中心の設計思想」に長年取り組んでおり、運転中の理想的な姿勢はどうあるべきか、理想的な視界とはどうあるべきかを長年研究してきたメーカーです。
だからCX-3の運転席は自然に車に向き合えて一つになれる感覚になる座り心地になっているのです。
実際に走行した感想としては、エンジンが2.0Lと大きく、スカイアクティブGというエンジンが排気量以上のフラットなトルク感を与えてくれるので、ディーゼルエンジンのトルクフルな感じとはまた違った力強さを感じることができるので楽しいです。
伸びがある加速が気持ちいい
エンジンはボディーに対してみれば大きいので、あまり回転数を上げて走ることはありませんし、今回の試乗コースは市街地なので軽くアクセルを踏んで流す程度でよいのですが、2500回転以上になるとエンジンの振動がステアリングに伝わる感じで騒々しい感じも受けます。
追い越し車線を走行して、車を抜くときは回転数がある程度高くなるとパワーがこみ上げてくるように加速してくれるので、ディーゼルの走り出しからモリモリ加速する感じとはまた違って、伸びがある加速で気持ちが良いです。
足回りは固い印象はありませんが、道路の継ぎ目やざらついた路面では、突き上げ感を感じる程度なので、不快要素にはならない程度です。
ハンドリング性能は抜群
マツダ車全般に言えることだと思いますが、カーブでも交差点でも車線変更の時でも、ハンドルを切った分だけ思いのままの動きをスムーズにしてくれるので、走行していても気持ちが良いです。
CX-3を約6km走行させてもらいましたが、コンパクトSUVなのに乗り心地も抜群、ハンドリングも抜群、走行性能も満足できる、運転していて本当に楽しい車です。
CX-3の安全性能
ここからはCX3の安全性能についてみていきましょう!マツダは先進安全技術「アイアクティブセンス」を搭載しています。自動ブレーキだけでは終わらないマツダの先進安全技術はどんなものか紹介します。
歩行者検知の自動ブレーキ
まず俗にいう自動ブレーキをマツダでは「アドバンス・スマート・シティー・ブレーキ・サポート」(アドバンスSCBS)という長いネーミングになっています。
アドバンスSCBSはカメラで前方の歩行者や先行車を検知して、ブレーキを自動制御して衝突回避をサポートします。
前後対応の踏み間違い防止機能
AT車では「AT誤発進抑制制御」(前進・後進)がついており、ペダルやシフト間違い時の急発進をエンジンの出力を制御して抑制します。
ドライバーの運転疲労を軽減する機能としては、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」(MRCC)と「アダプティブ・LED・ヘッドライト」(ALH)、「ブラインド・スポット・モニタリング」、(BSM)「リア・クロス・トラフィック・アラート」(RCTA)を紹介しておきたいと思います。
ミリ波レーダーによる追従走行
まずMRCCはミリ波レーダーで先行車との速度差や車間距離を認識し、先行車との車間距離を保ちながら追従走行してくれます。これにより高速道路の長時間走行などは、からりドライバーの負担が軽減されています。
対向車に眩しい思いをさない自動ハイ・ロービーム
次にALHは夜間の走行でも面倒な操作なしでも昼間の様に見やすい状況を作りだしてくれます。具体的には、40km/h以上での走行時に相手車両に眩しい思いをさせることなく、ハイビームの優れた視認性を確保するグレアフリーハイビーム。
40km/h以下の時は左右方向をワイドに照らし出し、夜間の交差点などでの視認性をアップするワイド配光ロービーム。
そして95km/h以上の走行時にヘッドライトの光軸を自動で上げ、より遠方の視認性を向上するハイウェイモードでドライバーの安全でストレスフリーな視界確保に貢献しています。
サイドミラーに接近車両を表示
最後にBSMとRCTAです。BSMは15km/h以上での走行時、隣車線上の側方や後方から接近する車両を検知すると、検知した側のミラー鏡面のインジゲーターが点灯してドライバーに通知します。
その状態でウィンカー操作するとインジゲーターが点滅して警告音が鳴ります。後退時も同様にRCTAが作動してバックで出る際に接近してくる車両を検知してドライバーに警告し、安全確認をサポートします。
他にも「交通標識認識システム」(TSR)や「車線逸脱警報システム」(LDWS)「ドライバー・アテンション・アラート」(DAA)など様々な機能によってドライバーの安全と疲労軽減に寄与しているのです。
CX-3の最高燃費は23.0km/L
気になるCX-3の燃費をみてみましょう。ここではカタログ載っているJC08モードの燃費と、口コミサイトやサービスマンの持っている実燃費情報をまとめて紹介したいと思います。
(円) | ガソリン車 | クリーンディーゼル | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
20S | 20Sプロアクティブ | 20SLパッケージ | XD | XDプロアクティブ | XDLパッケージ | ||
2WD | JC08 | 17.0 | 17.0 | 17.0 | 23.0 | 23.0 | 23.0 |
実燃費 | 14.4 | 14.4 | 14.4 | 17.6 | 17.6 | 17.6 | |
4WD | JC08 | 16.6 | 16.6 | 16.6 | 21.0 | 21.0 | 21.0 |
実燃費 | 14.1 | 14.1 | 14.1 | 15.9 | 15.9 | 15.9 |
ガソリン車の実燃費は14.4km/L
CX-3のガソリン車のJC08モード燃費は17.0km/Lで実燃費だと14.4km/Lまで下がってしまいます。(2WDの場合)
燃費達成率は84.7%とガソリン車ではかなり良い結果です。スカイアクティブGエンジンのもつ高圧縮比を実現した高効率直噴ガソリンエンジンだから出来る低燃費さでしょう。
ディーゼルの実燃費は17.6km/L
ディーゼルの場合はJC08モード燃費が23.0km/Lで実燃費は17.6km/Lとなっています。(2WDの場合)燃費達成率は76%とガソリン車には劣りますが、達成率はそれでもよい結果と言えます。
今回試乗したコースでは全長6kmの市街地メインの走行で12.5km/Lでした。高速道路や長距離走行になればさらに低燃費になることは間違いありません。
CX-3「20Sプロアクティブ」の試乗記まとめ
今回はマツダ渾身のCX-3のガソリン車を試乗で堪能してきました!ディーゼルも乗ったことがありますが、ディーゼルとはまた違った加速感を持っており、伸びかある走りが気にいりました。
デザインもマツダの「魂動」デザインでこだわり抜かれたエクステリアと上質なインテリアでとてもコンパクトSUVとは思えない作りです。
今回の試乗レポートでCX-3が気になった方は、是非マツダのディーラーに足を運んで実際に見て乗ってみてはいかがでしょうか?
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