ルノー「トゥインゴ・インテンスCT」の外観と内装を見てきたので画像つきでご紹介します。
フランスパリで信頼と実績を積み上げているルノー、歴史ある建築と現代アートが溶け合うこの国で、個性的なスタイリングで認められている車が「トゥインゴ」なのです。
現在のトゥインゴは3代目となり、メルセデスベンツとの提携によってエンジンレイアウトが従来のFFから一転してRRになっているところも面白ポイントになっています。
エクステリアは近年のルノーのデザインアイコン「サイクル・オブ・ライフ」に則っており、往年の名車ルノー5の印象を強く感じます。
エンジンも1000ccのNAと900ccのターボと小さいながらも、その小さな排気量を感じさせない力強さがまた一つの魅力として加わっています。
そんなルノーのトゥインゴの魅力をもっと深く掘り下げて見たくなり、ルノーの販売店に足を運んで試乗させて頂きました。
試乗車はトゥインゴ・インテンスキャンバストップ(ターボ900cc)
今回試乗させて頂いたトゥインゴはルーフの開閉が可能なインテンスキャンバストップで価格は2,040,000円からとなっています。
エンジンは900ccのターボチャージャー付直噴3気筒エンジンです。最高出力は90ps/5,500rpmで最大トルクは13.8kgm/2,500rpmとなっています。
特徴としては国産車ではあまりお目にかかることが少ないRR駆動です。後ろにエンジンを設置して後輪が駆動するタイプなので、非常に小回りが利くところが魅力の一つです。
エンジン自体も小さいですが、ターボチャージャーの効果もあり低回転域から最大トルクを発生させるところが特徴で、近距離の走行や市街地走行でもメリハリをつけた走行が楽しめそうですね。
トゥインゴのボディーカラーは全5色となっており、オーソドックスなホワイトのブランクリスタル、明るい黄色のジョンエクレールや情熱的な赤色のルージュフラムM、スポーティーな青色のブルーメディテラネM、そして今回の試乗車は晴天の空の様なブルートラジェというカラーでした。
トゥインゴは他にもインテンスキャンバストップの他にもインテンスやゼン、GTというグレードもあります。それぞれ気になる価格をみておきましょう。
(円) | ゼン | インテンス | インテンスCT | GT |
---|---|---|---|---|
EDC | 180万 | 194万 | 204万 | 239万 |
5MT | 177万 | – | – | 229万 |
トゥインゴ・インテンスCTの外観
それではローレンス・ヴァン・デン・アッカーが提唱するルノーのデザインアイコン「サイクル・オブ・ライフ」に則ったトゥインゴのエクステリアを見ていきましょう。
「トゥインゴのボンネットを開けて下さい!」って言われたら、9割以上の方は迷った挙句開けられないのではないでしょうか?
トゥインゴのボンネットはフロントグリルの一部を2か所引っ張って鍵穴とレバーを露わにしてからボンネットを上げるのではなく、手前にスライドさせます。
この開閉手法をとっている車は私が知っている限りはトゥインゴのみです。
フロントマスクは3種類のライトが特徴的で、上からハロゲンのヘッドライト、中段がLEDのポジションランプ、そして下段がフォグランプになっています。
ポジションランプだけがLEDで少しアンバランスな感じがありますが、全てLEDにすることもオプションで可能です。
左右のヘッドライトをグリルでつなぐ特徴的なデザインテイストは往年の名車ルノー5と良く似ています。
リアデザインはハッチバックで可愛らしいデザインです。一見だけだとメルセデスベンツのスマートフォーフォにも良く似ています。
ブラックをベースとしたハッチバックにルノーのロゴとトゥインゴの文字が比較的大きくはいります。
ルーフスポイラーがついていることでデザイン性を更に高めていますね。リアの下を覗きこんでみると横置きのマフラーがレトロな感じです。
サイドのデザインは15インチのアロイホイール‘ARGOS’が装着されています。
アロイホイールも中々聞き慣れない言葉だと思いますが、アルミホイールを同じです。アロイ=合金という意味ですが、外車ではよく使用されてワードです。
デザインは6本スポークで切削光輝だからスポーティーに仕上がりますね。サイドプロテクションモールもブラックがアクセントになっており、コンパクトカーに出てしまうチープ感を和らいでいます。
ボディーのサイドラインも標準で付いていますが、お好みのテカールにオプションで替えることもできます。オシャレなパリジャンに愛され続けているトゥインゴなので、個性的にきめたいところですね。
後部ドアはCピラーへのヒデゥンタイプにしたことによりパッと見た感じは3ドアにも見える様なデザインになっています。
トゥインゴのルーフ
そしてトゥインゴ・インテンスキャンバストップで一番のポイントはルーフが開くところです。車内のスイッチ一つでルーフ全体が大きく開きます。開き具合もお好みで調整できるのが嬉しいです。
触ってみるとクロスでできている様で、素材を聞いてみたところ防水素材で作られているそうです。耐久性は強いとのことですから雨漏りとかの心配は当然ありません。
キャンバストップを空けて走行すれば、オープンカー気分で心地良い風が車内に入ってきます。晴れの日は全開にしてドライブがしたいです。開閉も約10秒程度なので急な雨でも濡れることなく閉めることができます。
小さくて可愛いトゥインゴですが、随所にオシャレポイントが散りばめられており、デザイン性の高さをマジマジと感じさせられました。
トゥインゴ・インテンスCTの内装
車内を見てみるとシンプルの一言ですが、その中にもデザイン性の高さを感じるパーツも多くありました。
まず車内のサイズはエンジンを後部に設置したことにより全長を100mm短縮しながらも車内長は130mmも延長させています。
車内の印象の大半を占めるインストゥルメントパネルはボディーカラーと同様のブルーインテリアでまとめられています。シートもインテリアカラーとコーディネートされています。
ステアリングはチルトするレザーステアリングです。カラーコーディネートされたスポークも可愛らしくなっています。
スイッチ類は国産車とは違い、ステアリング周りに配置されているのでゴチャゴチャしていません。
握った感じはレザーが割と柔らかいので、握りやすくて個人的は好きな感触です。ステッチの感じもいいですね。
シフトノブも握りやすいポップな丸い形状のレザーシフトノブを採用しています。シフトノブのベースがプラスチック製で少しチープな感じが出てしまっているのが少し残念です。
シフトノブと接する所にセンターコンソールボックスが配置されています。蓋付きの小物入れで蓋もトレーとして使用できます。こちらもボディーカラーとのコーディネートになっています。
ラジオが標準装備です。ここにナビをオプションで装着することもできますが、サイズの関係上7インチナビしか入れることが出来ないそうです。
多くの方はナビの変わりにスマートフォンをスマートフォンクレードルに入れて使うみたいです。
メーターはドライバーの正面に配置されたシンプルで見やすいです。外車なのでトゥインゴの様にコンパクトカーでも200km/hまで表示されて様になっています。
シートはファブリックシートです。コンパクトカーのシート何てと侮るなかれ、シートの腰の部分が盛り上がっており、座った時の腰の負担が凄く軽減されています。シート形状もドライバーを包み込み様に出来ておりクォリティーの高さを感じます。
トゥインゴの後部座席は窮屈
後部座席の空間は若干窮屈です。特に気になるのはヘッド周りです。175cm以上身長がある方はかなり窮屈に感じることでしょう。
頭はルーフに当たってしまいます。救いなのは、ニールームがゆったりとしているので、足は前席シート下に逃がせます。
それにしても窮屈さは気になるポイントでしょう。大人4人での乗車は難がありますね。
後部の窓はスライド式ではありませんので、ほんの喚起程度にしかならないと思います。
荷室はエンジンが詰まっているので、通常時の利用では174L程度となっており、あまり多くを収納することができません。
ただし、リアシートを倒して助手席も倒すことにより980Lまで広げることが可能です。
1人で出かける方であれば長い荷物やアイテムなどを積み込んで出かけることも可能です。大人数でワイワイ出かけると言うよりは1人や2人で出かけるのに適したクルマだと思います。
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