日産

デイズルークスXターボの試乗記(走り・加速性能)ターボが無いと非力

日産デイズルークス・ハイウェイスターXターボを実際に試乗運転してきた感想を書きたいと思います。

デイズルークスのハンドル

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デイズルークス・ハイウェイスターXターボの走行性能

まず運転席に座って最初に感じるのは視界が良いことです。天井が高く窓が大きいのでとにかく視界が良く、フロントサイドのガラスも相まって見切りも悪くありません女性にも安心して運転して貰えそうです。

デイズルークスの視界の広さ

アクセルをしっかり踏まないと加速しない

さっそくディーラーを出る時に感じるのですが、出足はエコよりなのか中々思うように加速してくれません。しっかり踏み込まないと周囲の車の流れに乗れず後続車に迷惑をかけてしまうほどのもたつきです。

一度スピードが乗ってしまえばターボ搭載で馬力も64psあるので加速が良くなります。低速から加速する時も、トルクが10.0kgf・mあるのでアクセルも重めで踏んだ分だけしっかり加速してくれます。

しかしアクセルを戻すとみるみる減速してしまい、そこから追加でアクセルを踏み足すと反応が鈍くトルクがあまりないように感じてしまうのです。この点はちょっとマイナスです。

デイズルークスのタイヤ

急な上り坂でもストレスなし

急な登り坂は回転数3000rpm位まで上げれば十分登って行ってくれるのでストレスは感じません。ただターボ車と言う割にはいつタービンが回っているのかがメーター等でも表示されないので非常に分かりにくいです。

良く言えばタービンが回っていても走行音が静かと言うことになるのでしょうが、私はあまりタービンの効果が無いのかなとも感じてしまいます。

左折する時は乗り慣れない車だと死角が把握できず運転が慎重になりがちです。しかしデイズルークスは先にも紹介したサイドのガラスのおかげで視界が良好で安心して曲がることができます。

デイズルークスのメーター

ハンドルの切り味は非常に軽いですが、軽いだけで左に寄せたいと思ってハンドルを切っても思った様に寄っていない「ちょっと運転が下手になったか?」と思うほどです。これはハンドルが軽いせいなのかなと信じたい。

最初は女性向けの車なのかなと思いながら試乗していましたが、視界が良いことやハンドルが軽いことは女性にも向いていますが、ターボ車で出足がもたつく様ではNA(ターボなし)だとどんな走り出しをするのか正直不安も感じます。

今回ターボ付きのデイズルークスに試乗しましたが、この車にはターボがないとかなり非力になってしまうのではないかと思います。なのでターボは必需品です。

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デイズルークスの安全性能

安全性能も充実しています。まずアラウンドビューモニターです、CMでもお馴染みになってきていますが、空から車を見下ろした様な視点で自分の車と周囲を確認できるのでスムーズに駐車することができます。

実際に使ってみると便利で、シフトレバーを「R」に入れるだけでルームミラーにモニター映像が表示され自分の乗っている車の前後左右の状況が手に取ったように分かります。
例えて言うならばゲーム感覚で車庫入れしている感覚で一度使ったら手放せなくなるかも。

デイズルークスのシフトノブまわり

「自動ブレーキ」はお守り程度

試乗前に衝突回避をサポートする「エマージェンシーブレーキ」の説明を聞いたのですが、レーザーレーダーで前方を検知して危険を察知してくれる結構な優れもの、しかしその効果は30km/Lまでで15km/L以下ならば衝突は回避できるそうです。

本当に実用的に使うのであれば60km/Lくらいまでは対応できるようになってほしいですね。30km/L以下で走っている事よりもそれ以上で走行している事の方が多いと思います。いまの機能性では正直お守り程度としか言えません。

「踏み間違い防止」はおすすめ

「踏み間違い衝突防止アシスト」や「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」は良い機能だと思います。

デイズルークスの助手席側画像

お年寄りやタクシートライバーでも焦って踏み間違えて事故になるニュースを最近よく聞きます、そんな事故を減らすためにも「踏み間違い衝突防止アシスト」は全車種に標準装備することを義務付けても良いのではと思います。

VDCは私の乗っている車にも付いていますが、急なコーナーリングで凍結していたり、雪道を走るときなどに良く警告が表示されてVDCが横滑りを防止してくれています。この機能が無いと冬の寒冷地のドライブは怖いです。

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デイズルークスの燃費・実燃費

試乗した日の天気は晴れ、気温は8度くらいでした。時刻は少し西日が差す16時ごろでした。車にとってはちょっとだけ寒いですが、条件としてはそこまで悪いわけでもありません。走行距離は市街地幹線道路を約6km程度走りました。

デイズルークスの運転席画像

実際に走行した時の実燃費は13.8km/Lでした、カタログ燃費は22.2km/Lで軽のハイトワゴンではちょっと燃費は悪いかもしれません。ターボですがモーターアシスト等が全くないので燃費が伸びる要素がない為、燃費が悪いのも理解できます。

デイズルークスもターボ車でなければバッテリーアシストが付いているので若干燃費に影響があるかもしれません。しかしこのアシストは主に電装系へのアシストなので直接的にエンジンをアシストするのではないので影響があったとしても若干です。

では他のグレードのカタログ燃費と実燃費も見てみましょう。

駆動燃費km/LSX/ハイウェイスターX/
ハイウェイスターX Gパッケージ
ハイウェイスター Xターボ/
ハイウェイスター Gターボ
2WDJC08モード22.022.2
実燃費15.214.3
4WDJC08モード21.820.620.4
実燃費11.511.2

私が試乗した時の実燃費はそれほどかけ離れてはいなそうです。ターボなしはバッテリーアシストの効果なのか、はっきり分かりませんが燃費は約1km/L良いことがわかります。4WDはターボがあろうが無かろうが実燃費は殆ど変りません。

この実燃費はWEBサイトのe燃費や営業マンの話を基にしているので正確なわけではありませんが、試乗の時の実燃費と比べてもそこそこ信憑性はあると思います。

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デイズルークス・ハイウェイスターXターボの試乗記まとめ

今回試乗したデイズルークスは特にインテリアとアラウンドビューモニターの使い勝手、ボディーのカラーリングの豊富さでは非常に魅力的な車と感じました。

新型デイズルークスの全体画像

軽自動車なのにインテリア機能性はピカイチです。特に後席のシーリングファンやロールサンシェイド、後席のシート可動幅にゆったりした車高長は「小さい、狭い軽」という印象を覆し、「広々した快適な軽」という印象を強く受ける1台でした。

最近のコンパクトカーのカラーリングも豊富になってきていますが、デイズルークスのカラーリングの色のセンスが良く、目を惹くような色が多いのが評価UPです。

「アラウンドビューモニター」も一度体験すると手放せなくなるような優れもので、今後どんどん普及させることで死角を見落として接触事故を起こしたりすることが格段に減ると思います。

ただデイズルークスは燃費が思うように伸びない、他のメーカーの軽自動車はハイブリッドなどのモーターアシストで燃費を抑えていますが、デイズルークスは駆動に直接アシストするモーターがありません。

デイズルークス後方画像

また走行性能も今回試乗したターボ搭載車でも若干非力さを感じるくらいでしたので、ターボなしではどの程度のパワーで走れるのか不安を感じます。

近所で買い物や送り迎え程度で使用することが多い方ならばデイズルークスもおススメできますが、遠出や長い距離の通勤などで使用頻度の多い方にはあまりおススメできないと思いました。

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