日産

日産リーフの試乗記(走り・加速性能)予想を遥かに上回る加速の良さ

日産リーフの試乗レポ(外観・内装編)に続き、運転した感想をご紹介します。

リーフの運転席まわり

新型リーフの試乗レポはこちら↓


リーフの安全性能

安全性能は最低限の装備に留まっており、アラウンドビューモニターやSRSサイドエアバックなどは付いていませんでした。

装備としてついていたのは、エマージェシーブレーキ、車線逸脱警報、ビークルダイナミクスコントロール、ABSです。

エマージェンシーブレーキは前方の歩行者や車を検知し、衝突する危険性がある時はドライバーの回避行動を促します。ドライバーが回避行動をとらない時は自動的に緊急ブレーキを作動し衝突回避を支援します。

リーフのハンドル

車線逸脱警報はレーンマーカーを検知し走行車線から逸脱しそうな時はメーター内の警告灯とブザーで注意を喚起し、車を車線内に戻す操作を促します。ただしこの機能は60km/h以上で走行していないと作動しません。

リーフの運転席からの見晴らし

ビークルダイナミクスコントロールはセンサーによって運転操作や車速などを検知し、ブレーキ圧やモーター出力を自動的に制御します。滑りやすい路面やコーナーリングで発生する横すべりを軽減してくれるのです。

以上の様な安全装備は標準でついていますが、1週間の試乗では中々使うことはありませんでした。

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リーフの走行性能

ディーラーで車を受け取った時に営業マンから「Dで発進すると滅茶苦茶加速がいいので気を付けて下さい、エコモードならばガソリン車と同じようなフィーリングですよ」と忠告を受けて乗ったものの、やっぱりDで発進したくて試してみました。

リーフのメーター

すると、予想を遥かに上回る加速の良さ、ちょっとアクセルを踏んだだけで凄い加速をしていきます。それもそのはず、リーフのトルクは25.9kgf・mもあります。レスポンスの高い高設計モーターなので、踏んだ瞬間から最大トルクになっているのです。

リーフのシフトノブ

発進時の加速良さはガソリン車では中々体験できませんね。気になって100km/h出すのに何秒くらいかかるか計測してみましたが、6秒弱で100km/hまで加速します。ゼロヨンではガソリン車に負けるかもしれませんが、100mまでならば圧倒的にリーフが有利です。

エコモードにすると、アクセルを踏んでも加速は緩やかになります。ガソリン車の加速に非常に近くなります。アクセルを離した時の回生エネルギーも発生しやすくなるので、ジバッテリーの減りは抑制されます。

リーフのサイドミラー

ブレーキの効きは加速の割に悪いです。乗りはじめはブレーキの効きに慣れないので急ブレーキになることも多かったですし、停止時のブレーキの踏みが甘いとクリープ現象が強く、スーっと前に進んでハットしたことも多かったです。

ハンドルは非常に軽くスルスル回ります。加速が良くスピードを出すことが多いのでもう少し重くしてくれないと安定した走りができないと個人的な所見ですが感じました。

カーブは安定して走行していてスムーズでした。リチウムイオンバッテリーを高剛性EV専用プラットフォームの中央床下に搭載したので、優れた重量バランスと低重心になっているのが効果として表れています。

気になる走行時の走行音ですが、電気自動車なのでメチャクチャ静かです。ただしインバーターのキーの高いキーンという音は常に発しているので、気になる方には耳障りになるかもしれませんね。

また歩行者や自転車を追い越す時も、車の音が静かすぎるので、人がこちらに気付いているか否かが分からず非常に不安になりました。スピーカーで走行音は出していますが、本当に聞こえるのかが疑問です。(運転している時は全然わかりませんでした)

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リーフの電費

電気自動車の気になる燃費ですが、ここでは燃費ではなく電力なので「電費」という言葉を用いります。電費というのは1kwhで走行できる距離のことをいいます。例えば平均電費7km/kwhは1kwhで7km走るということになります。

リーフのメーターまわり

気になるカタログ電費は以下の通りです。

交流電力量消費率SXG
24kwh114Wh/km114Wh/km114Wh/km
30kwh117Wh/km117Wh/km117Wh/km
一充電走行距離SXG
24kwh228km228km228km
30kwh280km280km280km
平均電費SXG
24kwh9.5km/kwh9.5km/kwh9.5km/kwh
30kwh9.3km/kwh9.3km/kwh9.3km/kwh

今回試乗した30kwhのリーフの平均電費はカタログでは9.3km/kwhでした。これは1kwhで9.3km走ることができ、30kwhでは280km走行することができます。ではフル充電で本当にこれだけの距離を走破することができるのでしょうか。実際に検証してみました。

街乗り

まず街乗りでの計測です。街乗りでは平坦な市道をトータルで80kmほど走行して見ましたが、平均電費はカタログ値通り9km/kwhの電費を記録しました。街中ではアクセルを踏み続けることが少ないので、消費電力も抑えられて、回生エネルギーも効率良く発生させることができます。

少し流れの良い郊外の国道を110km走行して見ましたが、街乗りよりも若干電費は下がり7.5km/kwhになりました。郊外では信号機が少なく常に加速している状況が多くなるので電力消費が高くなります。

ちなみに同じ郊外の国道でも、上りでは電費は4km/kwhくらいになり、下りでは9~10km/kwhとその差はかなり生じます。そのため、充電の少ない状態で登坂に差し掛かると、表示されている航続可能距離がみるみるうちに下がっていくので充電切れにならないかハラハラしてしまいます。

下りに差し掛かると航続可能距離は再び増え続けていく現象が起きるのです。山道を走る時はなるべく充電した状態で走行することをおススメします。

高速道路は過酷

最後に高速道路です。高速道路は電気自動車にとってはかなり過酷な状況であるということを先に述べておきます。常にアクセルを踏んでいないとアクセルを離した瞬間に減速していきます。

モーターを常に高回転させて、回生エネルギーも発生しないため、60kmの走行での平均電費は3.0km/kwhと最低を記録しました。高速道路を時速100km/hで走行した場合はこれ以上電費を伸ばすことは困難です。

これを言い換えれば、全て高速での走行であった場合はフル充電で挑んでも約90kmで充電切れになってしまうということです。最近はPAにも急速充電器が増えていますが、90km毎に充電するのは面倒ですね。

しかも急速充電は30分で80%しか回復しないので、一度の急速充電で走行出来る距離は70km程度となるのです。例えば東京から大阪までの500kmをリーフで走行しようとした場合、30分の急速充電を最低6回しないといけないため、充電だけで3時間費やすこととなります。

リーフの充電

リーフの充電している所

また、急速充電器は必ずしも空いているとは限りません。PAや日産のディーラーには1台しか設置がないことも珍しくありません、もし先客があった場合は更に待ち時間が長くなります。

私も1週間で4回ほど急速充電しに日産のディーラーに行きましたが、2回先客がついていました。しかも1回は充電したままオーナーが行方不明になっており、余分に20分くらい多く待たされてしまいました。

そんな事態も想定し、高速道路での走行は事前に急速充電のエリアの把握と時間に余裕を持って出発しないと痛い目に会うことになります。

今回の試乗でトータル700km弱走行しました。上記計測で走行した市街地、郊外、高速道路を含み、走行割合は市街地4:郊外4:高速道路2の割合で走行した結果平均電費は約7.2km/kwhとなりました。

この電費であれば1回のフル充電で約216kmの走行が可能ということになります。実際に216km走行するとなると1L130円のガソリンで燃費10km/L走行する車であれば、約2,800円程度かかりますが、電気代に換算すると深夜電力で200円程度です。(地域や契約により個人差があります)

月1000km走行に必要な電気代たった1,000円程度

月間1000km走行する方であれば、ガソリン代は13,000円かかりますが、電気代で換算すれば1,000円程度となり12,000円もコストカットすることができるのです。車と比べても格段にコストを下げることができます。

日産で月2,000円でスタンダードプランに入会すれば外出時の急速充電は無料ですることができるのです。これさえ入っていれば安心ですし、仕事の帰りや休日にディーラーで充電してもらうというのも手ですね。

電気自動車では電費良く走行距離を稼ぐ走りを意識しないといけません。走行速度を上げず、加速減速を減らし一定に走ること、そしてフットブレーキを多用しないことがコツです。

モーターは速度を上げず、一定の方が消費を抑制できるので、これらを意識した運転が必要になってきます。

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リーフの試乗記まとめ

電気自動車リーフは1回の充電で約200km程度走ることができるのでかなり実用的になってきています。家庭用でも200Vの電源を取れれば11時間でフル充電にすることが可能なので、片道100kmまでの通勤ならば会社を往復することも可能です。

日産リーフの全体画像

家庭用の充電器も10万円程度の初期投資で設置できるので、現在ガソリン車に乗っている方はガソリン代と充電器設置代や充電の電力代などのラーンニングコストと比較してみてください。

リーフのインテリアは若干チープに感じるところもありますが、走行性能は2400ccのガソリン車よりも加速もトルクも良くスムーズな走りが体感できました。今まで電気自動車はゆっくり、もったり走るイメージを持っていましたが、今回1週間借りたことでそのイメージは覆りました。

リーフの後方画像

乗ってみると凄さが分かるリーフ、毎日の走行距離が多い方は是非日産のお店に行って体感してみてください。

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