NSXは2005年12月に初代が生産終了していましたが、10年振りの2016年8月に復活しています。初代モデルはMT車が800万円・AT車が860万円といった価格設定でしたが、新型NSXは3倍の2,370万円と国産スポーツカーでは唯一の2,000万円の大台を突破しています。
もちろんグレードアップしたのは価格だけでなく、スペックはシステム最高出力は581馬力・最大トルクは65.9kgmと世界のスポーツカーに肩を並べるくらいになっています。3.5Lツインターボエンジンに3つのハイブリッドシステムを組み合わせており、JC08モードでは12.4km/Lとスポーツカーなのに燃費も良いのも魅力の1台です。
NSXのメリット
①12.4km/Lは立派
3.5Lツインターボエンジンに3つのハイブリッドシステム(SPORT HYBRID SH-AWD)を組み合わせて搭載した新型NSXは、JC08モードで12.4km/Lの低燃費を実現しています。平成27年度燃費基準+10%・平成17年排出ガス基準50%低減レベルを達成しています。
スポーツカーとしてはかなり良い数値となっており、国産スポーツカーでライバル車のGT-Rは8.8km/Lとかなりの差をつけています。
②581馬力・65.9kgmは脅威
高出力を発揮する3.5L V6 ツインターボエンジンと3基のモーターとの組み合わせた新型NSXは、システム最高出力は581馬力、システム最大トルクは65.9kgm と圧倒的な走行性能を実現しています。
最高速度は308km/hで0-100km/h到達タイムは、わずか3.0秒と世界でもトップレベルの加速性能を誇ります。GT-Rは320km/h・2.7秒なので加速性能はやや劣りますが、アメリカのカーメディアモータートレンドが行ったサーキットでのタイムアタックではNS-Xが勝っており、コーナリング・安定性では一歩リードしています。
③4つの走行モードを完備
インテグレーテッドダイナミクスシステムにより4つの走行モードを備えた新型NSXは、センターコンソールにあるダイヤルスイッチを操作して切り替えるとエンジン・モーター・トランスミッション・足回りなどの設定が変化します。
走行モードには、静粛性を目的にしたQUIET・走りと燃費をバランスさせたSPORT・ワインディング走行に適した俊敏かつ力強い走りのSPORT+・サーキット仕様のTRACKが用意されおり、シーンに合わせた走りが楽しめます。
④安全性能はピカイチ
新型NSXは、8つの超音波センサーで周囲の障害物を検知して警告してくれるパーキングセンサーシステム・空気圧が低下したら車輪位置と共に警告してくれるタイヤ空気圧警報システムなどを備えており、ドライバーの運転をサポートしてくれます。
また優れた衝突安全性を実現したスペースフレーム構造を採用したほか、フロント・サイド・カーテン。ニーの7つのエアバッグを標準装備するなど安全装備も充実しており、もしもの時でも心強いです。
NSXのデメリット
①GT-Rより割高な設定
車両本体価格は2,370万円とついに2,000万円台を突破した新型NSXは、初代NSXは800万円超えだった事を考えると、3倍以上の設定です。国産スポーツカーのGT-Rと比較するとエントリーグレードは996万円と半額以下の設定で、最も高いNISMOでも1,870万円となっています。
もちろん性能・装備が異なるため一概には比較出来ませんが、同等程度のスペックという事を考えると、やや割高な感は否めません。
②トランクは初代の半分
フロントセクションにハイブリッド関係のシステムなどを収納した新型NSXは、ラゲッジスペースは車体後部だけとなっており、容量は限定的です。初代NSXはゴルフバッグが2個積めましたが、新型は小さなゴルフバッグならかろうじて1個積めるレベルで、容量は半分程度しかありません。
また床面は左右にトランスミッションの出っ張りがあり、フラットなフロアではないのもやや残念なところです。その点GT-Rはゴルフバッグは2個程度は積めるので、使い勝手も良い車種になります。
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