2017年12月25日に新しくデビューした「XBEE」は、スズキの軽SUV「ハスラー」を一回り大きくしたワイドハスラー的な位置づけでありながら、新しいジャンルでもある「小型クロスオーバーワゴン」として注目を浴びています。
単純にハスラーを大きくしたと言うよりも細部にこだわり抜いており、ハスラーとは違った作りになっています。エンジンも1.0Lと軽のハスラーよりも大きくなりマイルドハイブリッドの「XBEE」は燃費や走行性能にも期待が持てます。
今回は、新しく登場した「XBEE」のデザインやこだわり、走行性能などを実感してみたいと思いスズキのお店に足を運んできました。
試乗車は、XBEE『ハイブリッドMX』
今回試乗したXBEEは「ハイブリッドMX」というグレードです。価格は1,765,800円(2WD)で、16インチアルミホイールや電動格納式リモコンドアミラー、キーレスプッシュスタートシステムが標準で装備されています。
10.Lターボ、99馬力
エンジンは1.0Lの直噴ターボで力強い加速性能を持っています。また、マイルドハイブリッドで燃料の消費を抑えて無駄がなく、力強い走りと燃費の良さを両立した車になっています。
最高出力は99ps/5,500rpm、最大トルクは15.3kgf・m/1,700-4000rpmとなっています。1.0Lターボなので、最高出力はそこまで高くはありませんが、最大トルクは1,700rpmという常用回転域から発揮してくれます。
モーターでエンジンをアシスト
マイルドハイブリッドなのでモーターも搭載されており、モーターの性能は最高出力が3.1ps/1,000rpmで最大トルクは5.1kgf・m/100rpmとなっています。モーターはエンジンをしっかりアシストするので、スムーズで静かな走行が体感できます。
今回試乗したXBEEのボディーカラーは「ミネラルグレーメタリック」というモノトーンのカラーでした。ガンメタリックに近い色で落ち着きのある男性に人気がありそうなカラーです。
XBEEは個性を重視した車なので、ボディーカラーも個性が溢れています。今回試乗したXBEEのモノトーンカラーは他にも「ピュアホワイトパール」や「スーパーブラックパール」の3種類がラインナップされています。
ルーフカラーをブラックやホワイトにした2トーンカラーや、サイドアンダーのカラーをイエローやオレンジにした3トーンコーディネートのボディーカラーなどもあり個性が光ります。
XBEEの価格は176万~
XBEEは試乗した「ハイブリッドMX」の他にも「ハイブリッドMZ」という上級グレードも存在しており、ニーズによってグレードを選択することができます。気になる価格を比較してみましょう。
(円) | ハイブリッドMX | ハイブリッドMZ |
---|---|---|
2WD | 176万 | 200万 |
4WD | 190万 | 214万 |
XBEE『ハイブリッドMX』の外観
ハスラーを大きくした車
XBEEのエクステリアを見ていきましょう!一見するとスズキの「ハスラー」に良く似ています。フロントデザインとリアデザインはそっくりです。営業マンも「ハスラーを大きくしたクルマですよ」何ておっしゃるくらい似ています。
フロントデザインはSUVテイストを醸し出すために「フロントバンパーガーニッシュ」と「フロントバンパーアンダーガーニッシュ」がついています。ガーニッシュはシルバー塗装になっており、出っ張っているのでゴツゴツした感じに見えていいですね。
ヘッドランプは電球を横に置いたような形になっており、周囲はシルバーで縁取られています。このグレードではヘッドランプはハロゲンですが上級グレード「ハイブリッドMZ」ではLEDになります。
ボンネットはサイドについているヘッドランプの形にあわせて凹凸になっており、ヨーロピアンカーの様な形状になっています。グリルのデザインが格子の様なメッシュになっているのもオシャレです。
リアのデザインはシンプルで六角のダイアモンド型のコンビネーションランプが両サイドの中心部についています。リアバンパーガーニッシュがフロントと同様にSUV感を醸し出しています。
ルーフエンドスポイラーも付いており、スポーティーと言うよりはオシャレに仕上がっています。「XBEE」のエンブレムも文字に特徴がありセンスが良いですね。オプションでペンキをはねた様なモードチックなデザインにすることもできるので、遊び心も満載です。
サイドはフェンダーアーチモールが付いていることと、ドアスプラッシュガードがついているのでSUV感が強く出ています。
16インチ、ブラックのアルミホイール
アルミホイールは16インチのブラックアルミでシックに決めています。
XBEEは全体的にSUVを前面に押し出す様な分かりやすいデザインになっています。
XBEE『ハイブリッドMX』の内装
XBEEのインテリアを見ていきます。まず内装色はブラックを基調としています。インパネパネルはアイボリーのパネルが填め込まれており、ブラックと対称色なので良く目立っています。
前席はシートヒーターつき
シートはアイボリーパイピング&アイボリーカラーアクセントになっておりデザインに凝っています。機能性で見てもシートリフターが付いているので上下60mm、左右50mmの可動域を確保しています。
シートスライドは240mmと長く、ハンドルもチルトステアリングになっているので、自分の体形にあったシートポジションを正確に調整することができるのです。前席には運転席のみならず助手席にもシートヒーターが付いているのは嬉しいですね。
パドルシフト付きハンドル
ステアリングはウレタンステアリングホイールで標準的です。ステアリングスイッチなどはありませんがパドルシフトがついているのはポイントUPです。本革巻きステアリングホイールは「ハイブリッドMZ」のみです。
メーターは丸型2連メーターになっており、センター部には200km/hまで計測できるスピードメーターが、左側にはタコメーターが付いています。右側にはマルチインフォメーションディスプレイがついており、安全性能の警告表示や走行モード、エコスコアなどの様々な情報が表示されます。
試乗車にはナビは付いていませんでしたが、センターコンソール上部にナビが付き、センター部にはハザードスイッチ、アンダー部にはエアコンのスイッチパネルがあります。センター部はGショックの様なゴツいデザインでシルバーにまとめ上げており格好いいです。他の車ではあまり見ない斬新なデザインだと思います。
インパネについているエアコンルーバーも両サイドは丸型になっており、センター部はスクエア型にしてアクセントを持たせています。
後部座席は狭いが頭上は余裕あり
後部座席はお世辞にも広いとは言えません。同じスズキの車で比較するならば、軽自動車の「スペーシア」の方が断然広く感じます。XBEEはSUVで車高が高く設計されているので、後部座席への乗り込みも若干難があります。
座ってみると膝周りの余裕がないのが不満ですが、車内高が十分確保されているので、頭周りには窮屈さはありません。後席のリクライニングとシートスライドをするところはグッドです!
特別な所でいうとリアヒーターダクトがついているので、後席でも暖房効率が良くなっています。ミニバンなどでは普通に見かけますが、小型車にも付いているのは嬉しい装備です。
荷室には81Lの床下収納
ラゲッジルームは一見すると狭いという印象を受けてしまいます。しかし、ラゲッジの下にアンダーボックスがあり2WDならば81Lの容量を確保しています。長めの物でも立てたまま収納することが可能です。
後席シートのスライドを併用することで、9.5インチのゴルフバックを収納したり、ベビーカーを立てたまま載せることもできてしまいます。
その他収納スペースとしては11箇所以上確保されており、助手席シートアンダーボックスやインパネトレーは実用性が高いスペースだと思いますよ。
【5人乗り】XBEEクロスビーのメリット・デメリット(欠点)
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